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更新日:平成22(2010)年7月29日

フィールドノート 稲作の水管理体系と中干しおよび畦畔管理

良質でおいしい米をつくるには、こまめな観察と水管理がかかせません。「稲の状態」に合わせた水管理を行い、天候に左右されない米作りを心がけましょう。

1 苗の活着

早期栽培の田植時期は、強風や低温の日があり天候が不安定なため、田植え直後の水管理は急激な環境変化から苗を守ることを目的に行います。ですから田植え後1~5日は5~7cmの深水管理とします。

苗の活着後の水管理は、浅水管理(3~5cm)を基本としながら風が強い日や低温が予想される日は深水管理(5~7cm)にするなどこまめな管理が必要です。

発根する苗の基部は地中に位置しているので、浅水管理では水温、地温ともに上がりやすく、深水管理では気温が低い時に水温で稲が保温されるという基本を覚えておきましょう。

2 除草剤、害虫対策

圃場に発生する雑草の種類や量、使用時期などをよく考えて使用します。最近の除草剤は様々な種類や剤型で販売されており、雑草を抑える効果も高いのですが、十分効果が発揮されるよう正しい使い方を徹底しましょう。

  • 代かきは丁寧にします。凸凹があると効果のムラが生じてしまいます。
  • 使用量を確実に、適期に行います。田植え後の日数、ヒエなどの雑草の葉令を必ず確認しましょう。
  • 水管理については、漏水がないようにしっかり止め水をし、水深は3~5cmとします。処理後7日程度は水を止め、かけ流しはしないようにします。

3 茎数の確保と中干しのタイミング

活着した稲の分げつは気温の上昇とともに旺盛になります。有効分げつや葉面積の確保は必要ですが、過剰な分げつは茎を細くし、下葉枯れ、根の活力低下の原因にもなります。

中干し開始の目安としては下表のとおりですが、有効茎が80%確保された時期に開始します。

中干しを始める茎数の目安(壌土の場合)

4 畦畔管理技術

畦畔の雑草は斑点米カメムシの生息場所にもなるので草刈りはまめにしたいものです。ただ、草刈りは多くの作業時間を要するので、その省力化と法面保護機能のある被覆植物をいくつか紹介します。

  • センチピードグラス(ムカデシバ)
    東南アジア原産の暖地型芝草です。ほふく茎で増殖しその伸長速度は速く、完成するとその分厚い布団のような茎葉で雑草の発生を抑制します。種子の発芽や初期成育は緩慢なので、直接種子をまく時は造成直後あるいは接触型除草剤などの散布後に行います。また、湿気を嫌うので水田に浸入することはありません。
  • ヒメイワダレソウ(リッピア)
    苗での増殖が主ですが、茎はほふくして成長し、草丈は10cmと低く各節から根を出してのびます。花は白色~淡いピンク色の小花を多数つけることから景観もよくなります。
  • ハーブ類
    ハーブには様々な種類があり、草丈が低くほふく茎によって広がるものもあります。また、香りと花が楽しめるばかりでなく小動物や昆虫に対する忌避効果が確認されているものもあります。

センチピード被覆完成圃場(冬枯れ状態)

センチピード被覆完成圃場(冬枯れ状態)
4月上旬撮影

フィールドノート5月 水稲
山武農林振興センター振興普及部
改良普及課南部グループ
普及指導員 山本清美
TEL 0475-54-0226
掲載日:平成20年5月1日

よくある質問

このページに関するお問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話:043-223-2911

ファクス:043-201-2615

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