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更新日:令和5(2023)年12月19日

ページ番号:315149

香取神宮旧拝殿

(かとりじんぐうきゅうはいでん)

香取神宮旧拝殿

種別

県指定有形文化財(建造物)

指定日

平成19年3月16日

所在地(所有者)

香取市香取1697(香取神宮)

概要

 香取神宮は、香取市香取に所在する、旧下総国を代表する古い神社で、祭神は経津主(ふつぬしの)大神(おおかみ)である。

 旧拝殿は、現在は祈祷殿として使用されているが、当初は重要文化財の本殿とともに元禄13年(1700)に建てられた建物である。昭和13年に現在の拝殿が新築されるに際し、南東へ移築され、同59年に再び西へ1.5m移動され、現在地にいたっている。修理に係る4枚の棟札も附市指定されている。

 建物の規模は、間口五間(11.57m)、奥行三間(6.18m)。屋根は、寄棟の上に切妻をのせた形式の入母屋造という形をしている。建立当初はとち葺き(こけら葺きで材が大きなもの)だったが、昭和40年に現在の銅板葺きに改められ、正面に礼拝する場所である向拝廻りの木鼻・蟇股(かえるまた)・手挟(たばさみ)の彫刻や、虹梁(こうりょう)(向拝柱をつなぐ横材)に彫られた渦文などに時代の様式が示されている。

 昭和13年の移動の際には幣殿が取除かれて、一部改変されてはいるが、そのほかは古い材料や旧状をよく残しており、間口五間の比較的大規模な質の良い拝殿である。構造形式は簡素で、材料が太くしっかりした造りになり、古式を保っており、細部の様式手法はよく時代を示している。本殿や楼門とともに、元禄造営時の香取神宮社殿を知る上で重要な建物である。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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