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更新日:平成22(2010)年7月29日

フィールドノート イチゴ炭そ病を中心にした防除対策

イチゴ炭そ病は、1980年代以降より、炭そ病に強い‘宝交早生’に代わって‘女峰’や‘とよのか’‘とちおとめ’などが全国的に普及するに従って急速に蔓延しました。現在栽培されている品種は、炭そ病に弱いものがほとんどであるため、栽培する上では細心の注意が必要です。

高設ベンチ育苗の様子

高設ベンチ育苗の様子

炭そ病による萎凋

炭そ病による萎凋

1.無病の親株を用いる

親株による菌の持込みが一次感染源となることが多いため、無病苗を用います。炭そ病は、高温多湿条件で発病するため、涼しくなればその怖さを忘れがちになります。

しかし、低温少湿となる秋冬期は激発しないものの、感染する可能性はあります。そのため、秋期に配布されるフリー苗でも保管中に感染することがないように、「専用ハウスで保管する」、「露地や地べたに置かない」、「フリー苗配布直後から薬散を行う」など、十分注意する必要があります。

2.育苗場所の選定

前年発病地では罹病株の残渣が土壌中に残留し、一次感染源となることがあります。育苗床は無病地に設けることが好ましいですが、炭そ病菌のいないほ場は無い(必ずいる)と思って、土壌消毒など防除対策を行って下さい。

3.ランナー発生期から育苗期での炭そ病防除対策

(1)耕種的防除

  • 灌水は朝1日1回を基本として、土壌の表面が乾き始めてから行います。
    炭そ病菌は水滴とともに飛散するため、泥はねや水滴の飛散が少ない灌水を行います。雨よけ条件のほうが望ましいが、その際にも、底面灌水やドリップ灌水など水滴が飛ばないよう注意が必要です。雨よけ育苗を行うと、露地育苗と比較し、風通しが悪く高温乾燥となるため、うどんこ病の発生が多くなるので注意してください。
  • 苗を密植にすると湿度が高くなり、発病を助長するので葉が重ならない適度に間隔をあけます。また、葉が混み合わないように、定植まで2~3回葉かきを行います。
  • 発病株は、二次感染源になるので病徴が見られたら直ちに除去し、肥料袋などに詰め、口を閉じ廃棄処理するか、焼却処分をします。

(2)薬剤防除

  • 薬剤による防除は7~10日おきに行うようにし、台風後などの高温多湿になりやすい時は重点的に行います。
  • 摘葉(葉かき)後は、薬散を行います。また、雨の日は摘葉を行わないようにします。
  • 炭そ病菌には、ベノミル剤およびジエトフェンカルブ剤に耐性を示すものがあるため、薬散はローテーション散布(毎回異なった作用性の薬剤をまくこと)を行います。

参考文献

  • 農業技術体系 野菜編 3 イチゴ
  • 原色病害虫診断防除編 2-(2) 野菜

フィールドノート9月 施設野菜
海匝農林振興センター振興普及部
改良普及課 旭グループ
普及技術員 益子尚道
TEL 0479-62-0334
掲載日:平成20年9月1日

よくある質問

このページに関するお問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話:043-223-2911

ファクス:043-201-2615

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