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更新日:平成22(2010)年7月29日

フィールドノート 半促成インゲンの減農薬技術

1 はじめに

環境保全型農業の確立をめざし、化学合成農薬の使用回数をできるだけ減らした減農薬実証試験から得られた知見を基に、半促成インゲンの栽培で実施可能な減農薬技術について紹介します。

2 減農薬技術

減農薬栽培に適合した薬剤使用例を表1に示します。この例では、化学合成農薬の使用回数は5回ですが、病害虫の発生状況に応じて、更に2~3回の化学合成農薬の使用が必要です。

半促成インゲンにおける減農薬栽培の防除例

(1)圃場の準備 ~土壌病害の完全防除~

連作圃場では、土壌還元消毒を実施する。
土壌還元消毒はフザリウムなどの土壌病害、センチュウ類に効果があります。
方法:フスマ10アール当たり1000キログラムをハウス内に均一に散布してロータリーをかけ、その後、かん水チューブを設置、その上に古ビニールを被覆して、圃場容水量以上になるまでかん水します。ハウスのサイドを下げ、深さ15センチの地温が30度以上になる状態で約20日間保持します。その際、ハウス密閉太陽熱消毒のようにハウスを完全に密閉する必要はありません。地温が30度以上に保てれば、ハウス内の灌水パイプの変形防止のためにも、サイドは多少開けておいた方が良いでしょう。

(2)育苗期 ~害虫の完全防除~

育苗中は、ハウスサイドからの害虫の侵入を防ぐ。
寒冷紗、ダイオミラーなどでハウスサイドを覆い、害虫の侵入を防ぎます。また、ハウス周辺のアブラムシ、ハダニの寄生しやすい雑草などは除去します。

(3)定植後の管理 ~早期発見・早期防除~

  • 摘葉作業によって害虫の密度を低くし、病害の発生しにくい環境を作る。
    ハモグリバエが初生葉に発生したら、上位葉に移行する前に初生葉を除去します。摘葉により風通しが良くなり、病害の発生しにくい環境となります。
  • 殺虫剤は、発生を確認してから散布する。
    害虫に対しては、発生初期に農薬散布すると無駄な農薬の使用をしなくて済みます。ただし、葉裏まで薬剤が行き渡るように、丁寧な散布が必要です。
  • 殺菌剤は、予防的な散布を心掛ける。
    病害は、低密度でも発生していると、天候次第では致命的な被害をもたらすこともあるので、殺菌剤を予防的に散布します。
  • 微生物農薬を活用する。
    微生物農薬のボトキラー水和剤は灰色かび病の予防効果があります。野菜類で農薬登録されており、インゲンで使用することができます。一度、化学農薬で菌密度を低下させてからボトキラー水和剤を散布すると効果が高くなります。ボトキラー水和剤の使用方法には散布法とダクト内投入法の2つの方法があります。ダクト内投入法とはハウス内の暖房機のダクトに小さな穴をあけ、そこに薬剤を粉のままで毎日散布(飛散)させる方法です。1日、10アール当たり、10~15グラムの薬剤を投入することができます。

(4)収穫期 ~収穫物への影響を考慮した防除~

収量に影響を及ぼすかを考慮して防除を行う。
初期発生の病害虫に対しては、莢への被害を予想しながら、農薬を使用するかしないかを判断し、無駄な薬剤散布をしないようにしましょう。また、農薬の使用に当っては、各剤の収穫前使用可能日数に注意しましょう。

フィールドノート3月 施設野菜
農業総合研究センター
暖地園芸研究所 野菜・メロン研究室
主席研究員 香川 晴彦
TEL 0470-22-2962
掲載日:平成20年3月3日

よくある質問

このページに関するお問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話:043-223-2911

ファクス:043-201-2615

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