ここから本文です。

更新日:平成29(2017)年6月6日

頭頸科-がん専門研修

研修概要

頭頸科とは、咽頭・喉頭、鼻副鼻腔、口腔、甲状腺、唾液腺をはじめとする頭頸部領域に生じた腫瘍を治療の対象とする科です。悪性腫瘍の治療が主体となりますが、良性の腫瘍の治療もおこないます。治療は、腫瘍の外科的切除、機能・形態再建手術、放射線治療、化学療法を、病状に合わせて選択し組み合わせておこない、頭頸部腫瘍に対して集学的治療を行っております。これらの臨床活動を行い、さらに発展させるために、私たちは優れた診療能力を持つ頭頸部外科医の育成を目指しています。当科での研修は、耳鼻咽喉科・頭頸部外科医として社会・医療全体において果たすべき役割を認識し、それらの役割を果たすのに必要な基礎的知識・診療能力を身につけることを目標とします。

研修体制

指導医:2名(日本耳鼻咽喉科学会認定専門医2名)

手術日:2.5日/週(月・水・金曜日)

頭頸科がん専門研修プログラム

一般目標

1.頭蓋、顔面、頸部領域の解剖を正確に理解し、頭頸部がん治療に求められる一般知識、診断および治療法についての知識を習得する。

2.耳鼻咽喉科における診療、手術手技に加え、遊離自家移植も含めた頭頸部がん治療に特化した手術手技の基礎を修得する。

行動目標

全般的な目標と疾患部位別目標を設ける。目標はA;必須目標、B;努力目標に分け、各目標に対しての評価(研修医および指導医)はa=十分できる、b=できる、c=要努力、d=評価不能、で行う。研修終了時に総括的評価を行う。

目標の設定は研修期間の長さで行う。短期(1~6ヶ月;初期研修、後期レジの一部が該当)、中期(6ヶ月~1年;後期レジの一部、医員が該当)、長期(1年以上;後期レジの一部、がん修練医が該当)

項目

設定目標

短期

中期

長期

1.診断

 

 

 

⑴頭頸部の解剖を熟知している。

A

A

A

⑵解剖学的に嚥下、発声、構音の機能を説明できる。

A

A

A

⑶咽頭、喉頭内視鏡検査が実施できる。

A

A

A

⑷診察器具を用いて鼻内、口腔内の診察ができる。

A

A

A

⑸頸部の触診が行える。

A

A

A

⑹頭頸部CT、MRI検査の読影ができる。

B

B

A

⑺頸部超音波画像診断の実施と読影ができる。

B

B

A

⑻適切に鼻腔、咽頭、口腔内の組織生検が行える。

B

A

A

⑼適切に喉頭の組織生検が行える。

B

B

A

⑽安全に超音波ガイド下の頸部穿刺吸引細胞診が行える。

B

B

A

⑾緊急時を含めた、気管切開の適応を理解している。

A

A

A

⑿病理組織型の悪性度を理解している。

B

A

A

⒀再建に必要な主な有茎皮弁の血行支配が理解できている。

B

A

A

⒁再建に必要な主な遊離皮弁の解剖と選択方法を理解している。

B

B

A

2.手技

 

 

 

⑴糸結びが確実に行える。

A

A

A

⑵止血操作が確実に行える。

B

B

A

⑶皮膚、粘膜縫合が確実に行える。

B

A

A

⑷適切なドレーンの種類を選択し、留置ができる。

B

B

A

⑸手術助手の役割を理解し、適切に行える。

B

A

A

⑹指導者と一緒に安全に気管切開が行える。

A

A

A

⑺ひとりで緊急時に気道確保ができる。

B

B

A

3.術後管理

 

 

 

⑴一般的な術後管理を理解し実践できる。

A

A

A

⑵長時間手術後の全身管理を行える。

B

A

A

⑶術後出血や気道閉塞などの緊急時に対する適切な対応が判断できる。

B

A

A

⑷術後出血や気道閉塞などの緊急時に対する適切な対応が行える。

B

B

A

⑸クリニカルパスに準じた管理ができる。

B

A

A

4.喉頭癌、下咽頭癌、頸部食道癌

 

 

 

⑴各疾患ごとの病期、部位ごとの治療法選択と予後を理解している。

B

A

A

⑵各疾患ごとの治療ガイドラインを理解している。

B

A

A

⑶放射線療法、化学療法の適応を理解している。

B

A

A

⑷放射線、化学療法中の全身管理ができる。

B

A

A

⑷各疾患ごとの標準的な手術術式を理解している。

B

A

A

⑸麻酔導入前の気管切開が行える

A

A

A

⑹頸部郭清の適応、範囲を理解している。

B

B

B

⑺再建法を理解している。

B

A

A

⑻術後合併症に対する適切な判断ができる。

B

A

A

5.口腔癌

 

 

 

⑴各疾患ごとの病期、部位ごとの治療法選択と予後を理解している。

B

A

A

⑵各疾患ごとの治療ガイドラインを理解している。

B

A

A

⑶放射線療法、化学療法の適応を理解している。

B

A

A

⑷各疾患ごとの標準的な手術術式を理解している。

B

A

A

⑸麻酔導入前の気管切開が行える

A

A

A

⑹頸部郭清の適応、範囲を理解している。

B

B

B

⑺再建法を理解している。

B

A

A

⑻術後合併症に対する適切な判断ができる。

B

A

A

6.鼻・副鼻腔癌

 

 

 

⑴各疾患ごとの病期、部位ごとの治療法選択と予後を理解している。

B

A

A

⑵各疾患ごとの治療ガイドラインを理解している。

B

A

A

⑶放射線療法、化学療法の適応を理解している。

B

A

A

⑷各疾患ごとの標準的な手術術式を理解している。

B

A

A

⑸麻酔導入前の気管切開が行える

A

A

A

⑹頸部郭清の適応、範囲を理解している。

B

B

B

⑺再建法を理解している。

B

A

A

⑻術後合併症に対する適切な判断ができる。

B

A

A

7.甲状腺腫瘍

 

 

 

⑴甲状腺癌の病期、部位における術式の選択と予後を理解している。

B

A

A

⑵甲状腺癌の治療ガイドラインを理解している。

B

A

A

⑶頸部郭清の適応、範囲を理解している。

B

B

A

⑷甲状腺良性腫瘍の術式を熟知し、葉切除を安全に行える。

B

B

A

⑸甲状腺癌の術式を熟知し、葉切除を安全に行える。

B

B

A

⑹術後合併症に対する適切な判断ができる。

B

A

A

8.その他

 

 

 

⑴問診、理学的所見がとれカルテの記載ができる。

A

A

A

⑵病棟で適切な指示ができる。

A

A

A

⑶術前術後管理計画を立案できる。

B

A

A

⑷術前説明、経過説明を適切にできる。

B

A

A

⑸退院サマリーの記載ができる。

A

A

A

⑹カンファレンスで症例のプレゼンテーション、ディスカッションができる。

B

A

A

⑺緩和ケアと終末期ケアに習熟する。

A

A

A

⑻学会発表を行う事ができる。

B

A

A