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更新日:平成22(2010)年7月29日
前回はトマト黄化葉巻病が増えた原因として考えられることについて書きました。今回は対策について考えます。トマト黄化葉巻病はタバココナジラミによる虫媒伝染によって感染します。ですから、タバココナジミの防除と病気の早期発見が対策の基本となります。
トマト黄化葉巻病を伝染させるタバココナジラミは薬剤抵抗性がついているため、効果的な薬剤は限られています。また、栽培期間の長い作型ほど薬剤の選択に悩むところですが、状況に合わせてローテーション散布を心がけてください。
タバココナジラミ類の侵入を防ぐには、ハウスの開口部を防虫ネットで覆うことが必要です。ネットの目合いは0.4mm以下が効果的とされています。同時に高温対策を行いましょう。

出入り口用のファスナー付きネットもあります

循環扇で送風
なお、ハウスの出入り口はネットの隙間ができやすく、タバココナジラミが侵入し易いので設置には特に注意してください。
コナジラミを誘引捕殺する資材を活用して、成虫の密度を減らしましょう。黄色粘着板は10aあたり200枚以上必要です。

黄色粘着テープも効果的です
生育初期にトマト黄化葉巻病に感染すると着果せず打撃が大きいので、次のことを心がけてください。
トマト黄化葉巻病の被害を大きくしないためには、“いかに早く病徴に気が付くか”です。ごく初期に気が付いたらその株だけ除去して被害を無くすことも可能です。しかし、気が付かないまま、または、おかしいと思いながらも感染株を温存しておけば被害は拡大する一方です。
収穫が終わって残渣を片付ける前には、必ずハウスを閉め切って蒸し込んでください。トマトがカラカラに乾いてコナジラミが餓死してからハウスを片付けましょう。
種苗メーカー各社から耐病性品種がデビューしています。病気に抵抗性のある品種に期待したいところですが、導入するにはまだ慎重になる必要があるようです。昨年管内で試作したところ、奇形果(でべそ)が多発したこと、耐病性品種であっても発病した(マイルドタイプのウィルスには耐病性を持たない)ことなど、安定した成果が出ませんでした。

奇形果(でべそ)のトマト
家庭菜園や露地でのトマト栽培が見られる季節となりました。コナジラミも野外でたくさん生息しています。トマト黄化葉巻病対策の基本は“ハウスにコナジラミを入れない”ことです。画期的な対策が見あたらないのがもどかしいですが、10年ほど前から発生している他県でも、対策の基本は当初から変わっていないそうです。
フィールドノート6月 施設野菜
印旛農林振興センター振興普及部
改良普及課 南グループ
上席普及指導員 風戸治子
TEL 043-485-1130
掲載日:平成20年5月30日
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