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更新日:令和元(2019)年7月26日

秋から春まで咲き続ける耐寒性パンジー・ビオラの選定

1.はじめに

パンジー・ビオラは秋から春にかけて定番の花壇苗として消費者に定着しており、安定した流通・消費量が見込める品目です。各種苗会社から多数の品種が販売されており、近年消費者や流通業者からは秋に植え付けてから冬の間も休むことなく、春まで咲き続ける品種に注目が集まっています。
そこで、秋から春まで咲き続けるパンジー・ビオラを対象とした新品種、もしくは種苗会社が育成途中の系統について審査を行う第61回全日本花卉品種審査会((社)日本種苗協会が主催)が農林総合研究センターで開催されましたので、その結果をご紹介します。

2.審査概要

審査は種苗会社6社から出品された19品種・系統を対象に行われました。各社から出品された3.5号ポット苗を平成26年10月16日に農林総合研究センター内の露地圃場に植え付けました(表1)。

表1.第61回全日本花卉品種審査会(パンジー・ビオラ)の耕種概要

3.気象状況

圃場定植の10月中旬から審査が行われた2月中旬にかけての気温及び降水量はほぼ平年並みに推移しました。そのため、今回の審査結果は平均的な気象条件で露地圃場に定植した際の評価となりました。

4.審査内容・結果

平成27年2月17日に官公庁と種苗会社等の審査委員13名により生育の揃いや花の美しさと花数の多さ、低温による葉の萎縮や変色等について、100点満点で立毛状態を評価しました。
審査の結果、「ビビオーシャンブルー」(タキイ種苗株式会社)、「TP-673」(タキイ種苗株式会社)、「1085」(株式会社ムラカミシード)、「SK1-852」(株式会社サカタのタネ)、「371」(株式会社ムラカミシード)及び「EP-287」(タキイ種苗株式会社)の6品種・系統が入賞しました(表2、写真1、写真2)。

表2第61回全日本花卉品種審査会(パンジー・ビオラ)の審査結果
表2第61回全日本花卉品種審査会(パンジー・ビオラ)の審査結果
注)得点は各審査委員100点満点の平均点

 

写真1入賞品種・系統(1等~2等)
注)左から1等特:ビビオーシャンブルー、2等:TP-673、2等:1085

 

写真2入賞品種・系統(3等)
注)左から3等:SK1-852、3等:371、3等EP-287

入賞した品種・系統はいずれも冬期間に安定して開花し、生育の揃いが良く花の傷み等も少なく、秋から春にかけて長期に観賞できる花壇苗として消費者へ提供できるものと考えられました。

5.終わりに

消費者が花の購入時に求めるポイントに「観賞期間の長さ」が挙げられており、これに応える品種が各種苗会社から販売されています。今回入選したものの中には審査段階では系統番号でしたが、現在は新品種として販売されているものもあるようです。
今後もパンジー・ビオラの安定した需要を確保するには、消費者が求めるニーズを捉えて行く必要があると考えられます。生産者の方々も新品種導入の際には「観賞性の長さ」を考慮した品種の選定をしては如何でしょうか。

初掲載:平成28年7月

農林総合研究センター
花植木研究室
研究員
中島拓
(電話:043-291-0151)

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所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話番号:043-223-2913

ファックス番号:043-201-2615

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