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更新日:令和5(2023)年4月17日
ページ番号:315167
(いたび)
県指定有形文化財(考古資料)
平成2年3月16日
香取市大戸594(地福寺)
高さ106cm、幅40cm、厚さ6cmで、頭部は山形で2本の線が彫られている下総型板碑である。主尊は金剛界大日如来種子(しゅじ)の「バン」で、天蓋(てんがい:仏様などの上にかざす荘厳の笠)を掲げ、蓮座(れんざ)を置く。
「若作五逆罪/得聞六字名/火車自然去/花台即来迎」は、『観仏三昧海経』を要約して、五言古詩に作ったものと思われます。「五逆(ごぎゃく)」は父を殺し、母を殺し、阿羅漢(あらかん)を殺し、仏身より血を流し、仏道を修し、あるいは法事を営む和合僧を破る罪をいう。「火車」は罪人を地獄へ運ぶ火の燃えている車、「花台」は観音の捧げる蓮台である。以下「右志者為過去悲母/正元〃年己未十月廿五日/聖霊往生極楽也/舟治□/舟治廣□敬白」と彫られている。
「舟」は、「丹」とも読み、鎌倉時代の武蔵武士の「丹治(たんじ)氏」であることは明らかで、丹治氏が願主で、母親の供養のため造立した板碑である。
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