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更新日:令和2(2020)年6月3日
ページ番号:315157
(ぼんしょう)
重要文化財(工芸品)
昭和50年3月28日
香取市大戸川35-1(浄土寺)
高さ97.6cm、口径57.5cmの比較的小さい梵鐘である。外型3段を重ねて鋳上げているが、鋳型の形成にゆがみがあり、鋳肌も荒いものである。乳は4段4列があり、八葉単弁の蓮華文を表した撞座2個を竜頭の方向と平行に薄く鋳出している。
上帯、下帯とも文様はなく、池の間には端正な文字で銘文が刻まれている。それによると、この梵鐘は貞和5年(1349)に古い梵鐘を改鋳してできたことがわかるが、もとは建長6年(1254)に宝福寺にもたらされたということも刻まれており、この梵鐘の由来を知る手がかりとなっている。また、慶長7年(1602)にも、法然上人の流れをくむ奥州岩城(現在の福島県)の南蓮社人譽上人が願主となって「下総香取之郡大戸河浄土寺」で始まる美しい草書体の銘を追刻している。
なお、建長6年(1254)の保存銘にある宝福寺は、現在のところその所在地が定かではないが、慶長7年(1602)に南蓮社人譽上人が奥州岩城から浄土寺へもたらしたものと考えられている。
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