フィールドノート イチゴの育苗管理
- 炭そ病対策が重要 ―
イチゴ栽培では、育苗時の炭そ病感染により、苗不足や本ぽでの欠株を生じ、時には壊滅的な被害をもたらします。炭そ病の対策をとることが育苗管理の上では最も重要です。ここでは、雨よけポット育苗における栽培管理について紹介します。

炭そ病の被害

雨よけポット育苗の様子
1.ほ場の準備
- 育苗には過去に炭そ病が発生していない専用のハウスを使いましょう。
- 過湿にならないように、サイドをできるだけ開放できるハウスとします。
- ハウスの土壌表面を平らにならした後に、泥の跳ね上がり防止と水を透過させるための白黒有孔マルチを全面に敷きます。
2.育苗方法
- 4月下旬に親株をプランターに1株ずつ移植します。
- 5月中旬に苗床にプランターを中央2列に並べます。
- 5月下旬から発生するランナーを随時9センチメートルポリポットに受けます。
- サイドをできるだけ開放して昼温を下げます。
- 灌水は朝1日1回を基本として、鉢土の表面が乾き始めてから行います。
- 7~8月は高温により焼けやすいので、50パーセント程度の遮光資材で外部遮光します。
- 採苗本数は1株当たり50本前後を目安とします。
- 8月上旬頃から、ランナー切り離しを始めるとともに、親株を移動します。
- 切り離し後は葉が混み合わないように、定植まで2~3回葉かきを行います。
- 薬剤による防除は高温期で7~10日おきに行うようにし、台風後などの高温多湿になりやすい時は重点的に行います。
3.栽培上の注意点
- 発病株は早めに除去し、焼却するか土中に深く埋めます。
- 窒素肥料は少なめにし、苗は軟弱徒長にならないようにします。
- ほ場の排水を図り、風通しを良くして、多湿にならないようにします。
- プランターやポットの下に、苗箱を敷くなどして、風通しを良くします。
- 灌水は、午前中にできるだけ終えるようにします。高温期に鉢土が乾きやすい場合でも、4時頃には終了し、夕方には葉が乾くようにします。
- 伝播は人による場合もあり、作業前後には良く手を洗い、下葉欠きなど植物を大きく触った後は薬散を行います。又、雨の日は下葉欠きは行わないようにします。
フィールドノート4月 施設野菜
山武農林振興センター振興普及部
改良普及課北部グループ
普及指導員 桑田主税
TEL 0475-54-0226
掲載日:平成20年3月31日