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更新日:令和3(2021)年4月5日

ページ番号:20570

知事定例記者会見(平成20年10月30日)概要

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知事定例記者会見概要

日時

平成20年10月30日(木曜日)10時30分~11時00分

場所

本庁舎1階多目的ホール

発表項目

  1. 最近の経済情勢とその対応について
  2. 第4次千葉県障害者計画(素案)に係る意見募集について
  3. 千産千消・千産全消推進月間満載・ちばの旬について
  4. チーバくん募金の開始について

件名をクリックするとそれぞれの知事発言がご覧になれます。

 知事発言

(知事)

おはようございます。定例の記者会見、始めたいと思います。

 最近の経済情勢とその対応について

(知事)

今、一番話題になっているのは、何と言っても世界中を揺るがしている金融の問題だろうと思います。一昨日は、最近、珍しいと言われるほどの安値を東京で記録したかと思うと、昨日は日経平均が8,211円まで回復したというようなことで、上がったり下がったりが今までになく激しいような気がします。しかも、それがニューヨークも東京やパリの影響を受けるかと思うと、逆に日本の側もニューヨークの影響を受けるということで、全く関連して、しかも、ほとんど同時にそれが連動して動くということで、国際化という言葉が少し色あせてきて世界化、ほとんど世界が一つになって金融の世界では動いているような印象を受けます。

一番怖いことは、これが実体経済にどのように影響していくかということだろうと思うのですが、一つは中小企業への貸し渋りとか貸しはがしとかということが起こると困る。

私も県内の金融の機関に、どうぞ、そういうことのないように、よろしくお願いしますという手紙を出させていただきました。

また、実際に消費が落ち込んでしまうということで景気が悪くなる。あるいは、中国あるいはアメリカへの輸出がなかなかうまく順調にいかないということで、そのために中小企業が大変倒産をするということが起こると困るとか、いろいろと考えることがあります。

9月補正予算で中小企業に対する県制度の融資枠を600億円増額して約3,230億円を確保しているところですが、これも大いに使っていただきたいと、あちこちで宣伝させていただいております。また、実際に使われてもいるようです。お困りになっている中小企業の方には、最寄りの商工会議所、あるいは商工会、中小企業団体中央会、取扱金融機関にご相談いただければ、可能な限りの融資をさせていただきたいということで、この制度を活用していただきたいと思っています。33の金融機関に対してお願いをしていますので、その効果があるといいなと、知事としては願っています。

一方で、中小企業の皆さんの資金繰りを支援するために金融機関にお願いするものですが、これらに加えて、経営相談など、従来の中小企業の振興施策にも積極的に取り組んでいきます。今どうしたらいいかということについても、お困りの方は、どうぞ相談にいらしていただければと思います。

国は今日、追加の経済対策を公表する予定ですが、その内容がどのようなものになるか、麻生総理の決断を期待したいところです。

 第4次千葉県障害者計画(素案)に係る意見募集について

(知事)

今、千葉県では「障害者のある人が一番暮らしやすい県」を目指してつくります「第4次の障害者計画」の策定を進めているところです。

この計画には3点、特徴があります。

1つ目の特徴。それは、「ライフステージに応じた生涯にわたる支援の実現」を目指すということです。例えば、乳幼児期、それから小学校のとき、あるいは大人になって、あるいは高齢になってということで、とかく今まではサービスがそこでもって担当が変わるとか、違う制度に移行するとか、そういうことでなっていましたが、障害のある方の生活を一生涯にわたって支えるという視点に立って、乳幼児期から高齢期に至るまで、切れ目のないサービスの提供を目指していきたいと考えています。

2つ目として、相談支援や権利擁護の体制の整備に取り組むことです。地域の中で障害のある人がその人らしい生活を送るためには、単に福祉サービスを充実させるだけではなく、相談支援の仕組みや権利擁護の体制づくりを進めることがとても大事です。それをやってまいります。

3つ目です。障害のある方一人ひとりに着目して、サービスを組み立てたいということです。今まで、どうも日本はいろんな政策が画一的でした。中央で決まって、北海道から沖縄まで全く同じ。でも、それは地域によっても違うし、個人によってとても違います。

特に障害は、個人個人違った障害、違った環境、違った性格の方がいろんな障害を持ったりしています。例えば発達障害の方は、制度の谷間の中で十分なサービスが受けられませんでしたが、この計画ではこうした方々一人ひとりのニーズに着目して、きめ細かなサービスを提供する努力をしようということをうたっています。

今回の計画づくりでは、9月から県内7カ所、2,000人を超える方々にタウンミーティングに参加していただき、たくさんのご意見をいただきました。私も船橋や一宮で行われたタウンミーティングに参加させていただきましたが、船橋では市の福祉担当の部長さんだとか局長とか課長とかという方も出てこれらたし、国からも担当の課長さんが来てくださいました。まさに千葉方式による政策づくりの広がりをとても感じたところです。

今までは実行委員会をつくっても、市の担当者が参加はしているのですが、どんなことを話されるかなということで、オーディエンスの方、聞いている方の人の中には大抵はそこの町の担当者が来ています。しかし、ちゃんと壇上に上がって県との間で、こういうところが、自分たちのことが汲み取られていないのではないかとか、整合性がないのではないかとか、そういった苦情もありました。そういう国と県、県と市町村、そういったところの関係性をよくしていくことがとても大事だと思います。その意味では、船橋のときは国からも来られ、私も行き、市の職員も壇上に上って堂々と自分の市の福祉政策について語るという大変実際的な形で、縦にばらばらなのではなくて、国、県、市がみんな連携してやると、そういったタウンミーティングになっていました。

この計画の素案については、明日、10月31日から11月17日までパブリックコメント、意見募集を実施いたします。計画づくりは大詰めを迎えていますので、どうぞ奮ってパブリックコメントに参加していただきたいと思っています。

 千産千消・千産全消推進月間満載・ちばの旬について

(知事)

次は、千葉の農林水産業の魅力を今、一生懸命宣伝しているところですが、「千葉県農林水産業ディスカバーキャンペーン」と称して、1年間切れ目なく千葉から発信をしようというものです。

9月に10万人のお客様が来場していただいた赤坂サカスでの「ちばいちば」、これはかけているのです。ちばいちば、そのアクセントのつけ方でどうでも読めます。ちばいちば、わからなくなりますね。「ちばいちば」ということで、横文字で最初は書いてあったのですが、横文字ではわからない。これはロゴを使って「ちばいちば」でいきましょうということで、実りの秋のさまざまな食材が食卓を彩る11月を「満載・ちばの旬千産千消・千産全消推進月間」と決めました。

今回の主なイベントをご紹介したいと思いますが、まず初めに、この期間には「野菜王国ちば」、いろいろありますね。「ちばいちば」かと思うと、「野菜王国ちば」のダイコンやネギを初め、脂がのった千葉ブランドの「銚子釣りきんめ」など、本県が誇る多彩な野菜、魚の類が出荷されているので、そこで県内の農林水産物直売所、道の駅と共同して「ちばの直売所フェア」を開催します。

直売所で新鮮な地元の食材をお求めいただけることはもちろんですが、生産者の畑の見学、太巻き寿司づくり、お餅つきなども実施されます。お米やサツマイモ、のり、干物など素敵なプレゼントも結構用意されているみたいです。ですから、足を運んでいただきたいと思います。

また、人気があります「農林水産体験ツアー」についても、11月から12月にかけていろんなツアーをやります。南房総の「「海の幸・山の幸、味発見」ツアー」とか、「佐倉特産「やまといも」まるごとツアー」、いろいろありますね。その上が「ギンナン・シイタケ狩りと里山整備体験」、これは11月1日ですね。

次の南房総のが「南総里味発見伝コース」、字が里味の「み」は見るではなくて味になっています。里味は、里の味を発見する、もじることが千葉は大変上手になりました。

犬という字もあれば、味という字もあれば、いろんな発見伝があります。これは11月8日にやるのですが、干物づくりなどやるようです。南房総市で行われます。

11月15日の土曜日、これは佐倉市でいも掘りの収穫体験があるそうです。佐倉のおいもはおいしいですよ。ものすごくおいしい。お菓子みたい。これはおいしいんですね。

それぞれ楽しめると思いますので、皆さん、どうぞお出かけください。

このほか、これから出荷が本格化する秋冬野菜の最盛期に合わせて、東京の大田市場で「ちばが旬、秋冬野菜・花きセールスプロモーション」を11月7日から実施します。

片仮名になるとセールスプロモーションとなってしまうのですが、日本語で言えば、大売り大会です。

会場では、新米のふさこがねのおにぎりをお配りする。安心・安全なちばエコ農産物を紹介する。ビニールのハウスの中でつくる園芸農家の園芸産出額が千葉は全国で1位です。その誇る千葉県の野菜あるいはお花を積極的にPRしてまいります。

 チーバくん募金の開始について

(知事)

いよいよ国体まであと2年になってきました。そこで11月から、このチーバくんの募金箱、見ていただけますか。チーバくんがいます。真っ赤かなチーバくんが募金箱に今度は登場しました。これは「ゆめ半島千葉国体」と「ゆめ半島千葉大会」、これは全国障害者スポーツ大会ですが、その障害者スポーツ大会について皆さんの協力を得るために募金をさせていただきます。「夢と感動にあふれる大会」として成功させるための募金でもございます。

この募金で集まったお金は、花いっぱいの運動やゴミゼロ運動など、全国から訪れる方たちのおもてなし運動に使わせていただきたい。大会を支えてくださるボランティア活動の経費に使わせていただきたいと思います。

ここの絵に出ていますように、チーバくん扮するボランティアであったり、ゴミゼロ運動であったり、歓迎や案内だったり、花いっぱい運動であったり、そういったことのための募金です。2年間続けることになっています。

ご協力いただく方法、1つは、これはサンブスギでできている募金箱ですが、県内の知的障害者の皆さんが一生懸命に組み立ててくださったものです。この募金が終わった後は、これを花鉢の器などに再利用していただけるということなので、環境に優しいものになっています。何よりもサンブスギなので、木目がとても美しい箱で、後ろ側から見てもきれいです。

今、残念ながら映ってないのですが、撮ってもらえますか。これです。表はチーバくんですが、このようにサンブスギ、後ろもまたサンブスギ。木目がとてもきれいですね。こっち側もこう。これはプラスチックなどでつくったものと全然味が違います。まさに千葉の国体を象徴しているような募金箱です。ちょっとチーバくんが寝ているのが気になるなと私は思っていますが、そのうち起き上がることでしょう。

もう一つの方法ですが、それは金融機関への振り込みによる方法です。画面を見ていただきたいと思いますが、金融機関への振り込みで、県内に本店を置く13の金融機関に募金振込口座を開設をいたします。千葉銀行、千葉興業銀行、京葉銀行、千葉信用金庫、銚子信用金庫、東京ベイ信用金庫、佐原信用金庫、館山信用金庫、銚子商工信用組合、房総信用組合、それから君津信用組合、最後のところは千葉県信用農業協同組合連合会、千葉県信用漁業協同組合連合会の大協力ですので、それぞれのところで、いろいろな振り込み方でご協力いただければ、大変うれしく思います。

 質疑応答

(知事)

それでは、質問に移ります。

九十九里地域における地域医療センター構想について

(記者)

東金と九十九里の1市1町の医療センター構想、先週、県の方から試案というかシミュレーションが出されまして、今月末には病床の申請をする方針ということが報じられています。県としても大分頑張ったのかなと、支援額が過去最大規模と聞いておりますが、それに当たっての知事のお考えだとかお気持ちを伺えればと思います。

(知事)

やっとそういうことで、1市1町ですが、先に九十九里町が、そして今度は東金市が議会でも賛同の票を投じていただいて、完全に1市1町についてはこれで検討に入るという姿勢がはっきりいたしました。

どういうことかといいますと、病床配分の申請を行う方向でまとまったということの連絡をいただきましたので、今後、10月31日までに病床配分の申請を行っていただいた上で、1市1町、みずから専門の第三者機関、地元の医療関係者の意見を聞くなどして、今回の試案のたたき台の詳細な検討を進めていただきたいと思っています。

何が何でもという気持ちから、あまり検証しないでいきなりオーケーというように踏み込むのではなくて、本当に自分たちでこれでやっていけるのかということを、どちらの市と町もしっかり見極めて、それでもう一回返事をいただくという段取りです。

解散総選挙について

(記者)

これまでずっと行われるとされてきた解散総選挙が年内から年を越しそうな、そういう見方が強まってきているのですが、それに対して知事はどういうふうにお考えになっているのかということが1つと、今日の冒頭の話とも関係するかと思うのですが、現在、世界の経済情勢が非常に不透明な中で、そういった国民に真意を問うということも含めて、今、国政に対して求めることというのは、どういうことかというのをお話しいただけますでしょうか。

(知事)

私たち地方としては、一番困るのはある種の振り回されるという、単純な言葉で言えば、そういうことだと思うのです。11月30日というのはほとんど確定のような形で報道されていたものですから、決まったということではなかったので、何かをするということはなかなか踏み切れなくても、みんなそのつもりに、少なくとも、いろいろ準備の段取りなどは日本中始めていたと思います。ですから、一千葉県だけではなくて、地方自治体としては相当戸惑いがあるだろうと思います。

これから12月末になってくると、国としての予算編成の大詰めに来るわけですが、大臣折衝などに入ってくるわけです。そのときに、また今度は年が明けてということでなっていると、地方としてはどういうことがこれから起こっていくのか、あまり予測がつかないというのが一番困ります。

延ばした理由としては、確かにこういった金融的な、恐慌とまで言われるようなときに、100年に一度と言われるようなときに解散総選挙というのは政治の空白がどうしてもできてしまう。みんな選挙区に戻っているわけですから、そこに大臣などもいないわけです。大臣であったとしてもとても大変だろうと。特に経済関係の大臣は大変だろうと思いますが、そうした形でのことは好ましくないという決断で総理は選挙を11月30日から延ばしたということです。

ですが、今度はどこでそういった状況から脱却できるかという見通しがあるのかと言えば、まだないと思います。そんなすぐに、これが解決するとも考えにくいので、これからどのようにお決めになるのかというところが、まさに総理のお決めになることですから、私たちとしては、どうされるのかなということで注目していきたいと思います。

九十九里地域における地域医療センター構想について

(記者)

地域医療センターの問題でお尋ねしたいのですが、このセンター構想は東金と九十九里の1市1町の枠組みになっておりまして、それ以外の山武、長生、夷隅といった地域の医療を、今後、県としてどういうふうに枠組みをつくっていくのかということが1点と、東金と九十九里が現在、拠出しているお金が今度の新病院に行くわけで、それがなくなる成東病院が今後どうなるのかという点についてもまたおっしゃっていただければと。

(知事)

新しくできる医療センターは、一番近いところで救急の患者さんが出た場合に、その病院には九十九里町と東金市の人しか行っちゃいけないということにはなっていません。

ですから、周りの住民の方も活用はされると思います。聞いてみたらば、それを主に出資して自分のところでやっている市や町の方が、入院のときのベッドの値段、そういったものについては少し差があるということなので、周りの町の方が高いということはあるかもしれません。しかし、原則として、その地域の方たちは救急でその医療センターに行けないから、そっちの方に別にほかのセンターをつくるかというと、そういうことにはならないと思います。あの地域全体をカバーする病院という性格は持っているということだろうと思うのです。

成東の方は、これは地域でやっていらっしゃる病院なので、今後、十分に検討して決めていかれるだろうと思います。

解散総選挙について

(記者)

先ほどの解散総選挙の話の中で確認ですが、自治体として困るというのは、選挙管理委員会を中心とした選挙準備がなかなかできなくて困ると、こういう意味でおっしゃったのでしょうか。

(知事)

そういう意味もあるし、実際に今日言われているような道路財源の問題とか金融対策ということなどについても、これからどういうふうにそれが実施されるのかということについては、まだ確定した内容は伝えられておりません。ですので、いろいろな形で、私たち地方が使いやすい形に決めていただきたいと願うばかりですが、そういった面でも国の対応は、適切な対応、地方が困らないような、そして地方にとってそれぞれの自治体などの役に立つような、企業の方たちが倒産しないで済むような、そういった対策をとっていただきたいと思います。

ですから、そういった具体的な準備の問題がないわけではありませんが、それよりさらに大きい局面で今、動いているように思います。

(記者)

今の質問と関連してですが、知事は、そうすると、解散総選挙が先延ばしになって、政治の空白が一定期間生じることは避けられたということについては、歓迎すべきことだと思われますでしょうか。

(知事)

これは総理大臣の決断ですから、それを総理の決断として、総理がそう判断しているということで受けとめています。民主党が言っているように、国民の真意を早く問うべきだという考え方もあるかもしれません。しかし、総理はとにかく経済のことを優先するということで決断されたわけなので、そうであるとすれば、日本にとってみんなが困らない、国民が困らないような政策を、だからこそ打ち出してほしいと強く願うばかりです。

ありがとうございました。

内容についてのお問い合わせ先

  • 第四次千葉県障害者計画(素案)に係る意見等の募集について
    →健康福祉部障害福祉課【電話】043-223-2935
  • 満載・ちばの旬「千産千消・千産全消推進月間」について
    →農林水産部生産販売振興課【電話】043-223-2880
    →農林水産部農村振興課【電話】043-223-2783
  • チーバくん募金の開始について
    →国体・全国障害者スポーツ大会局【電話】043-223-2232

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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