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更新日:令和5(2023)年12月14日
ページ番号:315206
(なるとうまちのくまがいそう)
県指定天然記念物
昭和27年11月3日
山武市成東(個人)
クマガイソウは、北海道、本州、四国、九州の他、中国大陸にも広く分布するラン科の植物で、林の中や竹林に生える。高さは20~40cmになり、扇形の葉が2枚向かい合い、その中央部から4~5月に花茎を伸ばし、薄紫色の花を一輪つける。クマガイソウの語源は、花の格好が鎌倉時代の武将である熊谷直実の鎧の背に付けた袋のような飾り(母衣)に似ていることから名付けられたといわれている。
成東町のクマガイソウの群生地は、極めて範囲が広く、指定地も3か所にわたり、その面積は55.174aに及ぶ。クマガイソウは地下茎を出してしばしば群生するが、環境変化にも影響を受けやすい。林の下草刈りが行われなくなったり、群落の遷移が進んで、林の下の光量が不足すると、花をつけなくなり、クマガイソウ自体も消失してしまう。本地域でも森林環境の変化や栽培を目的とした採集により、その数も少なくなってしまったが、指定地域では土地所有者の努力によって現在もクマガイソウ群落は守られている。
なお、クマガイソウは環境省レッドデータブックでは絶滅危惧種II類、千葉県レッドデータでは重要保護生物とされている。
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