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更新日:平成22(2010)年7月29日
最近、バイオエネルギー資源としてのトウモロコシの利用拡大、中国における穀物需要の増大等を背景として、世界の穀物需給が逼迫しており、飼料穀物価格が高騰している状況にあります。
このような状況の中では、輸入穀物飼料への依存度を小さくし、畜産経営の体質強化を図るためにも、自給飼料の増産がより重要となります。
自給飼料の増産といっても、飼料作物には多数の草種があり、それぞれの草種についても数多くの品種が売られています。そのなかから何を選ぶかは、経営において自給飼料に何を求めるか、自給飼料生産の位置付けを明確にして生産計画を立て、それを踏まえてどのような作付けをするかで決めていきます。そんな品種選定をする上で参考にしていただきたいのが、県の飼料作物奨励品種です。県では、主な飼料作物について品種選定の目安として、表1に示す14草種、49品種を千葉県飼料作物奨励品種に指定しています。これらの草種・品種は、畜産総合研究センター(八街)、嶺岡乳牛研究所、市原育成牧場で栽培試験をして、千葉県内で栽培するのに適していることを実証したものです。

例として、濃厚飼料の代替性もある栄養価の高いトウモロコシについて、品種特性の概要や奨励品種の有利性を簡単に示しました。
トウモロコシの品種特性の一番のキーポイントは早晩性にあります。
トウモロコシの早晩性を数字で表したものに相対熟度、RMというものがあります。RMの出し方にはいくつかの方法があり、各種子会社の表示にはそれらが混在しているので、必ずしもそのまま比較できるものではないのですが、早晩性の目安として重要な情報です。
RMの違いによる品種のおおまかな作付体系別適性をしめすと、
となります。
一般的な品種特性の見方をまとめると、(1)早晩生を確認する。(2)乾物収量は高いか。(3)倒伏・折損につよいか。(4)病虫害に強いか。(5)雌穂重割合やブリックス糖度は低くないか。など、まず早晩性というキーポイントを通してから各項目について比較することが基本となります。
栽培試験の成績から、乾物収量と倒伏・折損の程度を、奨励品種とその他の品種に分けて横軸に早晩生をとって図1、2に示しました。奨励品種の方が収量は高く、倒伏・折損も少ないことがわかると思います。

奨励品種は、複数年の栽培試験を行い、千葉県での栽培に適した草種・品種を収量性ばかりでなく、病虫害への抵抗性、安定性など総合的にみて選定しています。是非、自給飼料増産に奨励品種を役立てて下さい。
フィールドノート5月 畜産
畜産総合研究センター企画環境部
環境飼料研究室
主席研究員 青木ひかる
TEL 043-445-4511
掲載日:平成20年5月1日
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