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更新日:令和元(2019)年7月25日

小玉スイカの10月どり栽培法

スイカといえば夏の代名詞ですが、空気が乾燥した秋に食べても意外なほどおいしいものです。そこで、品種改良により果肉のシャリ感が増している小玉スイカを使った10月どりのハウス抑制栽培技術を開発しました(図1)。

図1栽培暦

図1:スイカ抑制栽培の栽培暦

1.品種

10月どりには、糖度が高く、果肉が硬くて食感に優れ、果実肥大の良い品種が求められます。さらに、ある程度の早熟性があり、低温期になるまでに果実が成熟していることも必要です。果実形状が円形の品種では「姫甘泉5号」(丸種)、「ひとりじめHM」(萩原農場)等、だ円形の品種では「姫まくら」(丸種)、「ひとりじめSMART」(萩原農場)等が適しています。

2.播種期

十分な果実肥大を得るには、果実肥大初期に温度を確保できる9月中旬までに授粉を行う必要があります。このため、播種は8月上旬が適期であり、遅くとも8月15日までに行います。

3.育苗方法

10月どりでは、播種・定植が8月の猛暑期に当たるため、育苗から定植直後の高温障害の対策が課題となります。この対応として、ココヤシ繊維等を固化したセルトレイ「プラントプラグ」を用いることで、ポリポット苗で発生しやすい植え傷みや直播で見られる欠株を防ぐことができます(写真1)。この場合の育苗日数は7日間程度とし、子葉展開時に定植することで、初期からの生育が安定します(表1)。

写真1

写真1:定植適期の苗

 

表1

表1:育苗方法及び育苗日数が異なる抑制栽培スイカの生育

※表1を拡大したい場合は、この場所をクリックしてください。(JPG:107KB)

4.定植準備

高温期に当たる生育前半には、土壌の乾燥を防ぐためにマルチは不可欠である一方、地温を上げすぎないことも重要です。このため、マルチの色は白黒(表面を白で使用)が最も適します。間口5.4~6mのパイプハウスに2ベッドとし、株間は子づる1本当たり17cm以上を確保します。子づる4本整枝ならば、株間は70~75cmが適し、栽植株数は450~600株/10aとなります。

5.整枝作業と着果数

4本3果どりもしくは3本2果どりで10a当たり収量は多くなりますが、1果当たりの整枝作業時間が短く効率的な4本3果どりが適しています。4本3果どりでは、22節辺りに着生する4番花に着果させると果実肥大が優れます。

6.成熟日数と収穫期

10月どりの成熟日数は、開花から35~40日間とします。35日未満では、白色の種子が目立つ上に食味に青臭さが残り、果実重も十分とはいえません。一方、40日を超えると、果皮近くまでの糖度上昇や果実重の増大は継続していますが、空洞や裂皮といった障害果が急激に増えてきます。

初掲載:平成25年4月

農林総合研究センター北総園芸研究所
東総野菜研究室研究員町田剛史
(電話:0479-57-4150)

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