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更新日:平成22(2010)年7月29日
マット植物は25センチメートル角の正方形で厚さは4センチメートル、根が互いに絡み合いマット状になっているのが特徴です。土量が少なく軽量で、作業性・運搬性が良いことから屋上緑化や屋根緑化を始め様々な緑化材料として利用されています。
印旛地域ではいち早くマット植物を導入、「いんばマット・プランツ」(会員数24名)を中心にマット植物の生産と販売に取り組んでおり、平成19年10月末での生産量は約48,000マット、平成19年1~10月までの販売数量は約30,000マットになります。
基本的には露地栽培ですが、繁殖及び定植後の養生のためハウスなどの施設が必要となります。
栽培容器は25×25×4センチメートルの枡が2連つながった専用のトレイ(T1トレイ)を使用します。 培養土の組成は赤土50パーセント、無調整ピート25パーセント、パーライト25パーセント、それに緩効性の肥料を元肥として入れます。緩効性の肥料は草本類では180日タイプの被覆肥料を培養土1リットルあたり4グラム、木本類では180日タイプを1リットルあたり2グラム、360日タイプを6グラム組み合わせて入れます。
マット植物の栽培方法にはいくつかの方法があり、植物の特性や圃場条件・労力の有無によって最適な方法を選択します。マット化に要する期間は、草本類では早いもので3ヶ月、木本類では10~12ヶ月かかります。
1)セル成型苗を定植する方法(ほとんどの植物に適応)
挿し木繁殖できる植物であれば最も確実な方法です。220穴又は128穴のセル成型トレイに挿し木を行い、育苗します。1マットあたり草本類ではセル苗を5×5本、木本類では4×4又は3×3本を定植します。揃った苗を定植できるので、欠株がなく、ばらつきが少ないことが利点です。
2)株分けによる方法(タマリュウ、リュウノヒゲ、ヤブラン など)
挿し木ができない植物や株分けで繁殖する植物は、株分けをしてトレイに直接植え付けます。
3)匍匐茎ばらまき法(ヒメイワダレソウ、リシマキア など)
匍匐性で接地部分から発根しやすい植物に用いる方法で、簡単に増やすことができます。トレイに培養土を充填し、その上に2~3節に切り分けた茎をばらまきます。ばらまく茎の本数が多いほどマット化までの期間が短縮されます。ばらまき後、軽く覆土し、十分かん水して、活着するまでハウス内で養生します。
4)匍匐茎伸長法(ヒメイワダレソウ、タイム など)
匍匐性で接地部分から発根しやすい植物で、既に完成したマット植物がある場合に用いる方法です。完成したマット植物を親株とし、その周囲に培養土を充填したトレイを配置、そこに茎が這い広がるのを待ちます。

葡萄茎ばらまき法

葡萄茎伸長法
5)ポット苗を定植する方法(コニファー類、タマリュウ など)
ポットで育苗した株や在庫株を定植する方法で、マット化までの期間を短縮することができます。ポット苗は根鉢が厚いので、底に十文字に切れ目を入れ、トレイの厚さまで根を広げて定植します。定植密度が高いほどマット化までの期間が短縮されます。
1)水管理
薄層のためかん水間隔が短いことから、かん水装置の設置は省力化につながります。また、排水不良地はマット化しにくく、ムレや病気の発生の原因になるので、傾斜をつけるなどの工夫が必要です。
2)刈り込み
植物によってムレの防止、商品性の向上のため、刈り込みを行います。刈り込みの頻度、刈り込みの高さは植物によって異なります。匍匐性タイム(‘タイム ロンギカウリス’)の場合は、年に2回程、2~3センチメートルに刈りそろえます。刃の長いハサミやヘッジトリマーが便利です。
いんばマット・プランツは導入当初知名度の低いマット植物を展示会でPRするなど販売促進に力を入れてきました。その結果、年々販売数量は伸びており、施工実績も増え、都内のビルや中学校の屋上緑化、高速道路の法面緑化などに利用されました。また、設置・撤去が簡単で手間がかからないことからイベントで利用されたり、多様な植物がマット化できることから屋上庭園など鑑賞価値が求められる場所で利用されました。

マット植物を活用した屋上緑化
「いんばマット・プランツ」ホームページ http://www.geocities.jp/inbamatto
(参考文献)「マット植物」の生産と利用栽培技術資料
平成17年3月千葉県・千葉県農林水産技術会議
フィールドノート1月 花き
印旛農林振興センター振興普及部
改良普及課
普及指導員 近藤 由里子
TEL 043-483-1130
掲載日:2008年1月1日
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