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更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:314769
(あぶらでんこふんぐん)
県指定史跡
昭和52年3月8日
長生郡長南町豊原(長南町)
一宮川の支流、埴生川(はぶがわ)の北側の標高40mほどの独立丘陵上にある古墳群である。同じ長南町の能満寺古墳(のうまんじこふん)とは直線距離で約2kmの地点に築かれており、前方後円墳2基、円墳2基の4基で構成されている。
昭和49年(1974)に早稲田大学が確認調査を実施しており、その成果によれば、1号墳は墳丘主軸の長さ93mの前方後円墳で、後円部の直径50m、高さ8.5m、前方部前端幅24m、高さ3.5mの、全体に細身で、後円部と前方部の高さが極端に異なる墳形であることがわかっている。
2号墳は墳丘主軸の長さ約40mの前方後円墳、3号墳、4号墳は直径10数mの円墳である。
1号墳の墳頂部には底部に孔をあけた大型の壺型土師器(埴輪壺)が巡らされていた。前方部前面に幅15mほどのテラス状の低い部分があり、ここが周溝(しゅうこう)であったと考えられる。1号墳の築造時期は墳丘形態と埴輪壺から4世紀末もしくは5世紀初頭と考えられる。
能満寺古墳同様に、高塚古墳がほとんど見られないこの地域においては、前期の大型の前方後円墳を含む重要な古墳群である。
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