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更新日:平成22(2010)年7月29日

フィールドノート 千葉県におけるソバの栽培について

千葉県は、昭和30年代にはソバの栽培面積が100haを超え、風味がよく、そば粉の色調のすぐれた“秋新(あきしん)”の産地として、新そばの香りを首都圏に届けてきた。その後、ソバは収益性が低いことから栽培面積が激減したが、平成13年頃から再び増加し、平成18年には40haとなり、総収穫量は33tであった。ソバはタデ科の他殖性作物であり、全国的には夏型品種「キタワセソバ」、中間型品種「常陸秋そば」、「信濃1号」が多く作付けられているが、地域特産品育成を目的として、「奈川在来(長野県)」、「金砂郷在来(茨城県)」等の在来品種への関心が高まり、千葉県内でも千葉県ソバ在来品種「野呂在来」が注目されている。

1 千葉県ソバ在来品種「野呂在来」の特性

「野呂在来」は千葉市野呂地区で栽培されてきた在来品種であり、次の特性が確認されている。

  • 生態型は、長日日長下で生育遅延する秋型に属し、8月上旬播きでは茎葉が繁茂し、倒伏し易い。北関東の主力品種「常陸秋そば」に比較して、開花期成熟期は、8月中旬播種では3~4日程度遅く、9月上旬播種では1日遅い。
  • 主茎長は、「常陸秋そば」より10cm程度長い。
  • 子実重は、「常陸秋そば」より約30%多収である。
  • 千粒重は、「常陸秋そば」に比較すると小さい。
  • 容積重は高いが、子実品質は“中”であり、「常陸秋そば」に比較すると子実の揃いが劣る。
  • 実需者による食味評価は良く、特に“香り”、“こし”、“甘み”に優れる。食味については、実需者評価を継続して実施している。

「常陸秋そば」と「野呂在来」

2 千葉県におけるソバの栽培法

千葉県では、8月中旬から9月上旬に播種し、10月下旬から11月上旬に収穫する秋ソバ栽培が主となるが、次の点に注意する。

  • 圃場条件 ソバは滞水に弱いため、排水の良い圃場を選定し、砕土を十分行う。また、浅根性であるため耕深は15cm程度とする。
  • 品種   中間型品種「常陸秋そば」、秋型品種「野呂在来」
  • 施肥量  10a当たり、窒素0~2kg、リン酸5~7kg、加里4~6kg
  • 播種期  8月中旬~9月上旬
  • 播種量  10a当たり4~5kg
  • 収穫期  10月下旬~11月上旬 コンバイン収穫では、黒化率75%以上で、十分に茎水分の下がったものを収穫する。
  • 乾燥・調製 乾燥温度は30~35℃、穀粒水分15%以下に調製し、専用機械により“磨き”を行って、麻袋45kgまたは紙袋22.5kgで出荷する。

図 「野呂在来」の播種期と収量

3 ソバの自家採種について

ソバは、他殖性作物のため混種し易いので、自家採種に当たっては異品種の作付圃場から少なくても2km以上離れた圃場に作付け、収穫・調製中の混種にも十分注意して作業を行うようにする。

フィールドノート1月 畑作
農林総合研究センター育種研究所
畑作育種研究室
室長 長谷川 理成
TEL 0475-32-3378
掲載日:平成20年12月26日

よくある質問

このページに関するお問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話:043-223-2911

ファクス:043-201-2615

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