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更新日:平成29(2017)年6月6日

婦人科-がん専門研修

研修概要

産婦人科医は、周産期医学、生殖生理学、婦人科腫瘍学、女性のヘルスケア全てに精通する必要があります。従って日本産婦人科学会が認定する「産婦人科専門医」の資格を取得するためには、産婦人科専攻医(いわゆる後期研修医)として上記すべての領域についての経験を積み、受験資格を得た後に専門医試験に合格する必要があります。当センターは日本産科婦人科学会専門医制度において規定されている、卒後研修指導施設に認定されておりますが、がんセンターの性格上、産科などのがんの領域以外の研修は実施困難なため、産婦人科専攻医の募集は行っておりません。

本研修の大きな目的のひとつは、日本婦人科腫瘍学会が認定する「婦人科腫瘍専門医」の資格を取得することです。婦人科腫瘍医とは、主として女性骨盤内臓器の構造・解剖に精通し、女性機能の保持・妊よう性温存を考慮に入れた治療を行うことのできる医師です。もちろん、医師としての人間性(患者さんや家族に対するコミュニケーション能力)、協調性、外科医として身に着けるべき素養・最低限の知識・経験を持たねばならないことは言うまでもありませんし、産婦人科専門医の資格を保有していなければなりません。

婦人科腫瘍専門医の資格取得には、日本婦人科腫瘍学会が認定する修練指定施設(当センター)において婦人科腫瘍医専門医試験の受験資格を得るための3-5年の修練を行う必要があります。しかしながら、資格を取得することは最終目的ではなくひとつの通過点と位置づけ、常に婦人科腫瘍医としての自覚を持ち、真摯に患者に向き合い、生涯研鑽を積む覚悟と努力が必要です。

研修体制

婦人科スタッフは現在4名(全員産婦人科専門医)であり、婦人科腫瘍専門医2名、細胞診専門医3名、がん治療認定医1名から成っています。過去5年間(2005-2009年)の婦人科新規浸潤がん治療症例平均数は子宮頸がん50例、子宮体がん44例、卵巣がん、19例、その他のがん12例です。子宮頸がんに対する広汎子宮全摘術は年間20-25例、卵巣がん・子宮体がんに対する傍大動脈リンパ節郭清術も年間15-20例程度施行しています。また、消化器外科、泌尿器科等の他の診療科の協力のもと他臓器合併切除なども積極的に行なっています。さらに臨床カンファレンスとして画像診断部、放射線治療部、臨床病理部と定期的にカンファレンスを行い、チーム医療の実践につとめています。また、教育・研究的研修として婦人科腫瘍関連の学会発表、論文執筆を積極的に取り組んでいただいています。

最近当科で研修した医師の実績では2年5ヶ月の期間で子宮頸がん手術執刀31例(うち広汎子宮全摘術17例)、子宮体がん手術執刀40例・卵巣がん手術16例(うち、傍大動脈リンパ郭清術執刀例18例)を経験し、婦人科腫瘍専門医の受験資格を得ております。

婦人科がん専門研修プログラム

一般目標

1.婦人科腫瘍の診断と進行期について十分な知識を有し、適切に診断し、かつ進行期を決定することができる。

2.婦人科腫瘍患者の診断、治療にあたり最も重要な項目である肉眼的および細胞診断並びに病理組織学的評価を細胞診、生検、手術摘出標本で十分に理解することを目標とする。特に婦人科領域の良性疾患と悪性あるいは境界悪性病変を鑑別できることを目的に修練をすすめる。更に、以上の修練を通じてこれらの病変の発生、進展や細胞生物学的動態についても良く理解し、その特徴や臨床的予後について認識できるようにする。その他、剖検、凍結切片診断、免疫染色診断、分子病理学的診断についても十分な知識を有することも望まれる。

3.婦人科悪性腫瘍の各疾患に対する診断的および治療的手術療法を適切に行うことができる。

4.臨床的に使用される抗癌剤の薬理を十分に理解する。効果と安全性を考慮し、ガイドラインに従って適切に治療を行うことができる。

5.放尃線治療の原理や実際の方法に精通する。また、その知識は放尃線治療医と共同で外部照尃や密封小線源治療計画立案や治療の実践ができるほど深くなくてはならない。

6.臨床研究についてその立案や説明を行う上で必要な疫学、統計学的手法を十分理解する。

7.婦人科悪性腫瘍に関連する基礎的知識を習得する。

行動目標

全般的な目標と疾患部位別目標を設ける。目標はA;必須目標、B;努力目標に分け、各目標に対しての評価(研修医および指導医)はa=十分できる、b=できる、c=要努力、d=評価不能、で行う。研修終了時に総括的評価を行う。

目標の設定は研修期間の長さで行う。短期(1~6ヶ月;初期研修、後期レジの一部が該当)、中期(6ヶ月~1年;後期レジの一部、医員が該当)、長期(1年以上;後期レジの一部、がん修練医が該当)

項目

設定目標

短期

中期

長期

I.婦人科腫瘍の診断と進行期の決定

 

 

 

診断のために、問診、診察、および検査法を適切に行い、以下の項目を達成することができる

 

 

 

1.悪性腫瘍の診断を確定する

A

A

A

2.悪性腫瘍の拡がりの診断を行う

A

A

A

3.治療上問題となる合併症を適切に診断する

A

A

A

A.問診で以下の情報を適確に得ることができる

A

A

A

1.全般的な医学的情報

A

A

A

2.婦人科的な情報

A

A

A

3.悪性腫瘍に関連した情報

 

 

 

癌の家族歴・既往歴、前癌病変に関する病歴など

A

A

A

4.婦人科悪性腫瘍に関連した情報

 

 

 

B.診察を適切に行うことができる

A

A

A

1.一般的理学的診察

 

 

 

2.婦人科的診察(内診、膣・直腸双合診)

A

A

A

3.婦人科悪性腫瘍評価のための診察

A

A

A

C.婦人科悪性腫瘍につういて、その進行期を診断できる

A

A

A

1.臨床進行期分類が適用されている疾患について、取扱い規約に従って診断できる

A

A

A

2.臨床進行期分類が適用されている疾患について、新しい診断法も駆使して、治療前に詳細な情報を得ることができる

A

A

A

3.手術進行期分類が適用されている疾患について、新しい診断法も駆使して、術前に詳細な情報を得ることができる

A

A

A

4.手術進行期分類が適用されている疾患について、取扱い規約に従って診断できる

A

A

A

D.検査法を適切に選択し、正確に行うことができる

A

A

A

1.細胞診

A

A

A

細胞診の適応を理解し、検体を正確に採取することができる

A

A

A

a.膣、子宮膣部、子宮頚管、子宮内膜から細胞診標本採取

 

 

 

b.細胞診標本判定結果の理解

A

A

A

2.内視鏡検査

 

 

 

内視鏡の適応を理解し、適切に行うことができ、観察結果を解釈することができる

A

A

A

a.子宮頸部、膣、外陰のコルポスコープ診断

A

A

A

b.子宮鏡

B

B

A

c.膀胱鏡

B

A

A

3.生検検査

 

 

 

生検の適応を理解し、適確な標本採取を行うことができ、組織標本の所見を解釈できる

A

A

A

a.通常の生検

 

 

 

(1)外陰、膣の生検

A

A

A

(2)子宮膣部生検、子宮頸管内膜掻爬、円錐切除術

A

A

A

(3)子宮内膜生検、子宮内膜全面掻爬

A

A

A

(4)リンパ節生検(鼠径節、骨盤内、腹部大動脈周囲、鎖骨上リンパ節)

B

A

A

(5)生検可能な転移巣

B

A

A

b.穿刺生検

 

 

 

(1)骨盤内、腹腔内、皮下の病巣に対する穿刺細胞診

B

A

A

(2)深部病巣に対する超音波ガイド下の生検

B

A

A

4.画像診断検査

 

 

 

各種画像診断検査について、その適応および診断の精度と限界を理解し、画像を読影できる

A

A

A

a.超音波断層法(経腹、経膣)、カラードプラ法

A

A

A

b.単純X線撮影(胸部、腹部)

A

A

A

c.腎盂尿路造影

A

A

A

d.MRI

A

A

A

e.CT

A

A

A

f.上部消化管造影、大腸造影

A

A

A

g.血管造影

A

A

A

h.各種シンチグラフィー

A

A

A

i.PET

A

A

A

5.臨床検査

 

 

 

検査の適応を理解し、その結果を解釈でき、診断・治療方針の決定に利用することができる

A

A

A

a.尿検査

A

A

A

b.末梢血液検査

A

A

A

c.肝機能、腎機能検査を含む血清生化学検査

A

A

A

d.血液凝固系検査

A

A

A

e.電解質および血液ガス

A

A

A

f.肺機能検査

A

A

A

g.心機能検査

A

A

A

h.腫瘍マーカー

A

A

A

i.分子生物学的検査および遺伝子検査

A

A

A

j.血中ホルモン値およびホルモン受容体検査

A

A

A

II.婦人科腫瘍病理組織・細胞診診断

 

 

 

1.婦人科腫瘍の摘出標本の切り出しから、最終的な病理組織報告書作成までの過程を病理専門医の指導の下で体験する

 

 

 

2.婦人科腫瘍領域の生検、細胞診断について病理専門医、細胞診専門医の指導の下で最終的な報告書の作成までの流れを十分に習得する

 

 

 

3.迅速診断、免疫組織化学、分子病理学的診断の実際を見学し、これらの診断技法の意義及びその実際を理解する

 

 

 

4.修練期間中に婦人科腫瘍患者の剖検例を経験することが望ましく、CPCなどを通じて疾患の終末像を理解する

 

 

 

A.以下の外陰疾患について、肉眼および病理組織学的、一部では細胞診断学的所見を把握し、病理組織診断並びに細胞診診断の報告書の内容を適確に理解してその疾患の診断、治療法に応用できる

 

 

 

a.良性疾患

 

 

 

(1)増殖性病変や硬化性苔癬などの萎縮性病変

B

B

B

(2)顆粒細胞腫などの良性腫瘍

B

B

B

(3)尖形コンジローマ

B

A

A

b.上皮異形成(VIN)および上皮内癌

A

A

A

c.扁平上皮癌

A

A

A

d.腺癌

A

A

A

e.Paget病

B

B

B

f.悪性黒色腫

B

B

B

g.肉腫

B

B

A

h.Bartholin腺に発生する疾患

B

B

B

嚢胞、扁平上皮癌、移行上皮癌、腺癌、腺様嚢胞癌

 

 

 

i.その他の稀な疾患

 

 

 

B.膣

 

 

 

1.以下の膣疾患について、肉眼および病理組織学的、一部では細胞診断学的所見を把握し、病理組織診断並びに細胞診診断の報告書の内容を適確に理解してその疾患の診断、治療法に応用できる

 

 

 

a.良性疾患

 

 

 

(1)子宮内膜症

B

B

B

(2)アデノーシス

B

B

B

(3)扁平上皮乳頭腫

B

B

B

(4)その他

B

B

B

b.扁平上皮異形成(VIN)および上皮内癌

B

B

A

c.扁平上皮内癌

B

B

A

d.腺癌

B

B

B

e.悪性黒色腫

B

B

A

f.ブドウ状肉腫・胎児性横紋筋肉腫とその転移病巣

B

B

B

g.その他の稀な疾患

B

B

B

内胚葉洞腫瘍、肉腫など

 

 

 

h.転移性癌

B

B

B

C.子宮頸部

 

 

 

1.細胞診標本について、以下のの細胞所見を理解し形態学的特徴を記述できる

 

 

 

a.正常上皮

A

A

A

b.上皮内腫瘍

A

A

A

c.扁平上皮癌

A

A

A

d.腺癌

A

A

A

e.ウイルスによる変化

A

A

A

f.トリコモナスおよび真菌の同定

A

A

A

g.異型腺細胞の同定

A

A

A

2.以下の子宮頸部疾患について、肉眼および病理組織学的、一部では細胞診断学的所見を把握し、病理組織診断並びに細胞診診断の報告書の内容を適確に理解してその疾患の診断、治療法に応用できる

 

 

 

a.扁平上皮化成

A

A

A

b.微小頸管腺過形成

B

B

B

c.コイロサイトーシス

B

B

B

d.上皮内腫瘍(CIN):異形成、上皮内癌

A

A

A

e.微小浸潤扁平上皮癌

A

A

A

f.扁平上皮癌

A

A

A

g.腺癌

A

A

A

h.その他の稀な腫瘍

B

B

B

i.転移性癌

B

B

B

D.子宮体部

 

 

 

1.疾患について肉眼および病理組織学的、一部では細胞診断学的所見を把握し、病理組織診断並びに細胞診診断の報告書の内容を適確に理解してその疾患の診断、治療法に応用できる

 

 

 

a.正常、非増殖性変化

 

 

 

(1)増殖期内膜

A

A

A

(2)分泌期内膜

A

A

A

(3)萎縮性内膜

A

A

A

(4)妊娠時の内膜

B

B

B

(5)Arias-stella変化

B

B

B

(6)腺筋症

B

B

B

b.増殖性変化

 

 

 

(1)子宮内膜ポリープ

A

A

A

(2)単純型増殖症

B

B

B

(3)複雑型増殖症

A

A

A

(4)異型増殖症

A

A

A

c.癌

 

 

 

(1)類内膜腺癌

A

A

A

(2)扁平上皮成分への分化を伴う類内膜腺癌

A

A

A

(3)漿液性腺癌

B

A

A

(4)明細胞腺癌

B

A

A

(5)粘液性腺癌

B

A

A

(6)扁平上皮癌

B

B

B

d.子宮内膜間質腫瘍

 

 

 

(1)子宮内膜間質結節

B

B

B

(2)低悪性度子宮内膜間質肉腫

B

B

B

(3)高低悪性度子宮内膜間質肉腫

B

B

B

e.癌肉腫

 

 

 

(1)同所性

B

B

B

(2)異所性

B

B

B

f.平滑筋肉腫

B

B

A

g.転移性癌

B

A

A

h.その他の悪性腫瘍

B

B

B

E.卵管

 

 

 

以下の疾患について肉眼および病理組織学的、一部では細胞診断学的所見を把握し、病理組織診断並びに細胞診診断の報告書の内容を適確に理解してその疾患の診断、治療法に応用できる

 

 

 

a.良性の類腫瘍病変

 

 

 

(1)高度の慢性卵管炎

B

B

B

(2)嚢胞性卵管炎

B

B

B

(3)上皮性変化を伴った結核性卵管炎

B

B

B

(4)結節性峡部卵管炎

B

B

B

b.良性の類内膜性病変

 

 

 

(1)子宮内膜症

B

B

B

(2)偽脱落膜変化

B

B

B

c.妊娠に関連した変化

 

 

 

子宮外妊娠

B

B

B

d.腺癌、癌肉腫

B

B

B

e.転移性癌

B

B

B

F.卵巣

 

 

 

以下の疾患について肉眼および病理組織学的、一部では細胞診断学的所見を把握し、病理組織診断並びに細胞診診断の報告書の内容を適確に理解してその疾患の診断、治療法に応用できる

 

 

 

a.表層上皮性・間質性腫瘍

 

 

 

(1)良性腫瘍

A

A

A

(2)境界悪性腫瘍

A

A

A

(3)悪性腫瘍

A

A

A

b.性索間質性腫瘍

B

A

A

c.胚細胞腫瘍

B

B

A

d.転移性卵巣癌

A

A

A

e.類腫瘍性病変

A

A

A

F.絨毛性疾患

 

 

 

以下の疾患について肉眼および病理組織学的、一部では細胞診断学的所見を把握し、病理組織診断並びに細胞診診断の報告書の内容を適確に理解してその疾患の診断、治療法に応用できる

 

 

 

a.正常の初期妊娠像

B

B

B

b.胞状奇胎

 

 

 

(1)全胞状奇胎

B

B

B

(2)部分胞状奇胎

B

B

B

c.侵入奇胎

B

B

B

d.胎盤部トロホブラスト腫瘍

B

B

B

e.絨毛癌

B

B

B

G.リンパ節

 

 

 

1.組織学的に以下の疾患を認識し記述できる

 

 

 

a.転移性癌

B

B

B

b.良性の上皮成分(子宮内膜症、卵管内膜症)

B

B

B

2.リンパ節穿刺細胞診による悪性上皮細胞の認識が可能である

B

B

A

H.大網

 

 

 

大網の転移病巣について肉眼および病理組織学的、一部では細胞診断学的所見を把握し、病理組織診断並びに細胞診診断の報告書の内容を適確に理解してその疾患の診断、治療法に応用できる

B

A

A

I.腹水、腹水洗浄細胞診

A

A

A

腹水あるいは腹腔洗浄液の細胞診断学的所見、結果を理解できる。細胞診断の結果に基づいて、その疾患の診断、治療に応用できる

 

 

 

III.手術

 

 

 

以下の項目に関する知識を有し、各術式の経験を積む

 

 

 

A.解剖学および生理学

 

 

 

以下の項目に関する解剖学的・生理学的知識を有し、適切に説明することができる

 

 

 

1.腹腔内および骨盤内臓器の動脈および静脈路

A

A

A

2.腹腔内および骨盤内臓器のリンパ系路

A

A

A

3.腹腔内および骨盤内臓器の神経路

A

A

A

4.骨盤内の諸靭帯と空隙

A

A

A

5.骨盤底支持装置

A

A

A

6.外陰の動脈および静脈路

A

A

A

7.外陰のリンパ系路

A

A

A

8.外陰の神経路

A

A

A

(2)単純型増殖症

B

B

B

(3)複雑型増殖症

A

A

A

(4)異型増殖症

A

A

A

c.癌

 

 

 

(1)類内膜腺癌

A

A

A

(2)扁平上皮成分への分化を伴う類内膜腺癌

A

A

A

(3)漿液性腺癌

B

A

A

(4)明細胞腺癌

B

A

A

(5)粘液性腺癌

B

A

A

(6)扁平上皮癌

B

B

B

d.子宮内膜間質腫瘍

 

 

 

(1)子宮内膜間質結節

B

B

B

(2)低悪性度子宮内膜間質肉腫

B

B

B

(3)高低悪性度子宮内膜間質肉腫

B

B

B

e.癌肉腫

 

 

 

(1)同所性

B

B

B

(2)異所性

B

B

B

f.平滑筋肉腫

B

B

A

g.転移性癌

B

A

A

h.その他の悪性腫瘍

B

B

B

E.卵管

 

 

 

以下の疾患について肉眼および病理組織学的、一部では細胞診断学的所見を把握し、病理組織診断並びに細胞診診断の報告書の内容を適確に理解してその疾患の診断、治療法に応用できる

 

 

 

a.良性の類腫瘍病変

 

 

 

(1)高度の慢性卵管炎

B

B

B

(2)嚢胞性卵管炎

B

B

B

(3)上皮性変化を伴った結核性卵管炎

B

B

B

(4)結節性峡部卵管炎

B

B

B

b.良性の類内膜性病変

 

 

 

(1)子宮内膜症

B

B

B

(2)偽脱落膜変化

B

B

B

c.妊娠に関連した変化

 

 

 

子宮外妊娠

B

B

B

d.腺癌、癌肉腫

B

B

B

e.転移性癌

B

B

B

F.卵巣

 

 

 

以下の疾患について肉眼および病理組織学的、一部では細胞診断学的所見を把握し、病理組織診断並びに細胞診診断の報告書の内容を適確に理解してその疾患の診断、治療法に応用できる

 

 

 

a.表層上皮性・間質性腫瘍

 

 

 

(1)良性腫瘍

A

A

A

(2)境界悪性腫瘍

A

A

A

(3)悪性腫瘍

A

A

A

b.性索間質性腫瘍

B

A

A

c.胚細胞腫瘍

B

B

A

d.転移性卵巣癌

A

A

A

e.類腫瘍性病変

A

A

A

F.絨毛性疾患

 

 

 

以下の疾患について肉眼および病理組織学的、一部では細胞診断学的所見を把握し、病理組織診断並びに細胞診診断の報告書の内容を適確に理解してその疾患の診断、治療法に応用できる

 

 

 

a.正常の初期妊娠像

B

B

B

b.胞状奇胎

 

 

 

(1)全胞状奇胎

B

B

B

(2)部分胞状奇胎

B

B

B

c.侵入奇胎

B

B

B

d.胎盤部トロホブラスト腫瘍

B

B

B

e.絨毛癌

B

B

B

G.リンパ節

 

 

 

1.組織学的に以下の疾患を認識し記述できる

 

 

 

a.転移性癌

 

 

 

b.良性の上皮成分(子宮内膜症、卵管内膜症)

B

B

B

2.リンパ節穿刺細胞診による悪性上皮細胞の認識が可能である

B

B

B

H.大網

B

B

A

大網の転移病巣について肉眼および病理組織学的、一部では細胞診断学的所見を把握し、病理組織診断並びに細胞診診断の報告書の内容を適確に理解してその疾患の診断、治療法に応用できる

 

 

 

I.腹水、腹水洗浄細胞診

 

 

 

腹水あるいは腹腔洗浄液の細胞診断学的所見、結果を理解できる。細胞診断の結果に基づいて、その疾患の診断、治療に応用できる

A

A

A

III.手術

 

 

 

以下の項目に関する知識を有し、各術式の経験を積む

 

 

 

A.解剖学および生理学

 

 

 

以下の項目に関する解剖学的・生理学的知識を有し、適切に説明することができる

 

 

 

1.腹腔内および骨盤内臓器の動脈および静脈路

A

A

A

2.腹腔内および骨盤内臓器のリンパ系路

A

A

A

3.腹腔内および骨盤内臓器の神経路

A

A

A

4.骨盤内の諸靭帯と空隙

A

A

A

5.骨盤底支持装置

A

A

A

6.外陰の動脈および静脈路

A

A

A

7.外陰のリンパ系路

A

A

A

8.外陰の神経路

A

A

A

B.術前準備

 

 

 

以下の術前準備を適切に行うことができる

 

 

 

1.呼吸機能および循環機能の適正化

A

A

A

2.体液、電解質、栄養状態の適正化

A

A

A

3.適切な自己血の貯血

A

A

A

4.感染症に対する適切な抗生物質投与

A

A

A

5.深部静脈血栓症、肺塞栓症に対する予防的処置

A

A

A

6.消化管手術が予想される場合の術前処置

A

A

A

C.患者および家族に手術術式を説明し、十分な理解を得た上で同意を得る

 

 

 

1.手術の術式とその合理性を説明できる

A

A

A

2.輸血の可能性とそリスクを説明できる

A

A

A

3.術中および術後の合併症とリスクを説明できる

A

A

A

D.婦人科手術

 

 

 

以下の手術適応を理解し、手術を安全・確実に遂行し、術後管理ができる

 

 

 

1.腹式手術

 

 

 

a.附属器摘出術

A

A

A

b.子宮膣上部切断術

A

A

A

c.単純子宮全摘出術

A

A

A

d.準広汎子宮全摘出術

B

A

A

e.広汎子宮全摘出術

B

B

A

f.リンパ節廓清(経腹的、経腹膜外的)

 

 

 

(1)骨盤内

B

A

A

(2)腹部大動脈周囲

B

B

A

g.大網切除術

A

A

A

h.悪性附属器腫瘍に対するcytoreductivesurgery

B

A

A

i.骨盤除臓術

 

 

 

(1)前方

B

B

B

(2)後方

B

B

B

(3)全

B

B

B

2.膣式

 

 

 

a.円錐切除術

 

 

 

(1)coldknife術

B

B

B

(2)LEEPsurgeryまたはレーザー手術

A

A

A

b.単純子宮全摘術

B

B

B

c.膣切除

 

 

 

(1)部分切除

B

B

B

(2)全切除

B

B

B

3.外陰摘出術

 

 

 

a.外陰部分切除術

B

B

B

b.単純外陰切除術

B

B

A

c.広汎外陰切除術

B

B

A

d.鼠径リンパ節廓清術

B

B

A

E.腹腔内、後腹膜腔膿瘍の切開とドレナージ

 

 

 

この合併症の診断と管理を適切に行うことができる

B

A

A

F.術中・術後合併症の管理

 

 

 

術中・術後合併症の診断と治療を適切に行うことができる

A

A

A

IV.化学療法

 

 

 

A.以下の事項について理解すると共に説明できる

 

 

 

1.腫瘍生物学

A

A

A

a.癌細胞増殖の機構、細胞周期

 

 

 

b.薬物効果の原理

 

 

 

(1)対数的殺細胞理論

 

 

 

(2)細胞周期特異性

 

 

 

(3)DoseIntensity

 

 

 

(4)薬物耐性

 

 

 

2.抗癌剤の分類

A

A

A

a.アルキル化剤

 

 

 

b.代謝拮抗剤

 

 

 

c.植物アルカロイド

 

 

 

d.ホルモン

 

 

 

e.その他抗体、酵素等

 

 

 

3.薬剤の特徴的な作用機序

A

A

A

a.特異的作用機序

 

 

 

b.細胞周期と作用の関係

 

 

 

4.薬剤の薬理と以下の事項

A

A

A

a.投与方法と吸収

 

 

 

経口、静脈注射、動脈内注入、筋肉注射、髄腔内投与、腹腔内投与

 

 

 

b.薬剤の分布

 

 

 

c.体内での代謝と活性の変化

 

 

 

d.排泄

 

 

 

e.他の薬剤との相互作用

 

 

 

f.放射線治療や温熱治療との相互作用

 

 

 

g.薬剤耐性の機序と耐性を予防する方法

 

 

 

5.薬剤併用療法

A

A

A

a.薬剤併用療法の実際

 

 

 

b.単剤の薬理と併用療法を立案する際の原則および理論的な併用療法の立案

 

 

 

c.骨髄移植、末梢血幹細胞移植を伴う高用量化学療法や腹腔内化学療法等の特殊な化学療法の原則

 

 

 

6.臨床的評価法の一般的ガイドライン

A

A

A

a.固形がんの効果判定基準(RECIST)ガイドライン(改訂RECISTガイドラインversion1.1)

 

 

 

(1)標的病変の評価

 

 

 

完全奏功(completeresponse)、部分奏功(partialresponse)、安定(stabledisease)、進行(progressivedisease)

 

 

 

(2)非標的病変の評価

 

 

 

完全奏功(completeresponse)、部分奏功(partialresponse)、安定(stabledisease)、進行(progressivedisease)

 

 

 

b.化学療法による毒性の評価

 

 

 

NCI-CTCAE(共通毒性規準)による毒性評価

 

 

 

c.臨床試験の第I相、II相、III相の概念

 

 

 

B.婦人科腫瘍に対する化学療法

 

 

 

上記の一般的事項を理解した上で、適応ある症例に対して化学療法を選択し、これを安全に施行できる。

 

 

 

1.婦人科悪性悪性腫瘍に対してその原発巣、組織像、進行期により確立された化学療法について、その治療効果・治療成績を熟知し、実際に使用できる

A

A

A

a.単剤

 

 

 

b.併用化学療法

 

 

 

2.薬剤の用量、投与時期、投与周期およびdoseintensityの理論的根拠を理解し、安全性を十分考慮した化学療法を行うことができる

A

A

A

3.化学療法における毒性、合併症を理解し、対応できる

A

A

A

a.細胞増殖の活発な細胞に対する一般的効果

 

 

 

骨髄、消化管上皮、毛嚢

 

 

 

b.各薬剤および併用療法に特異的な有害事象

 

 

 

c.副作用の管理

 

 

 

(1)支持療法

 

 

 

栄養的、鉄分補給、予防的抗生物質投与、コロニー刺激因子製剤投与

 

 

 

(2)特異的治療法

 

 

 

成分輸血、特異的拮抗剤投与

 

 

 

d.抗癌剤の血管外漏出の管理

 

 

 

4.各疾患において手術あるいは放射線治療との併用の有用性について理解すると共に治療に応用できる

A

A

A

V.放射線治療

 

 

 

A.放射線治療の基礎的要素

 

 

 

以下の事項を理解する。

 

 

 

1.放射線と物質との相互作用(Compton散乱、電子対創生、光電吸収)

A

A

A

2.生体組織の放射線感受性と抵抗性

A

A

A

3.放射線の照射時間、照射線量、分割法の関係(TDF:time,dose,fractionation)

A

A

A

4.容積線量

A

A

A

5.外部照射の原理と機器

A

A

A

6.密封小線源治療の原理と機器

A

A

A

a.腔内照射

A

A

A

b.組織内照射

A

A

A

c.腹腔内組織照射

A

A

A

7.放射線同位元素

A

A

A

半減期、放射線の種類とそのエネルギー、および使用法

 

 

 

8.粒子線

A

A

A

電子線、中性子線、陽子線、重粒子線

 

 

 

B.放射線生物学

 

 

 

以下の事項を理解している。

 

 

 

1.放射線の直接的効果および間接的効果

A

A

A

2.細胞生存曲線および致死的障害の概念

A

A

A

3.種々の放射線における生物学的効果比(RBE:relativebiologicaleffect)および線エネルギー付与(LET:linearenergytransfer)

A

A

A

4.細胞の放射線感受性の変化

A

A

A

a.酸素増感効果

 

 

 

b.細胞周期の変化

 

 

 

c.放射線増感剤

 

 

 

5.放射線被爆後の回復と組織の修復

A

A

A

6.放射線効果からの防御

A

A

A

7.臓器別の相対的放射線感受性(正常組織の許容線量)

A

A

A

8.名目標準線量(NSD:nominalstandarddose)

A

A

A

C.放射線測定と線量計測法

 

 

 

以下の概念と使用法について理解している

 

 

 

1.線源-皮膚間距離(SSD:sourseskindistance)

A

A

A

2.線源-軸間距離(SAD:sourseaxisdistance)

A

A

A

3.後方散乱、吸収、減衰

A

A

A

4.以下の機器用の定線量曲線の計算

A

A

A

a.外部照射機器(orthovotageandhighenergy)

 

 

 

b.腔内照射器具

 

 

 

c.組織内照射

 

 

 

5.種々の線源からの深部線量の計測

A

A

A

6.各種放射線の深部線量百分率曲線

A

A

A

7.X線照射の半陰影(penumbra)

A

A

A

8.照射用のサイズ(多照射野、スプリット照射野)

A

A

A

9.楔状フィルター使用による照射

A

A

A

10.治療計画のシミュレーション

A

A

A

11.子宮頚癌治療におけるA点、B点およびミリグラム時間(mgH)

A

A

A

D.放射線治療の合併症(早発性および遅発性)

 

 

 

各臓器における合併症とその予防および治療について理解し、実践できる

 

 

 

1.消化管

A

A

A

2.泌尿器系

A

A

A

3.皮膚

A

A

A

4.骨

A

A

A

5.骨髄

A

A

A

6.腎臓

A

A

A

7.肝臓

A

A

A

8.中枢神経系

A

A

A

9.放射線壊死放射線発癌

A

A

A

VI.臨床統計と臨床試験

 

 

 

A.以下の疫学に関する基本事項を記述あるいは説明できる

 

 

 

1.疫学的事項

B

A

A

a.疾病頻度、疾病罹患率

 

 

 

b.疾病率の標準化

 

 

 

2.病因について

B

A

A

a.病因を判定する基準

 

 

 

b.定量的判定法(相対危険率、オッズ比)

 

 

 

3.疾病、危険因子のスクリーニング

B

A

A

a.スクリーニング法を確立するための基準

 

 

 

b.スクリーニングの定量的評価法

 

 

 

感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率、receiver-operatorcharacteristiccurve(ROC曲線)

 

 

 

4.研究方法

B

A

A

a.実験的ランダム化比較臨床試験等

 

 

 

b.観察的前方視的コホート研究、後方視的コホート研究、ケースコントロール研究

 

 

 

5.研究において考慮すべき事項

B

A

A

a.検出力

 

 

 

b.対象の選択

 

 

 

c.コントロールの選択

 

 

 

d.無作為抽出法

 

 

 

e.倫理的配慮

 

 

 

f.バイアスの回避

 

 

 

g.混乱因子の回避

 

 

 

B.以下の統計に関する基本事項を理解し説明できる

 

 

 

1.記述統計

B

A

A

a.標本統計量の計算

 

 

 

b.分散の計測

 

 

 

2.統計学的推測の信頼度

B

A

A

3.推論(仮説検証)

B

A

A

a.信頼区間

 

 

 

b.ノンパラメトリック法

 

 

 

c.パラメトリック法

 

 

 

(1)二群の差の検定(z検定、t検定)

 

 

 

(2)多群の差の検定(分散分析法等)

 

 

 

(3)比率の検定(カイ二乗検定等)

 

 

 

d.多変量解析(重回帰分析、比例ハザードモデル、ロジスティックモデル)

 

 

 

C.研究を計画するにあたり、いつどのように統計学者に相談するかを理解する

B

A

A

D.データの蓄積および分析に関してコンピュータの使用、重要性、限界を理解する

B

A

A

VII.その他

 

 

 

1.発癌過程における環境因子、遺伝子素因、ウイルスの影響を理解する

 

 

 

2.浸潤・転移の基本的な概念・理論を理解する

B

B

A

3.癌遺伝子、癌抑制遺伝子、DNA修復遺伝子、テロメレース関連遺伝子、アポトーシス関連遺伝子などの癌関連遺伝子、好発癌家系について基礎的な知識を習得する

B

B

A

4.免疫システムの基礎的な要素について知る

B

B

A