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更新日:平成22(2010)年7月29日
市原市内の米生産者が、市内の酪農家と提携した土作り運動の一つとして、ほ場に堆肥を施用した活動は、やがて「養老のめぐみ」というJA市原市のブランド米を創り出す動きへと変わりました。市原市など関係機関と協力しながら安全・安心・良食味な米を生産し、地元の消費者に支持されることを目指している取組を紹介します。
市原市は水稲作付面積が約3,000haの稲作地帯ですが、近年は水稲の栽培農家が減少し、休耕田も年々増加してきています。さらに、米価の下落等、米をめぐる情勢も大きく変化していることから、水稲生産農家は今後について不安を抱えています。
「養老のめぐみ」の出発点は、砂地や砂壌土の多い水田の土作り運動の1つとして、市内の酪農家と連携し、堆肥を施用していったことでした。その後、良食味で安心な米を生産し価格の安定確保を目的にエコ栽培に取り組む農家が現れてきたことから、JA市原市は平成11年に市原市南部地区の8戸の農家の米を「養老のめぐみ」として販売し、スタートしました。現在は22戸、20haで取り組んでいます。
JA市原市独自の基準として、「堆肥・有機質100%肥料を使用したコシヒカリ、1等米、基準値以内の粗タンパク含量」を設定しています。平成15年度には「ちばエコ農産物」認証と全農の「もっと安心米」認証を取得し、平成20年度からは特別栽培米となっています。
「養老のめぐみ」は以下の方針を基に栽培されています。
(平成20年度版より一部引用改訂)
しかし、「養老のめぐみ」は市原市全域の水稲農家を対象にしているため、ほ場条件が様々で、さらに、JA市原市独自の基準をクリアしなければならないため、生産者はほ場ごとに生育状況を見極めてきめ細かく管理することが不可欠です。
そこで現在、3箇所の基準ほ場を設け生育状況の確認や栽培方法の指標とし、全ほ場の生育調査を実施しています。それらの結果をもとに年3回の現地検討会を行い、時期ごとの管理のポイントや追肥について確認しています。また、肥料試験を実施し、追肥の時期や量、土壌改良資材を検討し、天候に左右されない生産を目指しています。
今後は、施用実績等を勘案して施用量や施用方法に一定の基準を設ける、など、消費者へ均一なおいしい米を届けるためにさらに努力していきます。
現在、「養老のめぐみ」として合格したものは、JA市原市によりJA各支店や直営の直売所で市内の消費者へ販売されています。今後より一層地域ブランドとしての定着を図るため、平成19年度に、生産者が積極的に販売に取り組むとともに、集荷量の安定化などの課題も話し合っていこう、と「養老のめぐみ検討委員会」が立ち上がりました。生産者の代表である委員とJAや関係機関を交え、PRや栽培方針の改善などについて広く話し合っています。
検討委員会での活動の一つとして、新聞折込などに活用するチラシを、「地元市原市の自然に育まれ、生産者が環境とおいしさを考えて丹精こめて作った米」であることを視覚的によりわかりやすくしようと刷新しました。
また、養老のめぐみ直売店で行われた「養老のめぐみキャンペーン」では、養老のめぐみ検討委員会の生産者委員が参加し、「養老のめぐみ」をさらに多くの人に知ってもらおうと、新米おにぎりの試食をしてもらい、味のこだわりや栽培について率先してPRしました。当日の感想からは、生産者全員で継続的に行うことの必要性が聞かれ、PR活動の拡大が期待されます。今後は、同日に行った消費者アンケートを基にして、より消費者のニーズに添える「養老のめぐみ」を目指して活動していく予定です。

平成20年度のチラシ

養老のめぐみキャンペーン
フィールドノート11月 水稲
千葉農林振興センター振興普及部
改良普及課 市原グループ
普及指導員 蓮見 瑠子
TEL 043-300-0950
掲載日:平成20年10月31日
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