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更新日:平成22(2010)年7月29日
千葉県の印旛、山武地域は伝統的なすいかの産地です。しかし、栽培面積は減少傾向にあります。その原因の一つに、土壌病害による急性萎凋症があります。
近年では、平成16年にすいかの急性萎凋症が多く発生しました。その原因究明のため、印旛農林振興センターでは、緊急調査を実施しました。その結果、急性萎凋症の原因の7割以上が、「ホモプシス根腐病」であることがわかりました。(図1)
調査協力:千葉県農業総合研究センター
JA全農ちば

ホモプシス菌は、糸状菌(カビ)の一種で、キュウリ、メロン、カボチャ等のウリ科植物に寄生します。この菌が寄生した根は、はじめは部分的に淡褐色~紫色に変色し切れやすく、進行すると根全体が暗褐色になります。そうした根をよく見てみますと、根の表面に微小黒点(疑似菌核)が密生しています(写真1)。

写真1 すいかの根の表面に形成された
ホモプシス菌の疑似菌核
急性萎凋症の原因を知るため、すいかの株を抜くときに根をよく観察しましょう。
主な伝染源は、土中に残存した被害植物の根部残渣です。病原菌の発育適温は24?28度であり、発育限界温度は32度付近で比較的低温性の病原菌です。菌の死滅には地温が37.5度以上になるか、32.5度の温度が長期間持続する必要があるとされています。(神奈川県三浦試験場)
土壌消毒にはクロルピクリンを用いた消毒と太陽熱消毒があります。クロルピクリンの使い方については、千葉県農業改良普及情報ネットワーク・フィールドノート12月号「クロルピクリンの安全で効果的なクロルピクリンくん蒸剤の使い方」(参考)
http://www.pref.chiba.lg.jp/fukyu/field_note/rojiyasai/roya0712.html
太陽熱消毒は、収穫終了後に根を抜き、トンネルを密閉して地温を上げる方法です。7月23日~24日に富里市で測定したトンネル内地温は、地下10センチメートルで最高43.7度、最低33度でした(図2)。35度以上で100時間以上を超えると効果があがります。栽培後はできるだけ長く密閉時間を取りましょう。

図2 太陽熱消毒における地温の推移
病気が発生するには、病原菌(主因)のほか、すいかの生育状況(素因)と環境条件(誘因)があります。以下の点をもう一度見直してみましょう。
フィールドノート1月露地野菜
印旛農林振興センター振興普及部
改良普及課南地域グループ
普及指導員 引地 睦子
TEL 043-483-1130
掲載日:2008年1月1日
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