ここから本文です。
ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 農業・畜産業 > 普及・技術 > 千葉県農業改良普及情報ネットワーク > フィールドノート履歴一覧 > フィールドノート平成27年 > 落花生の収穫と乾燥のポイント
更新日:令和3(2021)年9月9日
ページ番号:7341
おいしい落花生を生産するためには適期に掘り取ることが重要です。掘り遅れは食味を低下させますので、表1を参考に収穫時期の5から7日前から「試し掘り」を行って適期収穫に努めましょう。
収穫適期の目安は、網目がはっきりした上莢(登熟した莢)が、莢全体の80パーセントとなったときです。また、開花期から収穫時期を予測することができるので、日頃からほ場をよく観察して、作業日誌に開花期を記録しておくことも大切です。
品種名 |
収穫時期の目安 |
播種日※2 |
平成27年産 |
平成27年産の収穫時期 |
---|---|---|---|---|
ナカテユタカ |
開花期※1後80日 |
5月28日 |
7月1日 |
9月19日 |
千葉半立 |
開花期後95日 |
5月26日 |
7月6日 |
10月9日 |
郷の香 |
開花期後70日 |
5月22日 |
6月27日 |
9月5日 |
おおまさり |
開花期後85日 |
5月22日 |
6月29日 |
9月22日 |
※1開花期とは、1輪でも開花している株(写真1)が、ほ場全体の40から50パーセントに達した月日をいいます。
※2生産振興課「落花生」生育情報(第1報)から。ナカテユタカ、千葉半立、おおまさりは作況調査ほ場の平均。郷の香は農林総合研究センター落花生研究室調査ほ場のデータ。
※3(表1)はマルチ栽培のデータであり、露地栽培の場合はこれよりも7から10日程度遅くなります。また、九十九里沿岸では、上記より7日程度早めに収穫します。
写真1.落花生の花
掘りとった落花生は、カビが発生しやすいため、ほ場で地干しします。その際、莢が土につかないように莢を上にして5から7日程度かけて乾燥させます。
地干しした落花生の株を、風通しの良いところに円筒状に野積み(ボッチ積み)し、更に乾燥させます。ボッチの頂部には稲わらなどをかぶせ、湿気がこもらないようにします。
ナカテユタカは収穫時に着葉が多く、また秋雨と重なるので風通しの良いところに小さく積むなど、他の品種以上に注意して乾燥しましょう。
11月になると好天が続くようになります。季節風を利用して、よく乾燥させましょう。野積みしてから40から50日以降に脱莢を行います。
千葉県では、「落花生」生育情報を7月から10月にかけて、生育情報のページで公開していますので、栽培管理等にご活用ください。
初掲載:平成27年9月
印旛農業事務所改良普及課
成田グループ
主任上席普及指導員
舟塚一能
電話:043-483-1124
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください