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更新日:令和2(2020)年3月30日
ページ番号:315541
平成28年11月21日(月曜日)13時30分~15時20分
千葉県立美術館 研修室
松田会長、鈴木副会長、丸山委員、小笠原委員、白石委員、笹生委員、高橋委員、成田委員、福田委員、矢島委員、佐野(千絵)委員
内藤教育長、奥山教育振興部長、永沼文化財課長、梅島副課長、大野副課長、植野学芸振興室長ほか
(以下非公開)
事務局:「繍字法華経普門品」について配付資料に沿って説明。
(説明の概要)
議長:(担当委員からの補足説明を指示)
委員:平成5年に修理が行われており、とてもいい状態であった。螺の生地に全くほころびがなく、非常にいい状態で現在まで残っているおり、刺繍自体にも抜けが少ない。この状態を維持して、保存していただきたい
委員:公開の照度については、特段の理由がなければ50luxを目安としてはどうか。
委員:50luxを目安とする。
委員:刺繍についてどのような技法をもちいているか。
委員:字体には纏繍(まといぬい)が、金糸については駒留(こまどめ)が使われている。
事務局:「繍字法華経陀羅尼品」について配付資料に沿って説明。
(説明の概要)
議長:(担当委員からの補足説明を指示)
委員:繍字法華経普門品と同様で、とてもいい状態であった。この状態を維持して、保存していただきたい。見返しと巻末の彩色の細密画には纏繍(まといぬい)が、金糸については駒留(こまどめ)が使われている。
委員:公開をされた履歴はどうか。
事務局:公開はされていない
委員:繍字法華経普門品と繍字法華経陀羅尼品には両方とも絵の部分があるが、智積院の場ものはここも刺繍である。これらの関係性を含めて、研究する余地がある。
事務局:「石塚の森」について配付資料に沿って説明。
(説明の概要)
議長:(担当の委員からの補足の説明を指示)
委員:今回、台風によりスギが倒れたため、周辺の急斜面に生育する樹木についても懸念が報告された。天然林の面積が小さいため、樹木の伐採は、天然記念物の価値に大きく影響することから、なるべく最小限の手入れにより、周辺への被害を緩和することが肝要である。
委員:天然林の辺縁の部分の樹木が危ぶまれているということか。
委員:急傾斜地などで、強烈な台風などによる被害は避けることは難しい。
委員:裾から次第に斜面が縮退してしまうということだと思うが、長期的な対策はあるか。
委員:山裾に工事を行うことも考えられるが、斜面の浸食を防ぐことができるか難しく、悩ましい問題である。
委員:現状が維持できるよう、注意深く経過を観察することが重要である。
事務局:「八坂神社の自然林」について配付資料に沿って説明。
(説明の概要)
議長:(担当の委員からの補足の説明を指示)
委員:森林の伐採は若干問題なのですが、ここは非常に急傾斜であり、反対側の斜面では、大きな木が倒れているところもあり、所有者の心配は、まったく無用のものでもない。伐採跡はほかの樹木の遷移が妨げられぬよう、竹やぶの侵入に注意しながら管理していくことが必要である。
委員:竹林の管理は地上部だけではなく、根茎部の処理も必要にならないか。
委員:地上部を毎年、伐採すれば、勢いは衰えてくるので、大丈夫である。
事務局:「上野村ノ大椎」について配付資料に沿って説明。
(説明の概要)
議長:(担当の委員からの補足の説明を指示)
委員:脱落した枝はもともと腐朽していて、そこに別の木が生えてきて、その重さにより倒れた。生きている枝は、太い枝が支柱で支えられていて、良好な状態である。しかし、支柱はだいぶ腐ってきているので、交換したほうが良い。
委員:現地に行くと大木で、樹勢の衰えは感じない。イノシシが出現しているというが、周辺はよく整備されていた。
委員:樹齢はどのくらいか。
委員:千年という伝承があるが、実際は数百年であろう。正確な樹齢は不明である。
委員:大きな枝が脱落したことで、バランスの変化など、影響はないか。
委員:木の情報に葉が茂っており、木全体としての重心はそれほど偏っていないと思われる。
委員:根系はしっかりしているか。
委員:周辺には樹木がなく、自由に根が張れているものと思う。
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