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更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:315053
(いたび)
県指定重要文化財(考古資料)
昭和58年2月22日
印旛郡栄町竜角寺978(千葉県)
板碑とは、石材を板状に加工し、古代インドのサンスクリット文字である梵字で仏や菩薩などの本尊を表す種子(しゅじ)、建立の趣旨、建立の年月日である紀年銘などを刻んで供養する石製の塔婆である。種子の表現には、本尊を一つだけ現した一尊や、複数を現した二尊、三尊などがあり、本尊の種類としては、阿弥陀如来である「キリーク」、大日如来である「バン」、地蔵菩薩である「カ」などがある。建立の趣旨には、死者の供養を願うものや、生きているうちに死後の安楽を願うもの(逆修という)などがある。建立年代は、鎌倉時代から室町時代の末頃までで、とくに14世紀に盛行する。
板碑には、荒川上流の秩父地方で採れる緑泥片岩を使った「武蔵型」とよばれるものや、筑波地方で採れる黒雲母片岩や銚子地域産出の石材等を使った「下総型」とよばれる板碑があり、武蔵型板碑は主に東葛地域など県北西部に、下総型のそれは主に香取市など利根川下流域に多く分布している。
ここで紹介する板碑は、県立房総のむらにある21基の板碑を指定したものであるが、これらは、県内から収集されたもので、下総型の1基を除き、20基が武蔵型で、県北に多く見られる板碑の典型例である。破損しているものが多いものの、紀年銘が刻まれているものは鎌倉時代の永仁5年(1297)を最古として、室町時代の永正11年(1514)などがある。種子は阿弥陀如来一尊が多く認められますが、三尊の例もある。
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