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ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 農業・畜産業 > 普及・技術 > 千葉県農業改良普及情報ネットワーク > フィールドノート履歴一覧 > フィールドノート平成26年 > 小麦の「さとのそら」の栽培
更新日:令和3(2021)年6月15日
ページ番号:7284
栽培方法については平成25年9月に、小麦「さとのそら」の栽培方法(PDF:391KB)が「技術指導資料」として公開されていますので参考にしてください。
品種を「農林61号」から「さとのそら」へ全量切り替えたことにより、「農林61号」より約2割、収量が多くなりました。
「さとのそら」は縞萎縮病に強いため、常発圃場では抵抗性の効果が現れ、収量が上がりました。赤かび病は4月下旬から防除を行い、発生はほとんどありませんでした。
平成25年10月16日の台風26号による大雨の影響により、11月上旬に播種ができず、11月中旬からの播種になりました。目標苗立ち数は1平方メートルあたり100本から150本です。圃場が乾かず、播種が遅れたことから、茎数が少なくなると考え、播種機の設定を10アールあたり8から10キログラムで播種を行い、苗立ち数は1平方メートルあたり130本を確保しました。
「さとのそら」は品質及び収量について追肥の効果が高いことから、追肥の時期が遅れないよう生育状況を確認し、2月下旬から3月上旬の「茎立期」前に窒素成分量で10アールあたり3キログラムの施肥を行いました。
写真1,2_平成25年2月28日(追肥を行った頃)生育状況と圃場の様子
収穫は平成26年6月3日から始め、雨による作業の中断がありましたが、6月20日に終了しました。昨年の農林61号と比較し、丈は短く、倒伏は無く、5日程度収穫開始が早まりました。成熟期の粒の色は「農林61号」と比較し、やや淡いです。
出穂期頃から、湿害による生育が悪い所で、かすり状に葉が黄化する「フレッケン」という症状が見られました。「フレッケン」は、品種により発生程度は異なり、窒素不足や、生育不良により発生する生理障害です。予防には湿害対策を行い、適切な量の追肥が必要になります。
写真3_「フレッケン」症状
2年3作のブロックローテーションで栽培しているため、昨年と異なる圃場になりますが、以下の3点について徹底を図り、収量と品質の安定を目指します。
初掲載:平成26年9月
香取農業事務所改良普及課
北部グループ
普及指導員
清宮宏貞
電話:0478-52-9195
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