ホーム > しごと・産業 > 農林水産業 > 農業 > 普及・技術 > 千葉県普及情報ネットワーク > フィールドノート履歴一覧 > フィールドノート 平成20年 > フィールドノート 落花生の初期管理-今年用の種子は発芽率に注意-
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更新日:平成22(2010)年7月29日
昨年(平成19年)の夏期は高温少雨の気象条件であった。この気象条件の影響を受けて、昨年収穫された今年用の種子は出芽率の低い種子が含まれている可能性がある。自家採りの種子を用いる場合は、以下の点に留意して播種を行う。
落花生は、子実が形成される時期に土壌が極端に乾燥すると、「幼芽褐変症」となる場合がある。特に、開花期後45~50日頃の影響が大きい。開花期後45日頃は、通常、8月中旬に相当する。昨年はこの時期、降雨がほとんど無く、土壌の乾燥が著しかった。
幼芽褐変症とは、落花生の子実の中に形成されている幼芽(図)の形成が異常となり、発芽しないか、発芽しても健全には生育しない。
かん水装置の無い畑で収穫した種子は、幼芽褐変症の種子が多く含まれていることが懸念される。

幼芽褐変症の子実は、外見では見分けがつかない。判別する方法は、子実を割り、幼芽の褐変の有無を実際に確認するしかない。しかし、割ってしまった子実は種子として使用できない。

そこで、準備した種子の一部を抽出して、子実を割り、幼芽の褐変の有無を確認する。幼芽が白色であれば出芽率に問題は無い。 幼芽が一部分でも褐色になっていれば幼芽褐変症である。
幼芽褐変症の種子を播種した場合の出芽率は、症状の程度が軽い「程度A」では9割、症状がやや重度な「程度B」は約6割、そして幼芽全体が褐変している「程度C」は約1割である。出芽しても葉が欠損するなどの異常が生じるため、正常に生育する割合はより低くなる。

幼芽褐変症の種子は用いないことが原則であるが、幼芽が褐変している子実の割合が低い場合や、褐色の程度が軽い場合は2粒播きとし、欠株を防止する。
※その他、播種作業及び初期管理の一般的な事項は、「フィールドノート 掲載履歴」http://www.pref.chiba.lg.jp/fukyu/field_note/index.htmlを参照。
【参考文献、写真出典】
「干ばつ年に生ずる落花生種子の褐変幼芽について」昭和58年3月、千葉県原種農場研究報告、第5号、p1-14
フィールドノート5月 畑作
君津農林振興センター振興普及部
改良普及課 北部グループ
普及指導員 太田和也
TEL 0438-23-0299
掲載日:平成20年5月1日
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