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更新日:平成22(2010)年7月29日

フィールドノート 堆肥の利用実態と流通を促進するために

堆肥を流通・利用を促進させるためには、耕種農家における堆肥利用の問題点や要望等を把握する必要があります。

そこで、これらについてアンケート調査を実施した富津市の調査結果の一部を紹介します。

調査を実施した富津市では、市内畜産堆肥等の有機物施用による土づくりを基に、栽培された農産物を「ふっつ育ち」に認証する環境にやさしい農業を推進しています。

1.堆肥を利用する農家の意識

堆肥利用の目的としては「地力向上」を意識する割合が高く、次いで「化学肥料の低減」、「生育向上」の順でした。(図1)

図1 堆肥利用の目的

2.堆肥利用上の問題点

利用上の問題点としては「散布作業の負担」、「堆肥の高価格」、「雑草の発生」や「散布時の臭い」を挙げる割合が高くなっています。(図2)

「散布作業の負担」は堆肥を散布できる機械装備、労力が必要であり、畜産・耕種農家等で散布作業を受託する組合などを設置することが求められます。

ただし、堆肥散布の受託組合を設立しても、堆肥散布はコスト高になりやすいため、散布ほ場の集積や面積の確保を図る必要があります。

「堆肥の高価格」という問題は堆肥生産過程での品質管理によって理解を得ることができると思います。

品質管理とは堆肥の成分だけでなく、堆肥化日数や発酵温度などを表示し、堆肥化の経過を管理することです。また、温度測定は適正な堆肥化の指標となるだけでなく、「雑草の発生」を抑制し(2日間60℃以上の蓄熱で発芽率は0%)、「散布時の臭い」も軽減できます。

さらに、堆肥を利用して、コマツナなどの発芽試験を実施することで耕種農家からの信頼も得られると思います。

図2 堆肥利用上の問題点

堆肥流通を促進させるためには堆肥利用者の要望を満たす必要がありますが、畜産農家個人で利用者の要望に即した良質な堆肥を生産することは、作業的にも負担が大きく、堆肥の利用促進に当っても困難な部分が多く考えられます。

また、堆肥の適切な投入量など堆肥と農産物の収量、品質との関係について客観的な情報の提供。さらに、耕種農家が積極的に堆肥を利用していくような、例えば、堆肥を用いた付加価値農産物や地産池消への取り組みなどが必要です。

このため、堆肥の生産から流通、堆肥利用の環境整備等については、地域の行政や農協といった地域の農業情報に精通した主体の協力の下、地域全体として堆肥の利用促進に取り組んでいく必要があると考えられます。

フィールドノート9月 畜産
君津農林振興センター振興普及部
改良普及課 南部グループ
上席普及指導員 森 知夫
TEL 0438-23-0299
掲載日:平成20年9月1日

よくある質問

このページに関するお問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話:043-223-2911

ファクス:043-201-2615

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