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更新日:平成30(2018)年8月22日

大豆の播種と初期生育の管理

輸入大豆の高騰やこだわり原料への転換により、国産大豆の価格が上がっています。

収量が多く品質の良い大豆生産を目指しましょう。

1.ほ場の準備

(1)排水対策

千葉県の大豆の大部分は、水田の転作作物として栽培されています。大豆は開花期には水分を多く必要としますが、根の酸素要求量が多く湿害を受けやすい作物です。土地改良事業等により本暗渠が整備されていても、排水効果が及ぶ範囲は暗渠溝から2.5メートル程度であり、暗渠と暗渠の中間部の排水性は低く、さらに水田では水稲栽培時の耕盤(すき床層)があるため降雨後に田面水がなかなか抜けません。なるべく早く排水をするために、1)弾丸暗渠を本暗渠と2~3メートル間隔に連結設置し、2)明渠を水田周辺(額縁部)及び圃場内に一定の間隔で作ります。

(2)施肥

大豆の子実100キログラムを生産するためには、窒素が8~9キログラム必要とされます。窒素は、根粒菌による窒素固定のほか、土壌からの窒素吸収もあります。効率的な施肥の時期は基肥と開花期の追肥になります。
基肥:N成分で10アール当たり2~3キログラム
(出芽後の初期生育を確保し、速やかな根粒活性を誘導する)
追肥:N成分で10アール当たり4~5キログラム、開花期
(開花期以降の窒素吸収量が多いので、開花期追肥による増収効果は高い)

2.播種及び品種選定

千葉県では、「タチナガハ」「サチユタカ」「フクユタカ」の3品種を奨励品種にしています。それぞれの特性を確認し、経営規模や作業体系、販売目的を考慮し、品種選定を行います。

(1)品種特性と播種時期

「タチナガハ」(早生品種)6月下旬~7月上旬
7月上旬に播種すると成熟期が10月下旬となり、後作に麦を栽培することが可能ですが、千葉県では中央部以南で栽培すると青立ちしやすいです。
「サチユタカ」(中生品種)6月下旬~(7月上旬)
6月下旬播種で成熟期が10月下旬~11月上旬となり、後作に麦「さとのそら」を栽培することは難しいです。生育量が少ない圃場や播種時期が遅れた場合は、着莢位置が低くなって機械収穫時の損失が大きくなります。裂莢しやすいので、適期収穫が大事です。
「フクユタカ」(晩生品種)7月上旬
7月上旬播種が収量・品質とも安定します。早播きや密植では、過繁茂や倒伏、蔓化の危険が高くなります。
7月上旬播種で成熟期は11月上旬~中旬となり、後作に麦を栽培するのは難しいです。裂莢しやすいので適期の収穫が必要です。

(2)播種量:10アール当たり5~6kg

栽植密度は10アール当たり10,000~15,000本を基準として、早~中生品種では生育量が少ないため密植に、晩生品種では生育量が多いためやや疎植とします。また、各品種とも播種適期より早播きでは疎植に、遅播きでは密植になるよう播種量を調整します。

(3)播種深度:3~4センチメートル

圃場が乾燥している時には、やや深めに播種します。

3.雑草防除

雑草の発生は、大豆の生育・収量を抑制するだけでなく、収穫時の汚粒発生の一因となります。雑草は遮光程度が90%を超えるとほとんど生育できなくなるので、大豆の発芽を良好にして初期生育を旺盛にすることが大切です。
大豆の雑草防除の中心は播種後の土壌処理剤の散布となり、必要に応じて生育期処理剤や中耕除草を組合せます。また、播種前に雑草が多い場合には、耕耘やラウンドアップマックスロード(使用時期:「耕起前又は播種前まで」「播種後出芽前」)等の茎葉処理剤を散布します。
近年、アレチウリ、オオブタクサ、マルバルコウ等の帰化植物の大豆畑への侵入が散見されます。これら植物は一旦蔓延すると防除困難となるため、侵入の初期段階で徹底的に防除しましょう。特に大豆の草丈が畝幅になる前までの防除が重要です。

写真1生育初期に発生した帰化アサガオ
写真1生育初期に発生した帰化アサガオ

写真2中耕培土の様子
写真2中耕培土の様子

 

初掲載:平成27年6月

香取農業事務所
北部グループ
主任上席普及指導員
荒木田伸子
(電話:0478-52-9195)

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