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更新日:平成22(2010)年7月29日
民間流通麦の奨励金は、品質分析結果に基づいたランク区分方式(表1)によって支払われ、また、「品目横断的経営安定対策」の交付額も、このランクによって算出されます。したがって、適切なほ場管理と施肥管理を行い、収量・品質の向上を図ることが大切です。

小麦は湿害に弱い作物です。湿害に遭うことにより根腐れをおこし、分げつが抑えられ、穂数及び粒数が減り、収量が著しく低下します。また、容積重の低下、低タンパク、フォーリングナンバーの低下、灰分の増加が起こり、品質ランクの低下にもつながります。転換畑など排水性の良くないほ場では、茎立ちの前に、必ずほ場の周囲とほ場内に5~10メートル間隔に排水溝を設け、排水路と連結していることを確認しましょう。また、大雨の前後には、排水溝と排水路の点検、補修を行ってください。
雑草が多いほ場では、小麦の生育が抑制されたり、収穫作業の支障となるので、生育期に除草剤による防除をしましょう。生育期に使用できる除草剤としては、バサグラン液剤、アクチノール乳剤、ハーモニー75DF水和剤、エコパートフロアブル等があります。使用方法を確認して適正に使用してください。
麦踏みには、根張りを良くする、耐寒性や耐干性の強化、有効茎数の増加、過繁茂抑制、凍霜害軽減、倒伏軽減などの効果があります。
麦踏みは、本葉3葉期から茎立ち期直前までにかけて、10日~14日おきに数回行います。しかし、土壌水分が高くて出芽数が少なく生育が劣る転換畑や、降雨後の麦踏みは、逆効果となるので控えましょう。
茎立ち期(※)追肥には、穂数と粒数を確保して、増収させる効果がありますが、同時に稈を伸長させる作用もあります。「農林61号」は稈が長く倒伏しやすい性質がありますので、追肥は増収効果はやや劣るものの、稈の伸長に影響が小さい、茎立ち20日後に行いましょう。
※ 「茎立ち期」とは、主茎の最長節間が2センチメートルになったとき
千葉県の転換畑で生産される小麦では、子実のタンパク含量は7~9パーセントと低いのですが、畑で生産される小麦では10~13パーセントと高くなっています。子実のタンパク含量と容積重増加には出穂期追肥が効果的です。しかし、出穂期の葉色が濃い状態で追肥を行ったり、施用窒素量が多かったりすると、硝子粒が多くなり、外観品質、等級が下がります。出穂期の葉色がSPAD値で40以上あれば、出穂期追肥を行わなくても十分なタンパク含量が得られます(図1)ので、追肥は出穂期の葉色を確かめてから適宜行いましょう。

フィールドノート2月 畑作
農業総合研究センター生産技術部
水田作研究室
研究員 宇賀神七夕子
TEL 043-292-0016
掲載日:平成20年2月1日
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