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更新日:令和5(2023)年5月25日
当院のハビリテーション科では、スタッフ11名(理学療法士5名、作業療法士4名、言語聴覚士2名)で超急性期からの積極的なリハビリテーション治療を実施しています。当センターの特徴として、入院後可能な限り早期から、また集中治療室入室中からリハビリテーション治療を行っています。発症直後・術後急性期は、症状の急変する可能性が高い不安定な時期であるため、病棟カンファレンスに毎日参加するなどし、患者さんの状態、リスク、治療方針リハビリテーションの進捗状況などを医師・看護師をはじめとした他職種で共有し、安全に、かつ積極的に患者さんのリハビリテーションを実施できるよう努めています。また、各学会への参加、発表や外部研修会への参加も奨励し、研鑽に努めております。
病気やケガにより低下した機能を、なるべく早く、元の状態に少しでも近づけられるよう、起き上がりや立ち上がり・歩くなどの基本的な動作の回復を促し、社会復帰への最初の足掛かりとなるよう、急性期リハビリテーション治療を実施しています。集中治療室入室中から他職種と協力体制を組んで人工呼吸器管理中の介入や離床、呼吸リハビリテーション、心疾患術後のリハビリテーションにも積極的に取り組んでいます。
高度救命救急センターの作業療法として、病気やけがなどにより身体機能、精神機能の低下をきたした方に対して、集中治療室入室中から早期ADL向上を念頭にリハビリテーション治療を行っています。床上での呼吸リハビリテーションや基本動作練習から、訓練室での機能訓練や病棟も交えたADL訓練など幅広く行っております。また、医師や他職種と連携を取りながら装具作成や精密知覚機能検査を用いて患者様の状態に合わせたサポートや指導もすすめています。
言語聴覚療法では、コミュニケーション障害(失語症、構音障害等)、高次脳機能障害(注意障害、記憶障害等)、摂食嚥下障害を呈した患者さんに対し、発症後早期よりリハビリテーション治療を開始し、検査や評価を行い、それぞれの症状に対応した機能訓練、代償手段の活用、家族への助言を行っています。摂食嚥下障害の患者さんに対しては他職種と共同し、誤嚥のリスクを考慮しながら食形態の選択、摂取・介助の方法を検討しています。
脳血管疾患、重症頭部外傷、急性心筋梗塞などの循環器疾患、切断、脊髄損傷、多発外傷、重症熱傷、消化管術後など