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更新日:平成27(2015)年7月10日

昔、奇形を起こすと恐れられていたサリドマイドががん治療に使われていると聞きましだが。

質問

昔、奇形を起こすと恐れられていたサリドマイドががん治療に使われていると聞きましだが。

回答

サリドマイドと聞くと、多くの方は奇形を起こした恐ろしい薬とお考えでしょう。実際、妊婦の方が服用すれば、出産児が奇形を起こしてくることはよく知られている事実です。

何故奇形を起こしてくるかと言えば、血管新生(新たに血管を作っていくこと)という、受精卵から一個の人間が形作られるのに非常に大事な作用を抑制するからです。

例えて言ってみましょう。未開発の地に街を造っていくためには道路や鉄道も同時に作っていく必要があります。この道路や鉄道が人間の身体では血管にあたります。胎児が新しい組織や器官をつくろうとすれば、一緒に血管も造っていかなければなりません。この血管を作るのを強制的にストップさせると、器官の発達も同時にストップしてしまいます。道路や鉄道を造られなければ、そこから先の開発が止まってしまうのと同じことです。このことが、サリドマイドによって実際に起こってしまったわけです。

一方、この血管新生作用は胎児の発育にとって大事なだけでなく、創傷治癒(きずが治ること)、糖尿病性網膜症、ある種のがんの発育などにとっても非常に大事なことが分かっています。つまり人間にとって好都合に働くだけでなく、がんの増殖など好ましくない面にもかかわっているのです。この点に注目し、ある種のがんでは、この作用を抑制することで増殖を抑制し、ひいてはがんが消滅しないかと考えたわけです。このことが、がん治療にサリドマイドが使われるきっかけとなりました。

例えば多発性骨髄腫という病気がありますが、血管新生がこの腫瘍の増殖に非常に重要なため、サリドマイドが治療薬として期待されました。実際、サリドマイドがこの病気の約30%に有効であることもわかってきています。

サリドマイドは一般的には恐ろしい薬と考えられがちですが、妊婦の方を除けば、比較的安全に投与可能ですし、使い方さえ間違えなければ、がん治療を中心としてその有用性が期待されます。ただし、血管新生抑制作用以外にも様々な作用を有し、何故がんに効くのかも完全に解明されたわけではありませんので、今後さらなる検討を加え、適切な使用法を確立していく必要があります。

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(土、日、祝祭日及び12月29日から1月3日は休み)

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所属課室:健康福祉部健康づくり支援課がん対策班

電話番号:043-223-2686

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