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更新日:平成30(2018)年8月23日

冬切りダリア栽培は、原産地の気候の再現がポイント

春のローテーション品目で作付が増加

海匝地区では、平成15年ごろからハウスでの冬切りダリアの生産が始まりました。現在8戸2ヘクタール程度の生産があります。消費地近郊の鮮度の良さを生かして生産が増えました。
ダリアの原産地は中央アメリカの高地で、涼しい気温と日射を好むため、蒸し暑い日本の夏は苦手です。その点冬切り栽培は、暖房と電照による長日処理で、原産地に近い環境を作ることができること、また気温が低い冬は夏に比べて花が長持ちすることから、ダリアの性質を生かした栽培方法です。
そのため従来の夏秋切り栽培では花の直径5~10センチメートル前後の小~中小輪系が主力だったのに対し、冬切り栽培では直径20センチメートル前後もある中大~大輪系の品種の人気が高まっています。旭市での栽培事例についてご紹介します。

1.品種について(写真1)

白色ファーマルデコラティブ咲きの「かまくら」は多くの生産者が栽培しています。多様な品種の中から、花色(白、ピンク、赤、オレンジ、覆りん等)と花型(フォーマルデコラティブ、インフォーマルデコラティブ、ボール、ポンポン、セミカクタス咲き等)と大きさ(花直径5センチメートル~30センチメートル)のバランスと花弁の色落ち、奇形、花ぶるいが少ない等の品質を考慮して、毎年試作を行い、新たな品種が導入されています。

写真1豪華さが魅力の大輪ダリア
写真1.豪華さが魅力の大輪ダリア

2.育苗管理(写真2)

天挿しによる挿し苗育苗です。
健全で良い状態の株を親株とし、1株30本以下を目安に穂を採取します。
育苗は、20℃~25℃の温度管理をした冷房育苗ハウス(外部遮光65%)で行います。
7月~8月に、親株から採取した穂を、セルトレイ72穴に挿し、3~4週間育苗して、定植します。
育苗用土は、無肥料で水はけの良いものを使用します。
週1回程度、適度にかん水。萎れ防止に有孔ポリでべたがけし、湿度を安定させます。
発根後は、日照量により外部遮光を開け閉めしながら慣らします。

写真2冷房育苗室での育苗
写真2.冷房育苗室での育苗

3.定植

8月15日~9月15日を目安に定植します。
あらかじめ、土壌消毒を行います。
基肥は、窒素、リン酸、カリを成分で10アール当たり15~20キログラムを施用します。
70センチメートルのベッドに、フラワーネット17センチメートル×4目を張り、ちどりの2条植えで、株間は25~30センチメートルを目安に定植します。
定植直後は、高温時は日中は遮光で温度を下げます。光線を好むので、遮光しすぎないようにします。

4.定植後の管理(写真3)

定植後1ヶ月程度で5~6節残して、摘心します。
摘心後、芽を4本に整理します。脇芽が出るので早めにとります。
しまった株作りのために、かん水は1週間に1回程度です。換気はしっかり行います。
電照は、9月~4月の間、日長が13~14時間になるように、1~4時間の夜間中断又は日長延長を行っています。
加温は、11月からで、最低温度は5~10℃で設定しています。

写真3収穫直前の状況
写真3.収穫直前の状況

5.仕立て方

生産者によって、仕立て方は違いがあります。

  1. 切り戻し栽培
    1番花を下まで切り戻し、揃った芽を4本にして、2番花を育てます。収穫本数を制限して1~3番花まで同じように仕立てる方法です。
  2. 切り上げ栽培
    2節程度残して1番花を収穫し、残した脇芽を伸ばして切り上げる方法で、収穫物の規格は幅がでますが、途切れず本数を出荷できる方法です。

6.収穫調製

切り前は、4分咲き~8分咲きで収穫します。
採花する時間帯は、収穫作業は花弁をいためやすいので、花びらが乾いた状態での収穫を心がけます。
収穫したら速やかに水あげします(30分以内)。温度が高い時は、予冷庫を使います。水あげは、抗菌剤入り前処理剤等を使用しています。
選別後5本で結束し、スリーブをかけ、段ボール箱出荷の場合は、箱詰め直前まで吸水し、切り口にエコゼリーを付け、1箱20本入りを基本に、花位置をずらして箱詰めします。エルフバケット出荷の場合は、結束調整後、抗菌剤入りのバケットに20本いれで、集荷になります。

7.病害虫防除

重要な病害は、ウイルス(DMV,TSWV,CMV,TSV)、キクわい化ウイロイド(CSVd)の感染です。症状を見つけしだい抜き取り廃棄します。
その他、害虫ではダニ、スリップス、ハモグリバエ、コナジラミ、アブラムシ、などが発生しますので防除します。

8.ダリアの今後

圧倒的な花のインパクトと豊富な花形や色が魅力で、業務需要中心に生産が伸びました。今後、より花持ちする品種改良が進み、一般消費者に冬切りダリアの魅力を伝えられることが期待されます。

 

初掲載:平成27年9月

海匝農業事務所改良普及課
旭グループ
主任上席普及指導員
松若真由美
(電話:0479-62-0334)

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所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話番号:043-223-2913

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