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更新日:平成30(2018)年3月22日

農林水産常任委員会調査報告書

平成30年1月25日

千葉県議会議長小高伸太

農林水産常任委員長

本委員会が県外調査を実施したところ、その概要は下記のとおりでした。

  1. 用務:農林水産常任委員会県外調査
  2. 調査先:(1)佐賀県畜産試験場(佐賀県武雄市)
        (2)佐賀県有明水産振興センター(佐賀県小城市)
        (3)福岡県農林業総合試験場(福岡県筑紫野市)
        (4)九州沖縄農業研究センター(福岡県久留米市)
  3. 期間:平成30年1月22日(月曜日)~24日(水曜日)
  4. 概要:別添のとおり

調査の概要について

 1賀県畜産試験場(佐賀県武雄市)

(1)日時:平成30年1月22日(月曜日)14時55分~16時

(2)調査項目:ブランド牛などに関する飼養管理及び肥育の技術について

(3)経過
めに、佐賀県畜産試験場本館1階会議室において、三沢委員長が調査協力に対するお礼のあいさつを行い、佐賀県畜産試験場長から歓迎のあいさつがあった。
に、大家畜部長から調査事項の説明後、肥育牛舎を見学した。
後に三沢委員長がお礼のあいさつをした。

(4)概要説明
賀県は、畜産産出額が320億円で、そのうち147億円は肉用牛となっている。宮崎県や鹿児島県などでは、繁殖からスタートしているが、佐賀県では、肥育でスタートした。昭和50年代後半、子牛を宮崎県や鹿児島県から購入していたが、昭和60年代になると、ブランド競争になり、子牛が手に入りにくくなってしまったことから、佐賀牛ブランドで売り出すために、関西のバイヤーにお願いして、少しずつ増やしていった経緯がある。
賀県畜産試験場は、昭和38年に、九州酪農講習所を吸収合併し、現在の武雄市に移転し、研究等を行っている。大家畜部では、種雄牛、肉用牛の飼養管理、特に、肉用牛農家の経営の安定化と佐賀牛のブランド強化に力をいれており、肥育牛舎を整備し、低コストで高品質な佐賀牛の生産拡大に向けた研究を実施している。中小家畜部では、豚の飼養管理、畜産環境に関する研究を行っている。また、佐賀県では、耕地面積が狭いわりには、家畜が多くなってきたため、環境問題は外せなくなっており、肥育牛の堆肥の処理に特化した研究を行っている。

(5)主な質疑応答
問:佐賀県がおいしい牛を育てることができるのはなぜか。
答:佐賀県でおいしい牛ができる理由の1つは、稲わらである。稲わらは高級な栄養価の高い牧草ではないが、稲作が非常にさかんなため、非常に良質な稲わらが手に入る。稲わらをたくさん食べさせることで、肥育牛の胃が大きくなるため、霜降り肉ができるのに、役に立っている。
問:佐賀牛はどのようにブランド化に成功したのか。
答:JAと県によるブランド協議会を昭和60年から立ち上げ、佐賀牛だけでなく、いちごやみかんなどをやっているが、佐賀牛の売り込みに半分以上のお金をかけている。関西地区での宣伝に成功したのは、テレビコマーシャルを継続的に流すことができたためである。また、地道に、JAが仲卸から小売り店まで回りながら売り込みをしていった結果である。

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 2賀県有明水産振興センター(佐賀県小城市)

(1)日時:平成30年1月23日(火曜日)10時~11時30分

(2)調査項目:ノリ養殖及び漁場環境の保全について

(3)経過
めに、佐賀県有明水産振興センター1階会議室において、三沢委員長が調査協力に対するお礼のあいさつを行い、佐賀県有明水産振興センター所長から歓迎のあいさつがあった。
に、佐賀県有明水産振興センター所長と副所長から調査事項の説明後、貝類研究棟を見学した。
後に三沢委員長がお礼のあいさつをした。

(4)概要説明
賀県有明水産振興センターでは、ノリ養殖の生産安定に関する研究や、魚介類の資源回復に関する研究、漁業の取り締まりなどの業務を行っている。有明海佐賀県海域の特徴は、大きな河川が流入し、栄養分に富んでいること、水深は、最深部で20数メートルと浅く、干満の差が約6メートルにも及ぶため、広大な干潟が発達していることである。
賀県では、ノリ養殖は、東京ドーム2000個分の面積に網をはり、平成15年度以降、14年連続で日本一を達成しているが、漁場によっては、赤潮によるノリの色落ちで、生産が安定しない地域もある。
リ養殖の安定生産のため、赤潮がいつ発生するか予察する研究を行っている。この研究でユーカンピアの増殖時期の予察がおおよそ可能になり、早目にノリをつむよう、指導することができ、ノリの色落ちの被害を食い止めることができるようになった。
方、魚介類の漁獲量は減少している。潮の流れがきわめて遅いため、2枚貝が窒息死したり、海水温の上昇により、昔は生息していなかったナルトビエイに、食べられてしまったり、貝そのものが取れなくなってしまっている。そのため、いろいろな貝が増えるよう、他の海から親貝を移植したり、種苗生産に取り組んだり、貝のうえにネットをはり、食害を防ぐなど取り組んでいる。

(5)主な質疑応答
問:魚介類の漁獲量は減少しているそうだが、漁業者はどのように収入をカバーしているのか。
答:ノリの生産が大きくしめているため、貝がとれなくても漁業者に大きな影響はない。また、佐賀県は農業がさかんなため、農業と兼業している漁業者も多い。
問:ノリ養殖について、1位をどのように維持しているか。
答:佐賀県では、東西格差が1番問題となっており、この格差をいかにうめるかという技術がまず大事である。また、品種開発をおこなったり、病気をいかにスピーディに検出できるかという技術を研究している。
問:後継者はどうか。
答:東西格差があるとはいえ、有明海は、収入がある程度(2000~3000万円)あるので、まだいいほうである。

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 3岡県農林業総合試験場(福岡県筑紫野市)

(1)日時:平成30年1月23日(火曜日)14時10分~15時30分

(2)調査項目:ブランド化につながる新品種の開発及び競争力を高める生産・流通技術の開発について

(3)経過
めに、福岡県農林業総合試験場の本館1階大会議室において、三沢委員長が調査協力に対するあいさつを行い、次に福岡県農林業総合試験場の場長から歓迎のあいさつがあった。続いて、企画部長、野菜部長から概要について説明があった後、質疑応答を行った。その後、イチゴハウスを施設見学した。
後に、三沢委員長がお礼のあいさつをした。

(4)概要説明
<1>農林業総合試験場の概要について
林業総合試験場は、会計や人事を担当する管理部、研究の企画調整、知的財産に関することを担当する企画部、畜産環境やバイオテクノロジーの研究を行う生産環境部、病気や害虫の対策を行う病害虫部、家畜等の品種改良を研究する畜産部、野菜を栽培する野菜部、果樹を栽培する果樹部の8部から構成されている。
林業総合試験場では様々な品種や技術を開発している。
麦については、日本初のラーメン用の小麦である「ラー麦」を開発した。
ー麦はとんこつラーメンにあう麺として開発され、県内の200店舗以上のラーメン店にて使用されている。制作にあたっては、県内の製粉企業と連携し、5年がかりで開発にあたった。
については、「元気つくし」というブランドを開発した。地球温暖化により気温が上昇することで通常、米の品質は下がってしまうが、元気つくしは高温耐性の特性をいれたうえで味も良いため、県内でも6,000haの規模で栽培されている。
については、「秋王」という新種の柿を開発しており、柿は若者からの人気が低いが、歯ごたえと甘みを重視したことで、広い年齢層から支持されている。
れらの新しいブランドを開発し、広めるためには通常10年以上の時間を要すると言われているが、農林業総合試験場では、DNAを識別するテクノロジーを活用し、効率的に、大きく味の良いブランドの開発を効率的に行っている。
た、有害虫対策をする際は環境にも配慮をしている。農薬を多用することは、コストもかかる上にブランドのイメージも下がってしまう。それだけでなく、有害虫が農薬に耐性をつけ、より強い農薬を使わなければならないことになる。
のため、害虫であるハダニやアザミウマを捕食するアブラコバチを活用し、自然環境に与える影響を最小限化して、有害虫対策に取り組んでいる。
<2>イチゴ品種「福岡S6号(あまおう)」の開発について
岡県の平成27年度の農業産出額のうち、イチゴの産出額は全体の1割、野菜部門の26%を担っており、米に次いで2番目に高い産出額を誇っている。
成2年までは、福岡県では「とよなか」というイチゴのブランドがあり、生産当時は他県の品種よりも大きく人気があった。しかし、次第に色の濃いイチゴが人気が出たため、とよなかは1キロ当たり1,000円を下回るなど、人気が低迷していた。
こで、平成8年に13品種のイチゴのDNAを組み合わせ、2万種類を越えるイチゴのモデルを作成し、その中の一つのイチゴを「福岡S6号」とし、開発した。平成10年には福岡S6号の名称を公募し、900件を越える候補の中から、「あまおう」という名称を採用した。「あまおう」には、甘い・丸い・大きいの頭文字の意味と、イチゴの王様となるようにとの意味が込められている。
とよなか」は円錐形で、重量は13gと、当時のイチゴのなかでは大きい部類であったが、あまおうは丸く、重量は平均20gであり、甘みも強い。
売面での取り組みとしては、知事によるトップセールス・CMに取り組み、現在は全国2位の売り上げを誇るブランドとなっている。

(5)主な質疑応答
問:DNAの組み換えなどの品種改良の技術は、農林業総合試験場独自の技術か。
答:千葉県のかずさDNA研究所をはじめ、他の研究機関と連携をとり開発にあたっている。
問:全国1位のイチゴは栃木県の「とちおとめ」だが、「あまおう」で1位を目指しているのか。
答:栃木は面積的、地理的にもイチゴの栽培に適しており、順位を抜くことは難しいと思われるが、あまおうは福岡の独自性を強調していきたい。

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 4研機構九州沖縄農業研究センター園芸研究領域(福岡県久留米市)

(1)日時:平成30年1月24日(水曜日)10時~11時

(2)調査項目:施設野菜の高収益生産のための技術開発及び実証について

(3)経過
めに、九州沖縄農業研究センターの第1講義室において、三沢委員長が調査協力に対するあいさつを行い、続いて園芸研究領域長から歓迎のあいさつをいただいた。引き続き、園芸研究領域長、担当職員から調査事項について説明があり、質疑応答が行われた。
の後、各施設を見学し、最後に、三沢委員長がお礼のあいさつをした。

(4)概要説明
<1>九州沖縄農業研究センター園芸研究領域の紹介
州沖縄農業研究センターは、熊本の本所と、6つの研究領域で構成されている。筑後・久留米研究拠点の組織体制は、産学連携室として、イチゴ育種グループ、イチゴ栽培グループ、施設野菜グループ、養成研修チーム、業務第2科、管理チームで構成されている。
後・久留米研究拠点では主にイチゴや施設野菜など、野菜に関する栽培や研究を中心に行っている。
<2>農研機構植物工場九州実証拠点における研究開発
州沖縄農業研究センターにおけるイチゴ関連の研究の中では、イチゴ栽培に要する労働時間の短縮を重要なテーマとしている。イチゴの栽培は、10aにつき、2,000時間もの労働時間がかかるとされているが、内訳としては、収穫とパック詰めにその半分以上の時間を必要としている。そのため、いかにこの収穫とパック詰めの時間を短縮するかで全体の作業時間は大きく変わる。農研機構全体では、ロボットを活用することを検討しており、夜間に無人で、10aのイチゴの6,7割を収穫できる機械を開発している。
械を活用するだけでなく、イチゴ自体も品種改良により収穫しやすい個体にしている品種もある。「恋みのり」は、粒が固く果実の揃いがよいため、収穫・輸送性に優れている。また、種子繁殖で効率的に生産でき、種苗販売できる「よつぼし」も開発している。「よつぼし」は千葉、三重、神奈川、農研機構の4者の共同開発であり、種苗販売の第1号である。
設野菜については、人工光型植物工場でのリーフレタスの生産を行っている。リーフレタスの栽培システムは、Hf蛍光灯を用いた湛液式栽培システム、ハイブリッド電極蛍光管(HEFL)を用いた湛益式栽培システム、Hf蛍光灯を用いたガター式栽培システムで構成されている。
植後20~26日で収穫できるため、効率的、計画的な栽培ができる。

(5)主な質疑応答
問:人口光、太陽光で栽培できる野菜はそれぞれどのようなものか。
答:太陽光ではイチゴを栽培しており、人工光ではリーフレタスや葉菜類の野菜を栽培している。
問:イチゴを長距離輸送する際に何か工夫している点などはあるか。
答:MA包装という特殊な包装をしている。MA包装は長期輸送により生じる果実外観や果肉の品質低下を抑制し、鮮度を維持する効果がある。

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 参加者名簿

《委員》

職名

氏名

会派

委員長

三沢

自民党

副委員長

木下敬二

自民党

委員

酒井茂英

自民党

委員

宍倉

自民党

委員

大松重和

自民党

委員

石井敏雄

民進・立憲

委員

秋林貴史

公明党

委員

谷田川充丈

千翔会

《随行》

所属・職名

氏名

備考

農林水産部長

伊東健司

 

農林水産政策課長

山口新二

 

農林水産政策課副課長

議事課主幹(併任)

議会事務局総務課主査

岩木桂子

 

議会事務局議事課主事

宮本

 

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 日程表

月日

場所

備考

1月22日

羽田空港

 

9時55分

ANA981

佐賀空港

12時

12時15分

 

佐賀県畜産試験場

14時55分

16時

調査

宿舎

17時00分

 

 

1月23日

宿舎

 

9時

 

佐賀県有明水産振興センター

10時

11時30分

調査

福岡県農林業総合試験場

14時10分

15時30分

調査

宿舎

17時

 

 

1月24日

宿舎

 

9時

 

九州沖縄農業研究センター

10時

11時

調査

福岡空港

13時45分

14時15分

ANA256

羽田空港

15時55分

 

 

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よくある質問

お問い合わせ

所属課室:議会事務局議事課委員会班

電話番号:043-223-2518

ファックス番号:043-222-4073

・議員個人あてのメール、ご意見、ご質問はお受けできません。
・請願・陳情はこのフォームからはお受けできません。「県議会のあらまし」から
「請願・陳情」のページをご確認ください。

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