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更新日:令和5(2023)年12月14日
ページ番号:315420
(けんぽんちゃくしょくりょうかいまんだらず)
県指定有形文化財(絵画)
平成7年3月14日
南房総市府中687(寶珠院)
両界曼荼羅は、胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅との2幅で一対をなす密教の本尊画で、2幅とも大日如来を主尊としている。本図の特徴は、大日如来の顔の鼻稜線を2本並べて描くこと、装飾に使われる金色が切金を使わず金泥であること、色調が少し暗いことなどにある。さらに、この曼荼羅は描いたものであることと画面が小型であることから、製作年代は室町時代前半頃と推測される。これは、現在の表具が嘉永2年(1849)に現状に改められた際の銘文の中に、本図が寛正6年(1465)に描かれたという伝承を記していることとも一致する。寶珠院の創立が応永年間(1394~1427)と伝えられているので、創立当初から同院の歴史とともに伝えられた由緒ある資料である。県内に所在する両界曼荼羅の中でも古い作品で、像の内容がそれほど損なわれていないなど貴重な曼荼羅図である。
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