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更新日:平成22(2010)年7月29日
転作小麦は、播種後生育初期の多雨による湿害と4~6月の出穂、登熟期間中における周辺水田への入水や多雨の影響による湿害が発生しやすく、生育や収量、品質に大きな影響を及ぼします。
転作小麦を成功させるためには、暗渠排水のある水田や集団で作付けすることが基本となります。また、播種前に地下水位を充分下げるための補助暗渠の施設や地表排水を図る排水溝の設置などが重要です。
転作する水田はできる限り早く、排水溝を設け、田面を乾燥しておくことで、耕起や播種などの機械作業を容易に実施できるようになります。
排水溝は圃場の周囲には必ず設置し、末端を排水路につなげるようにします。
また、圃場の排水条件に応じて、圃場内にも数メートル間隔(機械作業を考えた間隔)に排水溝を設置します(第1図)。

麦の生育や作業を容易にするためには、地下水が50cm以下になっていることが望ましいです。そのため、地下水位の高い圃場や粘質土壌や鋤床層が発達し、水が地下に浸透しにくい水田などでは、暗渠排水のほかに、弾丸暗渠やもみがら暗渠などの補助暗渠を施設します。
補助暗渠は深さ30cm程度、間隔2~3mで本暗渠に直交するように施設します。本暗渠の籾殻(疎水材)につながることが理想的です。
麦ではなまぐさ黒穂病、裸黒穂病、斑葉病などの種子伝染性病害の発生があるので、薬剤や冷水温湯浸法により消毒します。
1)薬剤による防除
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薬剤名 |
方法 |
対象病害 |
|---|---|---|
|
キノンドー水和剤40 |
乾燥種子量の0.5%粉衣 |
なまぐさ黒穂病 |
|
10倍液に20~60分浸漬 |
||
|
100倍液6~12時間浸漬 |
||
|
トリフミン水和剤 |
乾燥種子量の0.5%粉衣 |
なまぐさ黒穂病 |
|
ベフラン液剤25 |
1000~2000倍液に10~30分浸漬 |
なまぐさ黒穂病 |
2)耕種的防除
耕起はプラウやロータリーで行います。水田転作初年目は土塊が大きいので、砕土作業は丁寧に行い、砕土率(土塊2cm以下の土塊の重量比)は70%以上とします。
小麦の播種適期は11月上~中旬です。適期より早播きすると初期生育が旺盛となりますが、茎立ちが早まり凍霜害を受けやすくなります。適期より遅まきすると穂数の確保が不十分となり減収することが多くなります。
ドリル播きは条間20~30cmとし、深さ3~5cmに播種します。播種量は7~8kg/10aで、遅まきする場合は播種量を増します(第2表)。
播種作業はロータリー(ドライブハロー)シーダーで行います。
|
適期 |
適期より |
適期より |
備考 |
|---|---|---|---|
|
6~8kg |
9~10kg |
13~14kg |
小麦の播種適期 |
水田転換 壌土におけるドリル播きの基肥窒素は8kg/10aを基準とします。
|
区分 |
窒素 |
リン酸 |
加里 |
|---|---|---|---|
|
基肥 |
8 |
15 |
12 |
|
追肥 |
2 |
- |
- |
|
合計 |
10 |
15 |
12 |
フィールドノート11月 畑作
担い手支援課普及指導室
主席普及指導員 池田 清一
TEL 043-223-2908
掲載日:平成20年10月31日
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