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更新日:令和2(2020)年4月27日
クリニカルパスは、医師、看護師、コ・メディカルスタッフ<=医療チーム>が、共同で実践する治療・検査・看護・処置・指導などの治療行動計画を時間軸に沿ってまとめたものです。
Spathはクリニカルパスのことを「医療チームが共同で作成した、患者の最良のマネージメントと信じた仮説」と定義しています。
それぞれの患者さまが最善の診療を受けられるようにと作成した治療計画がクリニカルパスです。
こども病院では、クリニカルパス検討委員会が平成13年度に設置され、副看護師長を中心に、各診療科医師、コメディカルスタッフと共にパス別にワーキング・グループを作り、パスの作成、評価に取り組んでいます。
当院におけるパスは、ケアの標準化、均質化を図ることで患者さまの安全性を確保し、医療の質を保証することを最大の目的としております。
すでに、平成13年7月からクリニカルパスの導入を開始いたしました。
これまでに、鼡径ヘルニア手術(外科)、アデノイド・口蓋扁桃摘出手術(耳鼻科)、斜視手術(眼科)、心臓カテーテル検査(循環器内科)、内固定抜去術(整形外科)、口唇裂初回手術(形成外科)などのクリニカルパスが運用を開始しています。
患者さま用パスには入院中の診療スケジュールを具体的にわかりやすく記載しています。インフォームド・コンセント<医療側は診断と治療のねらいや内容を十分に説明し、主体となる患者側は、その説明内容を納得して治療を受ける>の充実が期待されます。
医療従事者用のパスには、例えば、手術後の毎日の処置、投薬内容、コ・メディカルスタッフの関わりなども記載され、チーム医療の推進、理想的と考える標準化された医療の提供などを目指しています。