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更新日:平成22(2010)年7月29日

フィールドノート サトイモ新品種「ちば丸」の特性と栽培法

千葉県育成のサトイモ新品種「ちば丸」は、平成19年に品種登録されました。本年春からは一般栽培用の種いもが販売されます。

ここでは、「ちば丸」の品種特性と栽培のポイントについて紹介します。

1 主な特性

  • (1)「土垂」と同じ中晩生品種で、5月上旬植えで11月以降の収穫となります。
  • (2)孫いもの形状は「俵」~「卵形」、大玉で、揃いが良い。
  • (3)総収量は「土垂」並の10アール当たり2500キログラムで、良品収量は「土垂」より多い10アール当たり1200キログラムです。
  • (4)ぬめりがやや少なく、肉質が柔らかく、良食味です。
  • (5)いもの形状と揃いが良いことから機械選別に適する。
  • (6)ぬめりが少なく丸いことから、皮むきしやすく加工性に優れる。
  • (7)貯蔵性はやや優ですが、萎凋病には「土垂」より弱い。

地上部の生育

地上部の生育

収穫した株

収穫した株

2 栽培上の留意点

「土垂」等の中晩生品種の栽培に準じ、下図に示した「ちば丸」の栽培暦を参考のうえ、以下の点に留意して栽培します。

「ちば丸」栽培歴

(1) 圃場準備

かん水が可能で、土壌病害虫(特に、萎凋病、センチュウ)の発生ができるだけ少ない圃場を選定します。3~4年以上の輪作を行い、病害虫密度を低減させますが、心配な場合は土壌消毒を行います。

(2)種いもの準備

10アール当たり約140キログラムの種いもが必要です。種いもは芽の大きさを揃えたり、催芽をして数センチ芽が伸びたものを植付けると良いでしょう。

(3)施肥

基肥は緩効性肥料を中心に用い、残存窒素が多い場合は窒素肥料を削減します。堆肥の施用により、地力を高めておくと良いでしょう。1回目の追肥は5~6葉期(子いもの着生期)に、2回目はその3週間後頃とし、草勢に応じて量を加減します。

施肥例

(4) 植付け

植付け適期は4月末~5月中旬です。栽植本数は10アール当たり1800~2200本(条間 90~110センチメートル、株間50センチメートル)を目安とします。平ベッド、透明ポリマルチ栽培とし、いもの芽の上に10センチメートル程度土がかかる深さに植え付けます。

(5)培土・かん水

培土は、5月初旬植えの場合、6月下旬と7月下旬頃、マルチを除去し、各追肥の直後に行います。盛り上げる土の量は、合計で15~20センチメートル程度です。
土寄せ時から9月中旬までは、圃場が乾燥したら1回50ミリメートル程度を適宜かん水します。

(6)収穫

いもの内容が充実する11月に収穫します。12月上旬以降は溝穴等に貯蔵します。

(7)病害虫防除

萎凋病は、害虫の食害や作業機でできる傷口から病原菌が侵入し、発病が助長されます。薬剤による直接的な防除の他に、センチュウやコガネムシの防除、培土前のかん水やマルチ除去前の中耕により、培土による根切りダメージを軽減します。
ハスモンヨトウについては、予察に努めて、発生初期に防除します。

(8)優良種いもの確保

「ちば丸」は、一般のサトイモ同様に株選抜をしないと、いもの形状が長くなるおそれがあります。種いもは、優良株を選別して自家採種するか、定期的(3年に1度を目安)に更新します。

フィールドノート3月 露地野菜
農業総合研究センター育種研究所
畑作物育種研究室
上席研究員 鈴木健司
TEL 0475-32-3378
掲載日:平成20年3月3日

よくある質問

このページに関するお問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話:043-223-2911

ファクス:043-201-2615

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