ここから本文です。

更新日:令和元(2019)年6月26日

ページ番号:5926

第2回ちば文化懇談会の概要

1.日時

平成22年11月22日(月曜日)15時から17時

2.場所

ホテルプラザ菜の花3階  大会議室

3.出席者

【委員会】長田委員(会長)、新妻委員(副会長)、池田委員、入江委員、大胡田委員、杉江委員、高橋委員、中谷委員、能村委員、米田委員

【県】戸部環境生活部県民活動・文化課長、上野教育庁教育振興部文化財課長

4.議事

(1)千葉県の現状、インターネットアンケート調査結果等について

  • 資料1  千葉県の現状(PDF:93KB)
  • 資料2-1  インターネットアンケート調査結果/県民の文化芸術活動に関する調査について
  • 資料2-2  インターネットアンケート調査結果/県立美術館・博物館に関すること

(2)ちば文化振興計画(仮称)の課題・施策の方向性・主な取組(案)及び体系(案)について

5.委員の意見等

(1)千葉県の現状、インターネットアンケート調査結果等について

  • インターネットアンケートについては、201人が回答した結果で、県民全体の動向と判断するのではなく、一応の目安と理解した方が良いが、数字では読み取れないことを分析し、千葉県がどんな文化状況にあるのかを知っておく必要がある。
  • 任意のアンケート調査の場合、関心の高い方たちの意見が反映されているものと見てよいが、それなりにある傾向を示している。
  • 文化ホールの入館者数などを見ていると、最近の経済状況との関連もあって、今は「冬の時代」であると実感している。数字的な結果だけでなく、もっと危機感をもって取り組まないといけないと思う。
  • 県民が活動している分野の回答として美術が多いが、県民の10パーセントぐらいが美術で活動しているというのは、だいたいあっているのではないか。

(2)ちば文化振興計画(仮称)の課題・施策の方向性・主な取組(案)及び体系(案)について

新しい文化振興施策の概念について

  • 既存の文化の枠組みに縛られ考えているのでは、新しい文化を振興することはできない。新しい文化振興施策とは、文化の領域だけでなく、福祉、教育、産業振興、まちづくりの領域にも深くかかわっているものとして、文化を位置づける必要がある。
  • 文化団体に「頑張ってください、バックアップします」だけでは、新しい時代の文化振興には追いついていかない。例えば、高齢者のインターネットを使った表現活動や、障害を持った人のダンスへの参加などの新しい表現の試みを自治体の文化施策に位置づけることが重要である。

企業のメセナ活動について

  • 企業の地域貢献ということが言われているが、地域貢献のひとつの実現性として、企業が文化を担っていくということも認識すべきと思う。
  • 企業の立場からすると、企業として文化活動へ貢献したい、そういうところに光を当ててほしいと思っている。

文化のネットワークの構築について

  • 文化のネットワークづくりは、行政だけでするのではなく、まず市民、県民が中心にあって、その舵取り役として行政が機能し、芸術家と企業、学校などと連携していくのがよいと思う。具体的には、一堂に会した会議のようなものを定期的に開催するなどするとよいと思う。
  • ひとつのジャンルだけではなく、異業種のさまざまな人たちがまず集まることが大事である。芸術や文化の問題は、単に芸術家だけの問題ではない。企業もアート、芸術と提携していかないと商品価値を高められなくなってきており、デザインに投資する時代を迎えた。経済と文化は相容れないという既存概念から脱却し、新たな地平を切り開くためには、新たな展開とネットワークが必要になってきている。
  • 市町村の立場からすると、県内の他の市町村が何をやっているのか、なかなか見えてこないというところがあるので、県の役割として、県内の情報を収集・提供し、つなぎ合わせていただけるとありがたい。
  • 市民・県民、芸術家、行政などの対話と連携は欠かせない。

「ちば文化のひとづくり」の推進について

  • 私たちが社会に果たす役割とは、子どもたちをできるだけローティーンのうちに、芸術の海に投げ込んでやるということである。文化、芸術には正解があるわけではない、自分の目でみて、自分の心で感動して、自分の頭で考えないと答えが出せない。子どもたちにもっと文化芸術に触れる経験をさせるべきである。こうした経験をさせておかないと、マニュアル人間ばかり輩出する。
  • 芸術分野の牽引役は、そのジャンルに専門性がある人が一定期間継続していくことが良いが、行政の人材を育成するだけでなく、市民を取り込み、市民の力を借りるということが、ひとつの鍵となると思う。
  • 人材育成に関しては、文化コーディネーター、アートマネージャー、アートプロデューサーなどと、いろいろな表現がされているが、これは、アーティストだけではなく、文化の享受者だけでもなく、それらをつないだり企画を実現したりしていく存在のことで、こうした人材の育成が非常に重要であり、ぜひやっていく必要がある。
  • たとえば、優れた指導者による若者向けの講座といったものを一定期間、定期的にやっていけば、人材育成は確実にできるだろう。
  • アーティストと住民のつなぎ役となる人をどう育てていくかという問題は、千葉県がどのような文化振興のコンセプトを持つのかということと深く関わってきている。さまざまなアート、新しい文化のうねりを県がつくっていくのだということを自覚して、どうしたらいいのかを考えるべきだと思う。たとえば、大学と提携したり、優れたアートディレクターを県が招き、風を起こすような企画を立てるなど、方法はいろいろ考えられる。

文化芸術に触れ、親しむ環境づくりについて

  • 「優れた芸術」といった場合、クラシック音楽とか、そういう欧米的な文化ばかりに目がいっているような気がする。鑑賞教室は何もオーケストラに限ったことではなく、日本の音楽や能や歌舞伎もあれば、地域の伝統芸能を見るというのも立派な鑑賞教室だと思う。また、「伝統芸能」というと、即、後継者育成とみなしがちだが、そればかりではないだろう。
  • 魅力ある指導者、魅力ある芸術家が出てくることや、たくさんの文化芸術の楽しさというものを展開していくことが一番確かなことだと思う。

博物館の機能の充実

  • 博物館は、西洋の芸術だけでなく、いろいろと広く見ていただきたい。例えば、青森県の博物館では、モノだけの展示でなく地元の民俗芸能の動態展示を行っている。

若者の文化芸術活動への支援について

  • 若者文化というのは多様である。また、若者たちが求めているものと、それまで高い水準の文化とみられてきたものとの間にはギャップが出てきている。若者が求める文化と50代、60代の人たちの間には、断絶があると思う。こうした問題を直視して、若者が能動的に関わってくる施策が必要であると思う。
  • 既存の価値観が変ってきていて、文化や芸術に対する考え方の枠組みが広がり、芸術なのか、なんだかわからないものがある。一方、高齢者の文化活動も変ってきており、文化団体に入って習い事をするというのではなく、自分たちだけで楽しもうという傾向にある。そこで、高齢者はこっち、若者はあっちというのではなく、両者一体化した形でないと活性化することは難しいのではないかと思う。

学校教育における文化芸術活動の充実

  • 学校のクラブ活動は授業とは違い、自発的に自分の好きなことができ、熱中できる場でもある。技術的なことは別として、文化芸術に目覚め、その後の活動にもつながる、大事な教育のなかのひとつだと思う。

文化資源の活用について

  • 地域コミュニティーが崩れる等、日本の社会が大きな方向転換期にある中で、景観や伝統文化の位置づけも考えていかなければならない。
  • 町並み保存で言われていることだが、ヘリテイジ(遺産)ツーリズムというものを産業として育てていかないと、地域が元気にならない。しかも、住んでいる、生きた町並みでないと、人が集まらないという時代を迎えている。
  • 企業としては、文化を残すにはそこに人が入ってこないと、成り立たないと思う。観光の面からいうと、ただモノを見せるというあり方では、飽きられてきている。「人」が見える観光づくりというものをみせていけないと厳しい。
  • 文化活動には、ステージ、「場」の問題がともなう。既存の文化施設以外の、活動・表現の場を作っていくようなことを考えていかないといけない。たとえば、美術館などで今までとは違った異色の文化を発するという例もある。

伝統文化の保存・継承、担い手の育成について

  • 民俗芸能の後継者育成や普及は、地域や保存団体、行政、学校などが連携していかないと、実のあることができないと痛感している。
  • 茶道華道が減少しているということだが、これらの専門家がここ数年どんどん少なくなっており、冬の時代である。
  • 文化や芸術というのは難しいものではない。難しい言葉で難しい話をしても、現場では通用しない。もっと砕いて人間的に肌と肌が触れ合うようにしないと、「県と団体が一体に」と書いてあっても、なかなかついていけない。文化・芸術は眺めるものだというふうに捉えてほしい。

ちば文化の魅力発信について

  • 京都・奈良・鎌倉であれば、そこの文化財について知っている方が多いが、千葉県にはそういったものがあまりない。それをいかにフォローして売り出していくか、我々はもっと努力しないといけないと実感している。
  • トップが前面に立って、文化を大事にしているということを行動で示すことが大切であり、文化団体の励みにもなる。
  • 県民の文化を高めるという命題を考える上で重要なのは、単に多くの人が参加するということだけではなく、いろいろな意味で優れた、卓越したものを千葉県がつくり出すということである。これは、あらゆる県民が文化の創造や享受に参加するということと矛盾するものではない。千葉県の優れている分野、あるいは千葉県のエネルギーを全国に発していくんだ、というものを作っていくことが大切である。これは、千葉県が文化の発信力を持つという問題と重なってくる。

推進体制

  • 県民文化を発展させるという意味では、千葉県文化振興財団が、県と車の両輪となる存在であり、財団としての文化振興ビジョンも策定しているので、同財団も掲げてはどうか。

お問い合わせ

所属課室:環境生活部県民生活・文化課文化企画班

電話番号:043-223-2408

ファックス番号:043-221-5858

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?