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更新日:平成22(2010)年11月30日

ノロウイルスについて

こちら健康危機対策室

ノロウイルスによる食中毒や感染性胃腸炎の集団発生が、たびたび起きています。特に冬場に多く発生します。

保育所・学校・社会福祉施設など、集団生活が営まれている所では集団発生しやすいので、特に注意が必要です。

(1)ノロウイルスとは?

1968年にアメリカ合衆国のオハイオ州ノーウォークという町の小学校で集団発生した急性胃腸炎をきっかけとして、1972年にウイルスが検出されノーウォークウイルスと呼ばれました。

その後も、急性胃腸炎を起こす同様なウイルスによる流行がしばしば見られ、これらのウイルスをノーウォーク様ウイルスと呼びましたが、2002年8月国際ウイルス学会でノロウイルスと命名されました。

ノロウイルスは酸に強いため、胃の中を通過し、腸管に感染を起こし増殖します。10~100個という少ないウイルス量でも摂取すれば発病しうるとされており、人の体外でも安定であるため食物に付着すると食中毒の原因にもなります。

ノロウイルスの失活(感染性が失われる)化の温度と時間については現時点においてこのウイルスを培養細胞で増やす手法が確立していないため、正確な数値はありませんが、同じようなウイルスから推定すると食品の中心温度85℃以上で1分間以上の加熱を行えば、感染性はなくなると考えられています。

(2)ノロウイルスはどうやって感染するの?

ノロウイルスの感染経路はほとんどが経口感染で次のような感染様式があると考えられています。

  • 1) 汚染された貝類を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
  • 2) 食品取扱者が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合
  • 3) 患者のふん便やおう吐ぶつから二次感染した場合

また、家庭や共同生活施設など、ヒト同士の接触する機会の多いところで、ヒトからヒトへ直接感染するケースもあります。

(3)どんな症状がでるの?

ノロウイルスの 潜伏期間(感染から発症までの時間)は24時間~48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これらの症状が1~2日続いた後、治癒し後遺症もありません。

また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状もあります。

ただし、高齢者、乳幼児等では重症となることがあります。

(4)どんな治療をするの?

このウイルスによる病気かどうかを臨床症状だけからでは特定できません。患者のふん便やおう吐ぶつを用いてウイルスの検出を行い診断します。

現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。このため、通常脱水症状がひどい場合に、輸液を行うなどの対症療法が行われます。

ウイルスは症状がなくなった後も1~2週間ほど患者の便中に排出されるため、ニ次感染の注意が必要になります。

(5)どれくらい発生しているの?

ノロウイルスは世界中に広く分布しているとされ、アメリカ、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア、フランス、スペイン、オランダ、アイルランド、スイスなどで人への感染が報告されています。

わが国の平成15年度の食中毒発生状況は、278件(全食中毒に占める割合17.5%)、患者数では10,702名(総患者数の36.1%)です。

月別の発生状況をみると、一年を通して発生は見られますが、11月くらいから発生件数が増加しはじめ、1~2月が発生のピークになる傾向があります。

このウイルスによる食中毒の原因食品として生カキ等の二枚貝あるいは、これらを使用した食品や献立にこれらを含む食事が大半を占めています。

同じく11月頃から2月の間に、乳幼児や高齢者の間でノロウイルスによる急性胃腸炎が流行します。この時期の乳幼児や高齢者の下痢便及びおう吐ぶつにはウイルスが大量に含まれていることがあります。

(6)どうしたら予防できるの?

手洗いとうがいが最も標準的な感染予防法です。軽く流水で手をすすいだ後普通の石鹸で20秒ほどよく手を洗い、その後流水で20~30秒間よく洗い流してください。手洗いは、用便の後、調理や食事の前など、充分に時間をかけて行いましょう。

ノロウイルスの食中毒の予防は、カキなど二枚貝を生で食べることをできるだけ避けることが重要です。

ノロウイルスはカキの内臓、特に中腸腺と呼ばれる黒褐色をした部分に存在しているので、表面を洗うだけではウイルスの多くは除去できません。ノロウイルスを失活(感染性を失う)化するためには加熱処理が重要です。

また、下痢やおう吐などの症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をさせないようにすべきです。

ノロウイルスが感染・増殖する部位は小腸と考えられており、有症状者のおう吐症状が強いときには、小腸の内容物とともにウイルスが逆流しておう吐ぶつとともに排泄されます。このためふん便と同様におう吐ぶつ中にも大量のウイルスが存在し感染源となり得ます。

(7)二次次感染はどうしたら予防できるの?

患者のふん便やおう吐ぶつの処理は、使い捨てのマスクと手袋を着用し、汚物中のウイルスが飛び散らないようにふん便、おう吐ぶつをペーパータオル等で静かに拭き取り、おむつ等はできる限り揺らさないように取り扱います。

ふん便やおう吐ぶつが付着した床等は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)で浸すように拭き取ります。拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。

(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約1000ppm)を入れることが望ましい。)
片づけが終わったら、よく手を洗い、うがいをします。

消毒剤のご使用にあたっては、商品に記載されている使用濃度、使用方法に従ってご使用ください。

また、ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、ふん便やおう吐ぶつは乾燥させないことが重要です。

さらに詳しくお知りになりたい方は


をご参照ください。

よくある質問

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このページに関するお問い合わせ

所属課室:健康福祉部健康福祉政策課健康危機対策室

電話:043-223-2675

ファクス:043-222-9023

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