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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化施設 > 美術館・博物館 > 県立美術館・博物館のイベント・展示情報 > 千葉県立中央博物館「珍しい雄のナナフシモドキ」発見に関する訂正について
更新日:令和4(2022)年4月28日
ページ番号:500626
発表日:令和3年11月12日
(更新日:令和4年3月25日)
千葉県立中央博物館
県立中央博物館では、「珍しい雄のナナフシモドキ」を発見したとして、令和3年11月15日に発表するとともに、同月、展示を開催しましたが、改めて精査した結果、外見上類似している「アマミトガリナナフシ」であることがわかりましたので訂正いたします。
令和3年11月10日に鴨川市天津において東京大学千葉演習林の職員がナナフシ類の雄を発見し、その生体を当館に提供した当館の昆虫担当の研究員3名が、触角の長さなどの特徴から、ナナフシモドキの雄と同定した。ナナフシモドキの雄は非常にまれなものであるため、令和3年11月15日に報道発表を行い、同年11月16日(火曜日)から11月28日(日曜日)の期間、「珍しい雄のナナフシモドキ」として展示を行った。
東京大学千葉演習林の職員が、11月15日に雌の幼虫1匹、12月7日に雄の成虫1匹を新たに発見し、生体を当館に提供した。いずれも11月10日に発見された最初の個体と同種と考えられた。希少であるはずのナナフシモドキの雄が相次いで発見される可能性は低いことから、文献等を改めて精査したところ、ナナフシモドキではなく、南西諸島等に生息するトガリナナフシ属の一種である可能性が出てきた。
ナナフシモドキの雄とトガリナナフシ属の雄は外見上類似していること、トガリナナフシ属が本州に分布する可能性を考慮していなかったことが理由である。
標本と、既往研究で図示されたナナフシモドキとの形態比較を行った。また、トガリナナフシ類の同定に詳しい研究者に教示を受け、標本の解剖を行った。
この結果、本標本がアマミトガリナナフシであることが分かった。本種の記録は、千葉県では11年ぶり2例目となる。なお、本州で本種が確認されているのは千葉県のみである。この検討結果の詳細は、令和4年3月25日発売の『月刊むし』No.614で報告した。
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