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更新日:令和2(2020)年10月7日
ページ番号:314772
(くろいとかたすそどりおどしどうまる・かぶと・こぐそくつき)
県指定有形文化財(工芸品)
平成4年2月28日
長生郡長南町地引(個人)・千葉県立中央博物館大多喜城分館保管
長南町には、房総の戦国武将である長南武田氏の居城であった庁南城跡(長南城跡)が所在する。この甲冑を伝える白井家は、長南武田氏の有力な家臣であったと伝えられ、その伝承を裏付けるように、この甲冑は本県で最も古い時期に属する形式となっている。
兜は、前後に独特なふくらみをもつ阿古陀形の鉄十六間筋兜で、表面を青貝塗とした華美なものである。鉢裏には「春田定光作」の刻銘があり、奈良系の甲冑師によって造られたものであることがわかる。
胴は、小札仕立てで、黒漆塗としており、赤糸と黒糸で小札をつなぎ、胸板などに五七桐の紋所を金蒔絵し、兜と同様にやはり華美なつくりをしている。また、草摺にも五七桐の紋所の金蒔絵が見られる。
ほかに、実戦の際、下着として着用される鎖帷子や旗指物も伝世しており、戦国時代の甲冑の遺存の例の少ない本県にとって歴史資料としても貴重なものである。
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