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更新日:平成22(2010)年7月29日
-カリクギを利用した迅速な腹接ぎ方法について-
今回の高接ぎ(腹接ぎ)の目的は、結果枝を作るためのものです。古くなった主枝、亜主枝は思うように結果枝が出ません。接ぎ木をすることにより、理想的な場所へ結果枝を作ることができ、収量も上がります。数多く接ぎ木をすることになるので、接ぎ木テープの代わりにカリクギを用いて迅速に接ぎ木を行う方法をご紹介します。なお、この方法は、市原市梨研究会が埼玉県の篤農家から学び習得した技術です。
自発休眠が打破し、かつ樹液が上がる前が、穂木の最適採取時期です。
えき花芽が少なく、黒星病の秋防除を徹底した前年枝。基部の太さ1.5~2センチメートル。
切り口に水分の蒸散防止のためにボンドを塗っておきます。乾燥しないように枝全体を大きなポリ袋で密封し、冷蔵庫(5度前後)に入れて保存します。冷蔵庫がない場合は、北側日陰の縁の下でも良いです。
3月彼岸過ぎ~5月上旬が適期です。できれば3月彼岸過ぎ~3月いっぱいで終わらせます。それ以後は、活着しますがその年の伸長が短くなります。
まず右膝を立て、使用する葉芽が下になるように穂木を持ちます。裏の葉芽の基部直上あたりに小刀をあてます。切り口の角度は、30度程度の鋭角になるようにします。
穂木を切る時は、小刀の刃の根元から先を使うように、持っている枝を引きながら切ります。その際、小刀は膝に固定し、動かしません(写真1)。
さらに小刀で切った反対側を形成層が見えるくらいに軽く切り返えします。
最後に葉芽を1つ残し、3~4センチメートルの長さに穂木を切ります(写真2)。

写真1 穂木を切る姿勢

写真2 調整した穂木

写真3 接ぐ位置の粗皮を軽く削る

写真4 鋸で切れ込みを入れる

写真5 谷状の切り込み

写真6 穂木の幅に切れ込みを入れる

写真7 竹べらで剥ぐ

写真8 葉芽の出る場所を切る
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写真9 穂木をしっかり差し込む |
写真10 カリクギをしっかり打つ |

写真11 隙間なく癒合剤を塗る

写真13 剥離が不安な時はヒモで固定

写真12 活着して新梢が伸びた穂
フィールドノート2月果樹
千葉農林振興センター振興普及部
改良普及課市原グループ
普及指導員 斉藤 俊一
TEL 043-300-0950
掲載日:平成20年2月1日
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