ホーム > しごと・産業 > 農林水産業 > 農業 > 普及・技術 > 千葉県普及情報ネットワーク > フィールドノート履歴一覧 > フィールドノート 平成20年 > フィールドノート サトイモ新品種「ちば丸」の特性と栽培法
ここから本文です。
更新日:平成22(2010)年7月29日
千葉県育成のサトイモ新品種「ちば丸」は、平成19年に品種登録されました。本年春からは一般栽培用の種いもが販売されます。
ここでは、「ちば丸」の品種特性と栽培のポイントについて紹介します。

地上部の生育

収穫した株
「土垂」等の中晩生品種の栽培に準じ、下図に示した「ちば丸」の栽培暦を参考のうえ、以下の点に留意して栽培します。

かん水が可能で、土壌病害虫(特に、萎凋病、センチュウ)の発生ができるだけ少ない圃場を選定します。3~4年以上の輪作を行い、病害虫密度を低減させますが、心配な場合は土壌消毒を行います。
10アール当たり約140キログラムの種いもが必要です。種いもは芽の大きさを揃えたり、催芽をして数センチ芽が伸びたものを植付けると良いでしょう。
基肥は緩効性肥料を中心に用い、残存窒素が多い場合は窒素肥料を削減します。堆肥の施用により、地力を高めておくと良いでしょう。1回目の追肥は5~6葉期(子いもの着生期)に、2回目はその3週間後頃とし、草勢に応じて量を加減します。

植付け適期は4月末~5月中旬です。栽植本数は10アール当たり1800~2200本(条間 90~110センチメートル、株間50センチメートル)を目安とします。平ベッド、透明ポリマルチ栽培とし、いもの芽の上に10センチメートル程度土がかかる深さに植え付けます。
培土は、5月初旬植えの場合、6月下旬と7月下旬頃、マルチを除去し、各追肥の直後に行います。盛り上げる土の量は、合計で15~20センチメートル程度です。
土寄せ時から9月中旬までは、圃場が乾燥したら1回50ミリメートル程度を適宜かん水します。
いもの内容が充実する11月に収穫します。12月上旬以降は溝穴等に貯蔵します。
萎凋病は、害虫の食害や作業機でできる傷口から病原菌が侵入し、発病が助長されます。薬剤による直接的な防除の他に、センチュウやコガネムシの防除、培土前のかん水やマルチ除去前の中耕により、培土による根切りダメージを軽減します。
ハスモンヨトウについては、予察に努めて、発生初期に防除します。
「ちば丸」は、一般のサトイモ同様に株選抜をしないと、いもの形状が長くなるおそれがあります。種いもは、優良株を選別して自家採種するか、定期的(3年に1度を目安)に更新します。
フィールドノート3月 露地野菜
農業総合研究センター育種研究所
畑作物育種研究室
上席研究員 鈴木健司
TEL 0475-32-3378
掲載日:平成20年3月3日
関連リンク
よくある質問