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更新日:平成30(2018)年8月10日

病害虫防除で品質低下を防ぎましょう!

米の品質は、食味や外観など様々な要素から決められます。食味は主に施肥や栽培管理の影響が大きいです。一方、外観は病害虫の影響を大きく受けます。適切な施肥及び防除を行うことで高品質米を目指し、1等米の割合を高くしましょう。

今回は外観や収量に影響を与える病害虫を、主に葉に症状が出るものと穂に症状が出るものに分けて紹介します。また、使用できる農薬も紹介します。

1.葉に症状が出るもの

  1. 「葉いもち」
    縦に長いひし形の病斑で、縦に褐色の線(え死線)が見られます。曇雨天が多いと多発し、多肥は発生を助長します。多発するとイネが萎縮し、ずりこみ症状を示します。いもち病は、葉、節、穂首、枝梗、籾など、根以外のすべての部位で発病しますが、「葉いもち」の初期症状に注意しましょう。
  2. 「ごま葉枯病」
    丸みを帯びた楕円形の病斑で、やや不明瞭な同心円状の輪紋が見られます。穂は飴色に褐変し、穂枯れを起こします。肥切れと関連が深く、収穫期前の発生が多いです。また、密植は発生を助長します。
  3. 「紋枯病」
    周辺部が褐色、内部が淡褐色の小判形の病斑が見られます。最初は下部の葉鞘に病班ができ、上部に進展してきます。多発すると葉や穂が枯れてしまいます。菌核が伝染源となり、30℃前後の高温及び多湿条件で発生しやすくなります。また、多肥栽培や密植による過繁茂は発生を助長します。
  4. 「白葉枯病」
    葉の先端付近から両縁に波形の白い病斑が見られます。中央部に縦に長い黄白色の縞が出来ることもあります。本田初期の浸冠水及び出穂期前後における台風などの強い風雨の後に発生しやすいです。多発すると葉全体が白変枯死し、遠目にもほ場が変色して見えます。
  5. 「縞葉枯病」
    本田初期では「ゆうれい症状」といわれる、心葉の葉身が黄白色になり、捻れたように細くなり、巻いたまま垂れ下がって枯れ上がる症状を呈します。生育中期及び後期では、黄緑色の条斑を生じ、出穂異常となり出すくみ症状を呈します。ヒメトビウンカにより媒介されるウイルス病です。
  6. 「イネクロカメムシによる虫害」
    葉身の先端が細く枯死します。枯死部と生育部の境が明確で、境界に小さな孔が直線的に並びその周辺が黄化します。葉身中央部等に黄色の線があり、その周辺と上部が黄化する茎もあります。畦畔際に発生が多いです。

表.主な農薬一覧

病害虫

薬剤名

使用時期(使用回数)

10アール当たり使用量

いもち病

ごま葉枯れ病

ノンブラス粉剤DL

収穫前7日(2回)

3から4キログラム

ブラシン粉剤DL

収穫前7日(2回)

3から4キログラム

紋枯病

バリダシン粉剤DL

収穫前14日(5回)

3から4キログラム

モンカット粒剤

出穂30から10日前(但し、収穫前14日まで)(3回)

3から4キログラム

白葉枯病

オリゼメート粒剤

移植活着後及び出穂3から4週間前(但し、収穫前14日まで)(2回)

3から4キログラム

ルーチン粒剤

収穫前30日(2回)

1キログラム

縞葉枯病(ウンカ類)

イネクロカメムシ

スタークル/アルバリン粒剤

収穫前7日(3回)

3キログラム

スミチオン乳剤1000倍液

収穫前21日(2回)

60から150リットル

(平成27年版農作物病害虫雑草防除指針より抜粋)

※農薬は初掲載(平成27年7月)時点の登録内容をもとに作成しております。農薬の使用にあたっては、ラベル及び最新の登録内容を確認し、安全に使用してください。

2.穂に症状が出る病気

  1. 「穂いもち」
    穂首の節または枝梗などに、黒褐色の病斑が見られます。穂全体が白から灰白色を呈します。そして、そこから上部が枯死します。出穂期前後の低温多雨や、止め葉での葉いもちの発生、多肥により多発します。
  2. 「稲こうじ病」
    籾に緑黄色から暗褐色のダンゴのようなかたまりができます。子のう胞子が穂ばらみ後期に葉鞘の隙間から、雨や露と一緒に流れ込むことで感染が起こります。そのため、出穂前の多雨で発生しやすくなります。また、窒素肥料の多肥栽培は発生を助長します。
  3. 「もみ枯細菌病」
    穂が直立し、軸は褐変しませんが籾が褐変し、籾の基部は黒変します。玄米が帯状に褐変することがあります。重症穂を中心に坪状に発生します。出穂2週間後までに、日最低湿度60%以上、日最高気温が30℃以上の両条件を満たす日が多いほど発生しやすくなります。
  4. 「ニカメイチュウによる虫害」
    葉身の一部が白化、枯死します。手で穂を引き抜くと簡単に抜けます。また、抜けた穂の根元には虫がかじった跡があり、株元の葉鞘は橙黄色に変色します。畦畔際の株に散在し、数株まとまっていることが多いです。窒素肥料の多肥栽培など軟弱な稲で被害が大きくなりやすいです。
  5. 「内穎(ないえい)褐変病」
    出穂後数日頃から、内穎部分だけが暗褐色に変化します。風雨によって細菌が運ばれることにより感染がおきるので、出穂期の降雨と高温により発生しやすくなります。
  6. 「斑点米カメムシ」
    成虫及びその幼虫が籾に口針を刺して吸汁し、その部分を変色させて着色米(斑点米)にする害虫です。体長5ミリから6ミリ程度の小型種と、体長10ミリから15ミリ程度の大型種がいます。

表.主な農薬一覧

病害虫

薬剤名

使用時期(使用回数)

10アール当たり使用量

稲こうじ病

Zボルドー粉剤DL

出穂前10日(制限なし)

3から4キログラム

ブラシンフロアブル1000倍液

収穫前7日(2回)

60から150リットル

もみ枯細菌病

ブラシン粉剤DL

収穫前7日(2回)

4キログラム

ブラシンフロアブル1000倍液

収穫前7日(2回)

60から150リットル

ニカメイチュウ

トレボン粉剤DL

収穫前7日(3回)

3から4キログラム

スタークル/アルバリン粒剤

収穫前7日(3回)

3キログラム

内穎褐変病

スターナ水和剤1000倍液

穂ばらみ初期から乳熟期(但し、収穫前21日まで)(2回)

60から150リットル

ブラシン粉剤DL

収穫前7日(2回)

4キログラム

斑点米カメムシ

スミチオン乳剤1000倍液

収穫前21日(2回)

60から150リットル

トレボン粉剤DL

収穫前7日(3回)

3から4キログラム

(平成27年版農作物病害虫雑草防除指針より抜粋)

※農薬は初掲載(平成27年7月)時点の登録内容をもとに作成しております。農薬の使用にあたっては、ラベル及び最新の登録内容を確認し、安全に使用してください。

縞葉枯病のように、西日本や北関東などで近年急速に、発生が拡大してきている病害もあります。適切な防除を行うためにも、圃場の観察を行いましょう。

初掲載:平成27年7月
長生農業事務所改良普及課
東部グループ
普及技術員
宇津木育実
電話:0475-22-1771

よくある質問

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所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

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