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更新日:令和5(2023)年8月8日
ページ番号:315145
(なかむらやかんぶつてん)
県指定有形文化財(建造物)
平成4年2月28日
香取市佐原イ-1902(個人)
中村屋乾物店は、小野川右岸にあって、香取街道に面した町家である。中村屋は江戸時代の創業以来の乾物商で、中村屋の屋号は多古町中村の出身であることにちなんだものという。店舗と文庫蔵は、県指定有形文化財(建造物)に指定されているほか、重要伝統的建造物群保存地区内の建物でもある。
店舗は、明治25年(1892)に佐原を襲った大火直後に建築されたもので、当時最高の技術を駆使した防火構造であり、壁の厚さが1尺5寸(約45cm)にもなる。間口は3間で、1階は畳敷と通り抜け土間のある店構え、2階は屋根裏を表した倉庫になっている。1階の正面は揚戸と土間の建て込み、2階は観音開きの土戸としている。
文庫蔵は店舗から1間程離れて建つ3階建ての建物で、1階と2階は明治18年(1885)の建築、3階は店舗とともに明治25年(1892)の大火の前の形で再建されたもので、2室続きの座敷になっている。
限られた敷地の中に蔵造りの建物が建つため、居室に文庫蔵の3階をあてるなど居住空間の配慮に工夫が見られるのが特色である。
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