• センター紹介
  • センターご利用案内
  • 診療科・部門紹介
  • 採用情報
  • 地域医療連携室

ここから本文です。

更新日:令和元(2019)年8月13日

心臓血管外科-診療案内

特色

当センター心臓血管外科は1998年に前身である鶴舞病院心臓血管外科を引き継ぎスタートいたしました。鶴舞病院時代の1962年より心臓手術を開始した長い歴史を持ち、2015年3月末までの人工心肺使用手術件数は5008例になります。現在、治療対象疾患は、先天性心疾患、心臓弁膜症、虚血性心疾患、大動脈疾患、末梢血管疾患、静脈疾患、不整脈疾患、心臓腫瘍等すべての心臓血管外科疾患にわたっています。また、対象年齢も新生児から高齢者にわたり、手術適応を十分に検討した上でどのような年齢の患者様に対しても手術の機会が得られるように努めています。センターの小児科、循環器科のみならず近隣の医療施設との連携を大切にし、緊急症例に対して循環器科医、心臓血管外科医が基本的に365日対応する体制をとっています。

また、当センターは心臓血管外科専門医認定機構の研修基幹施設となっており、心臓血管外科専門医を目指す研修医の受け入れを毎年行っています。平成18年度からは千葉県循環器病センター心臓血管外科修錬カリキュラムに基づいた専門医育成を行っており、毎年修錬医(レジデント)の募集は千葉県病院局ホームページに掲載しています。指導医師の教育の元に研修医は外科治療に従事しており、センターにおける心臓血管外科治療の一役を担うとともに患者の皆様のご協力のもとに若い医師が育ってい機会をいただいています。さらに、2011年より千葉大学医学部(心臓血管外科講座:松宮護郎教授)からの学生臨床実習や若手心臓血管外科医師の研修も受け入れており、臨床病院であるとともにレジデント医師や医学生に対する教育施設としての役割も担っております。今後とも循環器病センターの運営指標に掲げられている良質で模範的な医療の実践と明確な情報開示を行って参ります。

手術に当たっての基本的考え方

心臓大血管手術は内科的目的では困難な病状に対する最終的な治療手段です。良好な経過をたどりますと患者さんは見違えるように回復して行きますが、反面、外科手術のなかでも危険度の高い手術であるという側面も忘れることはできません。いまだに救命困難な病状や難しい手術があり、期待した成果が得られない場合があることも事実です。また、破裂に至る前の動脈瘤疾患の場合には、その多くが無症状ですので患者さんとしてもなかなか手術を受け入れがたいように思います。手術に際しましては事前の十分な説明を行い、リスクを含めた治療に関するすべての情報を患者さんとご家族でお伝えするように努めています。患者さん、ご家族と病気や治療内容、危険性も含めた情報を十分に共有した上で手術に望むことが大切と考えています。我々の施設では開設当初から現在に至るまで数多くの手術経験の蓄積がありますが、過去の経験や実績にとどまらずに学会、研究会等を通じて日進月歩の最新知識や技術を常に吸収し、実際の手術の場面では、研鑽した技術を生かし、いかに安全確実に実施するかについて重点を置いています。

疾患に対する基本方針

成人心疾患(弁膜症・虚血性心疾患)

弁膜症

高齢化に伴う大動脈弁狭窄症と変性疾患に対する憎帽弁閉鎖不全症が中心です。大度脈弁狭窄症には大動脈弁置換を行っています。人工弁は、原則として70歳未満の患者さんに機械弁、70歳以上の患者さんに生体弁を使用していますが、病状や患者さんの希望も配慮して人工弁の選択を行っています。憎帽弁閉鎖不全症には病状を検討の上、自己弁を温存する弁形成術を第一に実施しています。さらに、冠動脈バイパス術や三尖弁輪形成術、不整脈に対する追加手術(心房細動に対するメイズ手術、ペースメーカー植え込み術、クライオ凝固治療など)を行い、術後のQOLを上げるよう勧めています。特に大動脈弁狭窄症で元気のない患者様にはカテーテルで人工弁を入れるTAVIという方法を積極的に行っています。TAVIは循環器内科・麻酔科などとともにハートチームを組んで施行しています。弁形成術や弁置換術には小切開心臓手術(MICS)を導入し、TAVIと同様に低侵襲な手術を行っています。

虚血性心疾患

冠動脈バイパス術は、人工心肺を使用しない心拍動下冠動脈バイパス術(OPCAB)と、安全のために人工心配の補助下に心拍動を維持して行う冠動脈バイパス術とを症例により選択しています。陳旧性心筋梗塞による低心機能症例には、左室形成術・憎帽弁形成術(置換術)・不整脈手術を追加して、術後の心機能やQOLの改善を目指しています。また、急性心筋梗塞の合併症による左室破裂や心室中隔穿孔などの緊急手術にも対応しています。心臓手術を受けられる患者さんは、術前には心疾患により体力が低下したり、手術に対する不安を抱えていらっしゃいます。専門の心臓リハビリテーション指導士の資格を持つ医師・看護師・理学療法士がチームとなり、術前より介入し、退院後日常生活に復するまで指導・お手伝いをしています。

(担当:浅野、椛沢)

胸部大血管手術

大動脈瘤の破裂を予防するために、基本的には大動脈径55mm以上を手術適応に考えています。大動脈基部から上行大動脈、弓部大動脈の大動脈瘤には人工心肺、脳分離体外循環法を用いて人工血管置換術を、下行大動脈の大動脈瘤にはステントグラフト内装術を基本とした手術を実施しています。高齢でも御本人の状態、家族の意思を考慮の上、それぞれの患者さんに対して手術の適応を判断しています。また、高齢・合併症などにより人工血管置換手術の危険度が高いと判断する場合にはステントグラフト内挿術やその両方を組み合わせたハイブリッド手術など、より良い、より安全な手術を選択しています。大動脈瘤破裂や大動脈解離のなどの緊急手術にも対応しています。

(担当:浅野、阿部、長谷川)

先天性心臓手術

当センターは複雑心奇形を持つ新生児や乳幼児の患者さんの治療だけではなく成人に達した方の心臓手術にも円滑に対処できる体制を整えています。成人先天性心疾患治療の専門チームのある国内でも数少ない施設です。

小児科紹介成人先天性心疾患診療部紹介

対象疾患:

心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、ファロー四徴症,総肺静脈還流異常症、大動脈縮窄/離断複合、完全大血管転位症、修正大血管転位症、単心室症,両大血管右室起始症、左心低形成症候群、エプスタイン病など新生児、乳児期の心疾患治療:大動脈縮窄複合、総肺静脈還流異常症、左心低形成症候群などは生直後からの適切な診断と治療が必要です。可能な限り他施設からの依頼をお受けし、迅速な治療を行っています。

無輸血心臓手術:

分離型人工心肺装置を導入し、安全限界を高く維持しながら無輸血手術の適応を広げられるように努めています。心室中隔欠損症では体重7kg台、ファロー四徴症では体重8kg台のお子さんまで安全に無輸血手術を遂行できています。

Ross手術:

大動脈狭窄症などで弁を交換する手術が必要な場合でも小児では体格が小さいため人工弁を入れることが困難です。また機械弁を入れた場合、ワーファリン(血栓予防薬)を内服しなくてはなりません。小児や出産を望む女性,より活動的な生活を望む方に対して自己肺動脈弁を大動脈弁の位置に移植する手術,Ross手術も選択可能です。自己組織弁はワーファリン内服の必要がなく、また成長が期待できるため小児や出産を希望する女性、より活動的な生活を望む方に大きな利点となります。

Fontan型手術:
心臓には肺循環用と体循環用の二つのポンプの部屋(心室)が備わっていますが先天的に一つしかない、または二つあってもいろいろな奇形が重なって一つの心室としてしか使えない場合があります。このような単心室型疾患の方に対しては心室を体循環用に使い、肺へは静脈の力で血液を送り込む形にするFontan型手術を行っています。これによってチアノーゼは著明に改善します。左心低形成症候群をはじめいろいろな単心室型のお子さんがFontan型手術に到達しています。

成人先天性心疾患の治療:

先天性心疾患を成人まで見過ごされていた場合や手術が困難などの理由で治療を受けられなかった方の診断の見直しや、成人になって再手術が必要となる方の手術治療を行っています。成人期では同時に不整脈治療や全身的な管理が必要となることが多く、小児科、循環器内科、心臓血管外科、専門看護師、心理療法士などから成る成人先天性心疾患診療チームが治療に当たっています。

ご家族の付き添いについて:

当センターはプライバシー重視の病室となっており乳幼児や小さいお子さんの行動を視認できないため、原則的にご家族の付き添いが必要です。これはご家族の負担を伴うものですが、ご一緒に病気の治療に加わっていただくことにより、いっそう疾患の理解が深まり,また母児分離による精神的影響を少なくすると考えております。

入院時付き添いについて(PDF:12KB)

(担当:椛沢)

腹部末梢血管手術

腹部大動脈瘤に対しては、従来の手術治療(人工血管置換術)以外にステントグラフト内挿術という低侵襲の血管内治療も手術のリスクが高い患者さんでかつ瘤の近傍の動脈の形が血管内治療に適合すれば施行できます。閉塞性動脈硬化症に対しては、血管内治療(風船で血管を拡張する)と手術治療を組み合わせた治療など、病変の性状や部位に応じて最善の方法で施行しています。静脈疾患では重症の下肢静脈瘤に対しては静脈抜去術を、下肢の静脈鬱滞性潰瘍がみられる静脈弁不全症の患者さんに対しては適応があれば静脈弁形成術を施行しています。下肢静脈瘤に対するレーザー治療を始めました。

(担当:林田、浅野)

地域の診療所、病院の先生方へ

静脈疾患専門外来における完全紹介制の実施について

月曜日午後の「静脈疾患専門外来」では下肢の静脈性浮腫の診療を実施しておりますが、時間をかけてより専門性の高い診断・治療を行うため紹介制を導入いたしております。初診患者さんにつきましては紹介状をお持ちの患者さんのみの診察となりますので、御多忙のところ恐縮ですが先生方のご高配のほど宜しくお願いいたします。

  1. 初診患者さんの外来診察日(紹介状持参者のみ)
    月曜日(午後2時~4時)(第4月曜休診)
  2. 再来患者さんの外来診察日(担当医が次回の予約をいたします)
    月曜日午後(第4月曜休診)
  3. 担当医:林田
  4. 地域医療連携室では診察時間予約も承っております
  5. 静脈疾患専門外来では原則として末梢血管(静脈疾患)の担当医が専門的診察をいたしますが、通常の心臓血管外科一般外来(平日午前)にても随時静脈系疾患に対する診療を実施しております。

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。