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更新日:平成30(2018)年8月22日

ブランド豚肉で町おこし「東の匠SPF豚」

最近では好調な豚肉価格が続いていますが、飼料価格高騰やPED(豚流行性下痢)の流行など、養豚を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いています。このような中、ブランド豚肉をつくり、飼料の共同購入や豚肉の一元販売を通じて、地域生産者の共存・共栄を目指して活動している生産者グループの事例を紹介します。

1.「JAかとり東庄SPF豚研究会」の取り組み

同研究会(会長高木敏行)は香取郡東庄町でSPF豚を飼養する養豚農家12戸(法人経営2戸、個人経営10戸)のグループです。構成員はいずれも繁殖・肥育一貫経営で、組織全体での母豚総飼養頭数は4,300頭、月平均出荷頭数は7,600頭と、町の養豚生産で大きなシェア―をしめています。

図1ロゴマーク
図1.ロゴマーク

研究会の成り立ち
平成3年にSPF豚生産技術の勉強会として発足して以降、講習会の開催や先進事例の現地視察などで生産技術を磨いてきました。平成18年から構成員の生産成績を開示した成績検討会を始め、肉豚出荷会議、生産資材(飼料、AI精液)共同購入など本格的なグループ活動を通して地域ブランド豚肉「東の匠SPF豚」をつくりだしました。

(1)成績検討会

外部コンサルタントを講師に成績検討会を毎月1回開催し、繁殖成績や出荷成績を各農家が公開して意見交換を行うことで個々の生産技術を向上させています。近隣で流行している疾病については、構成員同士で発生状況や効果的な防疫対策などの情報交換を重ねて迅速な収束に努めています。

写真1成績検討会の様子

写真1.成績検討会の様子

(2)肉豚出荷会議

生産された豚については、有利販売が一部の農家に偏ることのないよう複数の食肉取引業者に分散して販売されます。出荷する豚は生体重を量ることによって手取り係数を計算し、その分析指標を比較して販売価格の交渉を行っています。

図2手取り係数
図2.手取り係数

(3)生産資材の共同購入

豚のエサはこだわりの指定配合飼料の共同購入によって低価格化を図り、種豚を統一化することで一定した品質の美味しい豚肉を効率的に生産することが可能になりました。東庄町のブランド豚肉として「東の匠SPF豚」(商標登録:平成21年)を確立して、豚肉の高付加価値販売を実現しました。

写真2,3地域ブランド「東の匠SPF豚」

写真2,3地域ブランド「東の匠SPF豚」
写真2,3.地域ブランド「東の匠SPF豚」

2.地域での活躍

「東の匠SPF豚」は、触感が柔らかくて臭みがなく、脂っこさが少ないうえ、冷えてもかたくならない特徴をセールスポイントにして、消費者や食肉取引業者に向けて試食会や各種イベントを開催しています。県や町などが行う消費者との交流活動にも積極的に参加して地域に活気を与えています。

写真4平成26年度農林水産大臣賞
写真4.平成26年度農林水産大臣賞
このようなグループでの取組が評価され、平成26年度全国優良畜産経営管理技術発表会(中央畜産会主催)では最優秀賞・農林水産大臣賞を受賞しました。

3.グループ活動が個々の経営に与えた影響

  1. 生産成績が向上して生産規模が拡大し、個々の農家だけでは難しかったスケールメリットを追求した価格交渉が可能になりました。
  2. 成績を開示して切磋琢磨することで仲間意識が強くなり、経営継続意欲が高まりました。
  3. 生産者の集まりは関連産業にとって重要な顧客となり、来訪者が増えました。このことで情報源が増え、広い視野で養豚経営を見直す機会が得られるようになりました。
  4. 種々のイベントなどに積極的に参加することで連帯感が生まれ、日々に彩りが増えました。

4.後継者について

同研究会では比較的若い経営者は既に経営継承が済んでおり、60歳以上の経営者にはほぼ全員に後継者が存在します。グループ活動には、後継者と経営者が一緒に参加して養豚経営は儲かって魅力的な仕事だと後継者に伝えられています。誇りと自信を持った経営を実践していることが担い手の確保に繋がっています。

5.まとめ

このように、同研究会では組織全体で飼養技術の研鑽に努め、飼料購入から肉豚販売まで生産者主導で展開しています。
このような組織活動による収益性向上の取り組みが、個々の経営改善につながった優良な事例であり、同研究会の今後のさらなる発展が期待されます。

 

初掲載:平成27年6月

香取農業事務所改良普及課
西部グループ
普及技術員
溝井つかさ
電話:0478-52-9195

よくある質問

お問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話番号:043-223-2913

ファックス番号:043-201-2615

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