ここから本文です。
更新日:平成30(2018)年8月3日
ページ番号:311147
平成26年12月16日
千葉県議会議長阿部紘一様
総合企画水道常任委員長中沢裕隆
本委員会が県内調査を実施したところ、その概要は下記のとおりでした。
記
(1)日時:平成26年12月15日(月曜日)13時40分~14時15分
(2)調査項目:マイクロ水力発電施設の状況等について
(3)経過
初めに、千葉県水道局柏井浄水場浄水室長から幕張給水場の概要、また、東京発電株式会社職員からマイクロ水力発電の概要について、詳細な説明があり、その後、施設内を視察した。
(4)概要説明
幕張給水場は、千葉市の幕張新都心を中心とした海浜地区の水需要の増大に対処するとともに、震災等の緊急時における給水拠点とすることを目的に建設され、平成8年2月から運転を開始した。1日の最大配水量は、17万4,300立方メートルで、安定給水の確保のため、9万立方メートルの配水池を設けている。土地の有効活用のため配水地は地下方式として、地上部を水質センター、資材倉庫として活用している。また、環境負荷低減の取り組みとして、流入水の余剰水圧を利用した「マイクロ水力発電設備」を導入している。
マイクロ水力発電設備とは、浄水場から給水場へ送る水の圧力と流量のエネルギーを利用して発電するもので、県水道局は発電設備の設置場所及び水力エネルギーを提供し、共同事業者である東京発電株式会社が発電設備の設置及び運転・保守を行っている。幕張給水場は、平成20年4月から20年間の契約でマイクロ発電事業を開始し、最大出力は350キロワット、計画年間発電量は137万キロワットアワーとなる。千葉県内では、幕張給水場以外に妙典給水場、北船橋給水場に設置しており、発電した電気は、ほぼ全量を給水場内で消費している。
現在、新たに水力発電施設を建設するような場所を確保するのは非常に困難であるため、既存施設を利用して、設置にかかるコストも低いマイクロ水力発電が注目を集めている。
(5)主な質疑応答
問:最大出力300キロワットというのは、太陽光パネルだとどのくらいの枚数が必要なのか。
答:最大出力で考えると一般家庭の太陽光パネル10枚で約3キロワットなので、300キロワットであると約100倍となる。ただし、太陽光パネルの稼働率は12~13パーセントなので、幕張給水場の1年間の発電量を太陽光パネルで発電するためには、約6~8倍のエネルギー量が必要となる。
(1)日時:平成26年12月15日(月曜日)14時25分~15時15分
(2)調査項目:水質の分析・浄水処理や分析技術等の調査研究について
(3)経過
初めに、千葉県水道局水質センター所長から、水質センターの事業概要について詳細な説明があり、その後、センター内を視察した。
(4)概要説明
千葉県水道局水質センターの組織は、平成5年4月に柏井浄水場内に発足した。これは、平成4年12月に水質基準項目の大幅な改定が行われたことが背景にあり、新たな機器の購入、人員の配置を検討した際、それまで、県内各浄水場において行っていた水質検査を1カ所で行った方が効率的であったため、水質センターの設置が決定された。その後、平成8年3月に幕張給水場の配水池上部を利用して、現在の水質センターが建設され、同年8月から稼働している。
主な業務として、水源から給水栓までの水質の分析、浄水処理や分析技術等の調査研究、水質汚染事故が発生した場合の対応を行っている。
安全でおいしい水を安定して届けるために、水源の水質調査は、利根川水系、養老川など32の地点を定め、また、水道水については、各浄水場で毎日検査する項目以外の項目について、月1回の水質調査を実施している。また、水源における水質汚染事故を防ぐため、関係機関と協力体制を組み、迅速に対応できるようにしている。
(5)主な質疑応答
問:水源における事故が発生した場合の具体的な対応はどうなっているのか。また、事故を防ぐためどのような対策を行っているのか。
答:事故が発生した場合は、国土交通省河川管理部署または上流の事業体から、下流にある事業体への連絡体制を整えており、迅速に対応できるようにしている。
また、利根川水系流域の5事業体(埼玉県企業局、東京都水道局、群馬県企業局、北千葉広域水道企業団、千葉県水道局)において、水源監視において協力申し合わせを行っており、水源の水質検査日の分散を図ること、さらに、どんなに軽微な異常であっても必ず報告を行うよう徹底し、異常を少しでも早く見つけることができるよう対策をとっている。
問:水質センター内のセキュリティ対策はどうなっているのか。
答:センター内への出入りは、カードキーで管理している。また、取扱いに注意が必要な薬品については、帳簿で使用者、使用量等を管理している。
職名 | 氏名 | 会派 |
---|---|---|
委員長 | 中沢裕隆 |
自民党 |
副委員長 | 江野澤吉克 | 自民党 |
委員 | 伊藤和男 |
自民党 |
委員 | 本間進 |
自民党 |
委員 | 鈴木衛 |
自民党 |
委員 | 天野行雄 |
民主党 |
委員 | 矢崎堅太郎 |
民主党 |
委員 | 小宮清子 |
市社無 |
職名・所属 | 氏名 | 備考 |
---|---|---|
水道局長 | 田谷徹郎 | |
水道局技術部長 | 岩瀬伸朗 | |
水道局技術部浄水課長 | 松江川寿 | |
総合企画部政策企画課副課長 | 菅野健司 | 議事課主幹(併任) |
水道局管理部総務企画課副課長 | 増田等 | 議事課主幹(併任) |
議会事務局政務調査課班長 | 佐久名宣彦 | |
議会事務局総務課副主査 | 矢作悦子 |
月日 |
場所 |
着 |
発 |
備考 |
---|---|---|---|---|
12月15日 |
県議会 |
|
13時10分 |
|
千葉県水道局幕張給水場 |
13時40分 |
14時15分 |
調査 |
|
千葉県水道局水質センター |
14時25分 |
15時15分 |
調査 |
|
県議会 |
15時40分 |
|
|
お問い合わせ
・議員個人あてのメール、ご意見、ご質問はお受けできません。
・請願・陳情はこのフォームからはお受けできません。「県議会のあらまし」から
「請願・陳情」のページをご確認ください。
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください