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更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:315192
(はちがやいせきだい1ごうじょうもんどこうしゅつどいぶつ)
県指定有形文化財(考古資料)
平成14年3月29日
東金市東岩崎1-1(東金市)
鉢ヶ谷遺跡は、東金市小野字鉢ヶ谷にある標高77mの台地上に所在する。この遺跡は、今から約5,000年前の縄文時代中期初頭の遺構の他、古墳時代終わりから平安時代の集落跡も確認されている。
発掘調査は、平成5年(1993)から平成9年(1997)まで実施され、第1号縄文土壙から、土偶、小型深鉢形土器、舟形土器、椀形土器の4点が出土した。この4点の遺物は、日常的に使用されるものではなく、まつりや儀礼の時に使用される特殊遺物と考えられ、また、これらの遺物が意識的に埋められていたことから、この土壙は墓であったと考えることができる。
土偶は、高さ9.6cm、最大幅6.7cm、底径3.0cmの大きさで、完形である。頭頂部が平坦になっており河童(かっぱ)に似ていることから、河童形土偶ともよばれているもので、顔面はハート形で目が吊り上がり、丸い口が表現されている。このような特徴をもつ土偶は中部地方で多くみられるものである。
この土偶と一緒に出土した3点の土器もいずれも完形で出土している。このように土偶と土器が無傷のまま出土し、さらに土偶が埋納された状態が明確な例は全国的にもきわめて数少なく、大変貴重な資料である。
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