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更新日:平成29(2017)年6月6日

泌尿器科-がん専門研修

研修概要

泌尿器科の研修においてまずは患者さんや医療スタッフと良好な人間関係の構築を図ることは重要です。泌尿器科では初期研修と後期研修を受け入れています。

初期研修は期間が1~2ヶ月と短期であるため、主に手術の助手として参加していただき、泌尿器がんの治療方針や外科的基本手技を理解していただきます。後期研修は4年間で専門医をとれるべく研修を行います。外来を週1-2日担当していただき、新患患者に対しては手術へのマネージメント、再来患者においては疾患の各病期における治療や緩和医療に関する治療を行っていただきます。

病棟では手術患者、再発患者、一部緩和治療に対する管理を行っていただきます。手術では、当初3ヶ月は主に助手を経験していただき泌尿器科手術の種類や方法を経験していただきます。その後は、内視鏡手術や小手術を担当し、開腹手術へ移行してゆきます。最終目標である膀胱全摘・回腸導管造設術などの開腹手術まで行います。卒後6年目で日常診療における泌尿器がんの症例を手術や術前術後の管理で身につけていただきます。

専門医の認定条件において不足する尿路結石、排尿障害などの良性疾患の領域は相談の上、他の医療機関に一定期間出向し、研修をしてきていただきます。また、自分自身で研究会や学会参加あるいは論文を読んだり書いたりして自己研鑽していただくのは言うまでもありません。

研修体制

泌尿器科スタッフは現在9名です。4名の泌尿器科学会指導医、2名の専門医です。手術件数は年間全身麻酔450件、腰椎麻酔生検380件と県内有数の実績があります。外来は交代で毎日、手術は木曜日を除いた週4日が手術日になります。火曜日に手術カンファレンス、水曜日に放射線治療部・画像診断部との前立腺癌カンファレンス、木曜日に泌尿器科のカンファレンスを行っています。内視鏡手術は年間で40-50例、開腹手術は20-30例経験できるようにしています。学会参加や発表も重視しており、アメリカ泌尿器科学会の参加も交替でできるようにしています。

泌尿器科がん専門研修プログラム

一般目標

1.泌尿器領域のがん診療に求められる基盤的知識、診断および病期の把握能力、外科治療の選択および遂行能力、集学的治療の知識およびその選択能力などを修得する。

2.通常の泌尿器領域手術を適切に遂行できる技術に加え、泌尿器がんに対する手術手技も修得する。

行動目標

全般的な目標と疾患部位別目標を設ける。目標はA;必須目標、B;努力目標に分け、各目標に対しての評価(研修医および指導医)はa=十分できる、b=できる、c=要努力、d=評価不能、で行う。研修終了時に総括的評価を行う。

目標の設定は研修期間の長さで行う。短期(1~6ヶ月;初期研修、後期レジの一部が該当)、中期(6ヶ月~1年;後期レジの一部、医員が該当)、長期(1年以上;後期レジの一部、がん修練医が該当)

 目標項目

期間

短期

中期

長期

1.病棟業務

 

 

 

1)問診、理学的所見がとれカルテの記載ができる。

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2)医療スタッフ・コメディカルと円滑な連携をはかり業務を遂行できる。

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3)病棟で適切な指示ができる。

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4)術前術後管理計画を立案できる。

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5)術前説明、経過説明を適切にできる。

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6)退院サマリーの記載ができる。

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7)カンファレンスで症例のプレゼンテーション、ディスカッションができる。

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8)緩和ケアと終末期ケアに習熟する。

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疾患の理解

 

 

 

1)泌尿器領域の悪性腫瘍の一般論を理解している。

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2)癌取り扱い規約を理解できる。

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3)泌尿器領域の一般的疾患を理解し、対応と治療ができる。

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4)癌治療ガイドラインを理解している。

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2.診察と診断

 

 

 

1)泌尿器科学的理学所見がとれる。(外性器の視診・触診、直腸診)

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2)尿路造影検査を施行し読影できる。

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3)膀胱鏡検査を実施できる。

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4)腹部超音波検査の実施と読影ができる。

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5)経直腸的超音波検査の実施と読影ができる。

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6)病理医と連携して、手術摘出標本の整理ができる。

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3.処置

 

 

 

尿道カテーテルを留置できる。

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下部尿路閉塞症例に対し尿路を確保できる。

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膀胱瘻を造設できる。

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腎瘻を造設できる。

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操作用膀胱鏡を用いて尿管カテーテルを留置、交換できる。

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4.一般的手術手技

 

 

 

1)結紮(糸結び)が確実に行える。

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2)深部結紮が確実に行える。

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2)運針が確実に行える。

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3)止血操作が確実に行える。

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5)剥離操作が安全に行える。

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6)予期せぬ出血に適切に対応できる。

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5、手術の理解と実践

 

 

 

1)第2助手ができる。

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2)第1助手ができる。

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3)開腹・閉腹操作が実施できる。

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4)両側精巣摘除術が実施できる。

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5)高位精巣摘除術が実施できる。

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6)TUR-BTが実施できる。

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7)尿管鏡検査が実施できる。

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A

8)腎摘除術が実施できる。

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9)腎部分切除術が実施できる。

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10)腎尿管全摘術が実施できる。

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11)前立腺全摘除術が実施できる。

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12)膀胱全摘除術が実施できる。

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13)尿路変更手術が実施できる。

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14)後腹膜リンパ節廓清術を実施できる。

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6.腰椎麻酔手技の理解と実践

 

 

 

1)腰椎麻酔を理解し施行できる。

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2)麻酔による合併症、副作用を理解し、対応できる。

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3)前立腺生検が実施できる。

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7.術後管理

 

 

 

1)一般的な術後管理を理解し実践できる。

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2)尿道カテーテルの管理ができる。

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3)腹部ドレーンの管理ができる。

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5)クリニカルパスに準じた管理ができる。

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5)各手術の合併症を理解し、適切な対応ができる。

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8.化学療法

 

 

 

1)泌尿器領域の抗がん化学療法の適応を理解し、安全に実施できる。

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2)投薬内容を理解し、投与計画を立案できる。

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3)副作用、合併症を理解し、適切に対応できる。

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9.放射線治療

 

 

 

1)放射線治療の一般論を理解している

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2)放射線治療の適応について判断できる。

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3)放射線治療医と連携して治療を行える。

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4)副作用、合併症を理解し、適切に対応できる。

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10.学会、論文発表

 

 

 

1)学会発表を行う事ができる。

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2)論文執筆ができる。

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