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ホーム > しごと・産業 > 農林水産業 > 農業 > 普及・技術 > 千葉県普及情報ネットワーク > フィールドノート履歴一覧 > フィールドノート 平成20年 > フィールドノート イチゴ新品種「桜香」、「紅香」の鉢花仕立ての考え方

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更新日:平成22(2010)年7月29日

フィールドノート イチゴ新品種「桜香」、「紅香」の鉢花仕立ての考え方

本県では、生食用果実としてのイチゴ生産が盛んですが、観賞を目的としたイチゴの生産はこれまでほとんどありませんでした。しかし、近年、ガーデンセンターを中心にワイルドベリーなどに代表される白花系の四季成り品種や赤花系のイチゴ品種が多く出回るようになり、県内の苗物生産者の一部でも生産がみられるようになりました。そこで、花植木研究室では、鉢花用赤花系イチゴ品種として県で育成された「桜香」、「紅香」の特性を生かした栽培技術の開発に取り組んでいます。

品種特性

「桜香」:花色は鮮紫ピンク(薄い桃色)で、花弁の付け根に赤色の斑がかわいらしく入り、花は4~5cmと大きく葉色はやや淡い緑で、葉柄が伸びやすい。

「紅香」:花色は赤紫(濃い赤色)で、花は3~4cmとやや小さいのが特徴です。葉色は濃い緑で、低温で矮化しやすい。

鉢花イチゴ生産の考え方

イチゴの鉢物化を考えると、3号ポリポットなどでガーデン用の苗物素材として生産する場合と、観賞用に5~6号鉢で開花・着果させて生産する場合の2通りに大別されます。

桜香

桜香

紅香

紅香

<C綱用5号鉢での鉢花生産>

苗物栽培

苗の生産は、生食用イチゴ生産現場で行われている方式をそのまま利用することができます。「桜香」、「紅香」は、炭そ病などに対する耐病性が低いため、ベンチ栽培が基本となります。一般的には、3月頃に親株をプランターなどに植え付け、5月下旬以降に発生するランナーを順次3号ポットに受け、9月から10月にかけてポット植え苗として販売するのが代表的な作り方になります。この場合、花芽の分化が順調に進んでいると、「桜香」は10月中旬、「紅香」は9月下旬頃から出蕾が見られますので、開花前日頃が出荷適期となります。一方、ランナーの発生は加温することで10月以降も見られますが、花芽の充実が不十分な場合が多く、ガーデン用の素材として観賞期間が短くなったり、未開花株などの発生につながります。

鉢花栽培

観賞価値の高いイチゴの鉢花としての生産を考える場合、2品種とも、鉢花としてはやや大株になり花房も鉢の外に伸びてくるので、最低5号鉢以上で栽培することになります。見応えのある鉢花イチゴの形態として、着色果実が1果以上で、開花数は1花以上あるとした場合、これまでの結果から12月出荷を行うためには、花芽分化を確認後、9月中旬頃より3号ポット苗から5号鉢へ鉢上げを行い、最低夜温を10℃に保つ必要があります(表1)。最低夜温5℃で管理した場合、出荷は12月下旬から1月上旬にずれ込みます。

また、11月に鉢上げし、1月初めから10℃の加温を開始すると、3月上旬の出荷が可能となります(表2)。しかしこの場合、花房が徒長気味となるため、草姿のバランスを向上させるための葉掻き作業や、鉢上げ時期と加温開始期のさらなる検討が必要と考えています。また低温下で自然交配させた場合、着果の遅れや奇形果の発生が多くみられましたので、確実な着果を行うためには、ミツバチによる受粉についても検討が必要となります。

表1 12月出荷作型における夜温と鉢上げ時期の影響

表112月出荷作型における夜温と鉢上げ時期の影響

表2 3月出荷作型における夜温と鉢上げ時期の影響

表23月出荷作型における夜温と鉢上げ時期の影響

今後の展開

現在、加温時期、施肥量、ミツバチの必要性などについて試験を実施中です。12月及び3月出荷作型の栽培技術にご期待ください。

フィールドノート12月 花き
農林総合研究センター
生産技術部 花植木研究室
上席研究員 市東 豊弘
TEL 043-291-9988
掲載日:平成20年12月1日

よくある質問

このページに関するお問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話:043-223-2911

ファクス:043-201-2615

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