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更新日:平成29(2017)年5月18日

特集!千葉県のサーフィンと注目選手~東京2020千葉県内開催競技を知ろう~<後編>(平成29年5月18日)

千葉県で親しまれている競技にスポットを当てて、その魅力や特徴、注目のアスリートやエキスパートへのインタビュー内容をご紹介します。

釣ヶ崎海岸今回は、東京2020での追加5競技の一つ、千葉県一宮町で初開催となる「サーフィン」にクローズアップ。

地元出身の注目サーファー大原洋人選手インタビューをお届けした前編に続き、後編では、競技の普及にあたる日本サーフィン連盟千葉東支部の大海支部長からうかがう千葉県のサーフィンの事情や開催地となる一宮「釣ヶ崎海岸」の特徴、一宮で開催される国際大会の観戦情報などをお伝えします。(写真は上空からの釣ヶ崎海岸)

オリンピック種目になったサーフィン

採点方法で見たとき、競技としてはフィギアスケートに近いとも言われるサーフィン。

試合の多くが勝ち抜きで行われ、与えられた時間内に、選手が乗った波のうち、最高得点を記録した2本の合計で競われます。高得点を狙うには、より良い波を選び、難易度の高い技を展開できるかが重要となってきます。試合は、天候による波の状況にも大きく左右され、予選から決勝まで最低数日間は要することから、選手たちはいかにコンディションを整え、勝負所で力を発揮できるかが問われてきます。

サーフポイントとしての一宮

十代からサーファーとして活躍し、現在、サーフボードブランドを営みながら、日本サーフィン連盟千葉東支部の支部長として活動されている大海英一(だいかいひでかず)氏に、日本有数のサーフポイントとして知られ、一年を通してたくさんのサーファーでにぎわう一宮のサーフ事情についてうかがいました。

競技会場となっている釣ヶ崎海岸は、どのような波の特徴があるのでしょうか。

大海英一氏大海氏「通称志田下ポイントと呼ばれるこの釣ヶ崎海岸は、何といっても、1年を通して波があるというのが特徴です。安定的な波があることは、大会の開催期間も短縮できますし、選手にとってもストレスが少ない。オリンピックを開催する上でもやりやすいと思います。」

「海岸に造成されているヘッドランドにきれいに砂が付き始めたので、正面から見たとき、三角形の形に波が割れる『Aフレーム』ができます。この波は左右どちらにも滑ることができるという利点があります。」

「季節的には、売りのシーズンが春夏で、WSLの国際大会『Ichinomiya Chiba Open』が開かれるのも毎年5月です。全日本級別サーフィン選手権大会やサーフィン検定などもいすみ市をはじめ、近隣エリアで開催されています。サーフィンは冬季もできるスポーツですが、このエリアは1月から3月の寒い時期でも波がすごく良いので、土日もかなりの人が来ています。ただ、やはり水温は低いので、平日は割と少ないですね。外房は御宿を境に水温が変わるので、この辺りの寒そうな波を見て、やっぱり勝浦まで南下するか、という人も結構いますね。」

象徴的な玉前神社の鳥居、地元民の拠り所としての釣ヶ崎海岸

鳥居前で、笑顔を見せる大原選手

釣ヶ崎海岸は日本全国から集まるサーファーの聖地としての顔のほか、約1200年前から続く『上総(かずさ)十二社祭り』の祭典場としても由緒ある場所となっています。年に一度、上半身裸で神輿を担ぐ「裸祭り」のことで、海岸と玉前(たまさき)神社の鳥居を背景に、男たちの熱気が溢れる光景は、神聖で荘厳そのものです。

(鳥居前で、練習後の爽やかな笑顔を見せる大原選手)

 

 

 

 

千葉県でのサーフィン競技の普及の今

大海支部長、そして大原洋人選手のお父さん、大原剛(つよし)氏にも加わっていただき、千葉県でのサーフィン競技の状況や、次世代の育成について引き続きお話をうかがいました。

サーフィン人口の広がりについて教えてください

大海氏「日本でサーフィンが普及し始めたのは1960年代。全国的組織である日本サーフィン連盟(NSA)は1965年に誕生しました。2015年、設立50周年の行事をいすみ市で行っています。連盟誕生後、10年程して千葉県に1支部ができ、その後徐々に登録メンバーが増えて来たため、現在では、千葉西支部(東京に近い下総エリア(千葉県北部))、千葉東支部(外房の横芝から勝浦まで)、千葉銚子支部、千葉南支部(外房の鴨川から内房の木更津まで)の4支部まで増えました。サーフィン人口をこの連盟登録メンバー数で見ていくと、千葉西支部と千葉東支部が全国で1位2位を誇り、続いて、東京支部、愛知支部と続きます。2016年に千葉東支部が東京支部を抜きました。2016年末、4支部で2000人近くの登録があります。各支部への登録は個人単位ではなく、クラブ単位となっています。」

「サーフィン人口の増加のピークがあったのは25年ほど前、1990年代前半でしょうか。連盟主催、各支部が運営する形で、年に2回クラス認定テストをやっているのですが、1日に受験者が1000人近く来たという記録があります。今は多くて400人程度でしょうか。オリンピック開催機運もあってか、今後、またこの数は増えていく兆しが出てきています。」

サーフィン人気の加速と一宮の活性化

大海氏「最近では、国内だけでサーフィン愛好家は10万人を超えていると聞きます。しかも最近はさらに増えている実感が。日曜日はこの辺りも車が停められなくなるほどです。外国人も多くなってきた気がしますね。」

「これを契機に、外国にも発信していけるような、サーフィン関係客を誘引する周遊バスプラン、例えば、成田空港から、房総半島を回り、アクアラインを使って羽田空港へというような便を出すなどは、地域の活性化にも良いかもしれません。」

「外房では館山までサーフィンができますから、そこを回れるようなルートの開拓が実現できると良いです。サーフィンでは、波さえ良ければ、新たに何かを作ってというような大きな投資が要りません。ここで初回となるサーフィンのオリンピックが開催されることのレガシーが、そうしたまちおこしの形で発現されるのは、1つのアイデアかなと思います。オリンピック時、このエリアで宿泊施設が足りるのかなど、問題も抱えてはいますがね。」

次世代、競技者としてのサーファーの育成について教えてください

大海氏「サーファーなんだから高校は…、という人が中にはいるんですよ。ただ、私たちは、最終的に人として次世代を育てていくのが責務と思っています。」

大原洋人選手と父大原剛氏大原剛氏「洋人も、さすがに競技生活との両立で全日制は難しかったですが、通信高校を選んで、友人にノートを借りたりしながら、課題も真面目に取り組んで、それは必死にやっていました。日本だとサーファーとしては30代くらいまでが前線での選手としての活躍時期ですが、引退してからの人生が実際は長い。教える側に回ったり、自分でブランドを起こしたり、アスリートを引退した後のキャリアが描けるような教育が必要ですね。これからオリンピックもやってきて、またいろんな人と出会っていくことも、良い経験になっていくと思います。」(写真は、県の特別強化指定証を授与され、大原洋人選手と喜ぶ父大原剛氏)

大海氏「たとえば、近隣小学校では、5年生1学年1クラスに30人ちょっといるところ、うち3人がサーフィンをやっています。日曜になると、千葉から、ジュニア、ボーイズ、キッズといった30人くらいの子どもたちが練習にやってきます。親御さんたちとは、ずいぶん増えたねという話をしますが、サッカーなどと比べたら雲泥の差。サーフィンの一流選手がスポンサーを得てアスリートとして生活ができる、その後もそのキャリアをバックボーンに仕事ができる、そうした実績をどんどん作っていくには、競技人口の裾野を広げていく活動が欠かせません。」

「また、模範となる選手自身の意識改革や、競技団体の組織強化も重要。最近ではアマチュアの大会でもドーピング検査を厳しく行っていますが、一人の行動が、サーフィン全体のイメージの悪化にすぐつながってしまいますので、サーフィン関係者全体で誠実に取り組んでいくよう働きかけが重要です。」

オリンピックを迎えるにあたって

大海氏「競技者や愛好家だけでなく、地元の方々や子どもたちが、大会のボランティアとして参加したり、観戦に来てくれたりするような巻き込みを行っていきたいですね。最近では、近隣から、今までサーフィンなど興味のなかったおばあちゃんなどが、試合を観にやってきてくれるようになりました。『サーフィンはどんな競技なのか教えてほしい』と。アマチュアのカメラマンもずいぶん増えました。こうして少しずつ、幅広い方々に認知されていくのはうれしいです。一宮やこのエリアが一体となって、これからサーフィンに多くの人が関心を持ってもらえる機運を作っていきたいと思います。」

近隣で開催されるサーフイベント、千葉県でのサーフィン競技の窓口

2017 Ichinomiya Chiba Open

一宮チバオープントップ画像

世界トップレベルのプロが集う国際大会「Ichinomiya Chiba Open」(WSL/QS6000他)が開催されます。千葉県特別強化指定選手の大原選手、稲葉選手をはじめ、世界の強豪が集います。3年後のオリンピックに備えて、県民の皆さんで応援に駆けつけましょう!

日程:2017年5月22日(月曜日)~28日(日曜日)

詳細は、WSL Japanホームページ外部サイトへのリンクからご覧ください。

千葉県内の日本サーフィン連盟各支部

以下の日本サーフィン連盟千葉東支部長までお問い合わせください。県内の各支部におつなぎいたします。

千葉東支部:大海英一支部長

Eメール:oceanworks@yahoo.co.jp

参考:日本サーフィン連盟ホームページ外部サイトへのリンク

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所属課室:教育庁 教育振興部体育課オリンピックパラリンピックアスリート強化・支援班

電話番号:043-223-4101

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